さんきゅー農場日記

八ヶ岳山麓の地域交通を考えよう!

12月 2nd, 2018

NPO法人八ヶ岳南麓まちづくり会議主催で「八ヶ岳山麓の地域交通を考えよう!」と題した講演会を開催します。
講師はNPO法人上山集落みんなの集落研究所の代表石原達也さんです。

石原さんたちは、岡山県美作で中山間地域の交通困難者の課題解消と、継続した集落に居住するための地域包括ケアや支援づくりの方策を検討、持続可能な地域を目指すプロジェクト「上山集落みんなのモビリティプロジェクト」で平成27年に農林水産大臣賞を受賞しました。
今回は、「上山集落みんなのモビリティプロジェクト」の事例報告を中心にお話ししていただきます。

上山集落みんなのモビリティプロジェクトに進む前段として、「買い物助け合い事業」を立ち上げ買い物に困難を抱えている地域でヒアリング調査を行い、その実態を明らかにするとともに、地元スーパーとの連携や移住してきたIT関係の若者を巻き込み、地域の高齢者・移住者の若者・麓の商店が連携するモデル事業を行いました。
今では、カーシェアリングやネット販売、高齢者支援だけではなく農業支援や観光などとむすびつけたまちづくり、ソーラーカーの活用など様々な事業を行っています

高齢化率が上昇していること、中山間地であること、ITに強い若者の移住者が多いことは八ヶ岳山麓のこの地域でも同じこと。この地域の持続可能なまちづくりを目指すうえで、大いに参考になるのではないかと思います。

 日時:12月9日11:00~12:30
 場所:富士見町民センター2F大会議室
 コミプラではなく町民センターです。お間違えの無いように。→ 町民センター
 参加費:無料

講師の石原さんは、西日本豪雨でのボランティアの取りまとめも行っていました。災害時の市民活動についてもちょっとお話してもらえればと思っています。多くの参加お待ちしております。

議会オープンミーティング

11月 19th, 2018

富士見町議会でオープンミーティングが行われました。
テーマは3つ。

 ①太陽光発電:太陽光発電施設について
 ②防災:地震・台風など町の防災対策について
 ③議会基本条例:議会及び議員の活動の活性化と充実のために、議会運営の基礎的事項を定
  めるものです。

3つのテーマに分かれて意見交換をするものですが、ほとんどの人が①のテーマ「太陽光発電」に参加。太陽光発電のことに関しては、町内で最も関心の高いことの一つのようです。
ぼくは「太陽光発電」に参加したのですが、所用があったため冒頭に太陽光発電事業の規制をする条例の早期制定を望む発言をして退席。以下、参加した人から聞いた内容となります。

テーマ「太陽光発電」で話された主な内容は大きく3つ。中学林のメガソーラーと塚平地区のソーラーと条例制定についてです。
中学林(なかがくりん)のメガソーラーというのは、富士見高原リゾートの下にある広大な野原に財産区がメガソーラーを建設するという計画です。ぼくらが「境メガソーラー」の問題に対峙していたころからの話なので5年ぐらい前から進められている計画です。
当時は、大泉・小泉湧水のは影響がないと思われること、大規模な森林伐採を伴わないこと、治水対策も兼ねる計画のため土砂災害の問題も少ないと思われたこと、地元資本で行われる計画であること、などから特に問題視していませんでした。
なによりも開発で一番影響を受ける葛窪区の人たちが、今よりもより安全になるということから賛成したということで、ぼくらが反対するようなものではないと考えていました。
ところが、最近になって意義を唱える声が出てきたようです。朝日新聞にも大きく取り上げられました。


*朝日デジタルより

朝日デジタル → https://www.asahi.com/articles/ASLC84K0WLC8UOOB00B.html

中学林は大河ドラマや映画の撮影にも使われていたので惜しむ声もあるよですが、町のHPを見ると工事の入札の募集も締め切った状況。事業を止めるのは難しいと思います。

もう一つ、塚平のメガソーラーは犬養毅の別荘だった「白林壮」のすぐ近くに位置する場所での計画です。自然豊かな環境でこのあたりに住む人にとってはただ事ではありあません。国道にも近く、市街地からさほど離れていない場所なのでここにできれば町の風景もだいぶ変わってしまうことでしょう。

さて、こうした住民の声と条例制定を要望する意見を受け、議会としては20日の全員協議会で話し合い全員一致でああれば町に対し早期の条例制定を要請していくとの説明があったようです。町民の多くの関心ごとでもあり、ぜひとも議会として働きかけをしていただきたいと思います。

子どもの権利条約フォーラム2018㏌とちぎ

11月 9th, 2018

「子どもの権利条約フォーラム2018inとちぎ」に参加してきました。
去年の「・・in信州」に続いて、今年で26回目となります。
今年のテーマは「知ろう!聴こう!伝えよう!みんなが未来の主人公」です。

今年の基調講演は映画「さとにきたら ええやん」の荘保共子さんです。

大阪市西成区にある釜ヶ崎は日本最大の日雇い労働者の街。
わずか6ヘクタールの広さに最大で4万5000人もの人が住んでいたそうです。
高度成長期には労働者による暴動がたびたび起こり治安が悪いイメージがあります。昨今では不況による求人の激減や労働者の高齢化、路上生活者や生活費受給の問題など多くの課題を抱えている街です。
そんな釜ヶ崎に荘保さんが「こどもの里」を開設したのは40年前のこと。
ボランティア活動で訪れたとき、子どもたちの目の輝きに魅了されたことがきっかけだったそうです。

「こどもの里」は地域の児童館として子どもたちの遊び場の機能のほか、一時預かりや宿泊、様々な事情から親元を離れている子どもたちに寄り添い安心できる「居場所」となっています。

児童館としてのスタートでしたので最初は1年生~3年生までが対象。しかし来る子供たちは右手に弟、左手に妹を連れてくる。赤ちゃんを抱きかかえてくる子どももいる。そして、その子たちは「さと」に来て子どもたちの世話をしている。
その姿をみて1年生から3年生だけだよ。とは言えなくなった。だから誰でもこれる場所。0歳から20歳まで、誰でも来ていい場所になったそうです。

家庭に問題を抱えた子どもも多く、親が薬物依存、アルコール依存。貧困のため、お弁当を親に頼めなくて遠足を休むこどもたち。
発達障害を持つ子に、理解しながらもついイライラして手を出しそうになってしまう母親が、危ないなと思ったら「さと」につれてくる。子どもたちだけではなく、親たちにとっても大事な「居場所」になっているように思いました。

「さと」にきた子どもたちは一生懸命遊びます。とにかく一生懸命遊びます。ですから遊びを用意することをやめたそうです。道具だけそろえておけば、子どもたちは自分でやりたいことをやるそうです。
「さと」での子どもたちとの関りから子どもたちに生きる力を教わったと何度も力説していました。

会場から地域に児相をつくることを運動している人からの質問がありました。
荘保さんは、我々が一番やらなければいけないことは「予防」、児相は最後の最後に必要となってくるところ。それまでは地域で支える体制をつくらなければならない。
家族のことに他人を入れたがらない日本文化の中で、民生委員などの地域の人がいかに入れるかが課題。つらくなった時にちょっと預けられる場所。地域の場をつくることが大事。と回答しました。

長野県では、子どもたちの居場所「信州こどもカフェ」の普及が進められています。「こども食堂」や「居場所」を考えるうえでたくさんのヒントがありました。
子どもの権利条約は、子どもだけの権利を守るということではありません。子どもに関わるすべての人たちの権利を守ることでもあります。子どもの施策を考える場合、まずは「地域」のことを考える必要を痛切に感じました。

一条メガソーラーについての知事意見

11月 1st, 2018


*11月1日信濃毎日新聞より

今日の信濃毎日新聞に、佐久穂町で計画されている「一条メガソーラー」について事業中止の可能性を指摘した知事意見のことが掲載されました。
一条メガソーラーは最大出力78メガワット、210ヘクタールの森林を伐採して行う計画で、三重県の事業者が計画しています。

環境アセスの配慮書に対して行われたもので、
「本事業は、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域、土石流危険区域、土石流危険渓流等が存在する山地で行われる大規模な事業であり、土砂災害等による重大な影響が懸念されるため、影響を回避するよう事業計画を検討すること。また、回避ができない場合は、事業の中止を含めて事業計画を見直すこと」
と、冒頭にあります。
ほかに、森林面積が大幅に減ること。希少野生動植物が生息していること。などが書かれています。

知事意見はこちら ↓
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181101/KT181031ATI090008000.php

計画地図をみると土砂災害警戒区域、特別警戒区域が多くその下には生活圏が広がっているので、ここに建設されるとかなり危険ではないでしょうか。
技術委員会でも、かなりかなり厳しい意見がでており知事意見は技術委員会の意見を取り入れたものと思われます。

一条メガソーラー環境アセス ↓
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/kurashi/kankyo/ekyohyoka/hyoka/tetsuzukichu/ichijo-oohinata/ichijo-oohinata.html

環境アセスの「配慮書」とは、事業の実施段階で行われる事業アセスの前の段階に行われるもので「戦略的環境アセス」ともいわれています。環境アセスは事業実施を前提としており、準備書 → 評価書 → 報告書 と進みます。事業実施直前の段階で行われる「事業アセス」のため調査はしますが大きな事業変更は難しく「環境アスメント」などと揶揄されています。

それにくらべ「戦略的アセス」は事業実施の早い段階「戦略的意思決定」の段階で行われるもので、事業実施の可否も含めて行われます。2011年に国の環境影響評価法に導入され、自治体レベルでも東京都や埼玉県など導入が進んでいます。
長野県は平成28年の条例改正により導入されました。
「配慮書」の段階のため、このような厳しい知事意見も出たのではないかと思います。

諏訪地域で大きな問題となっている「四賀ソーラー」ですが、残念ながらこの「配慮書」は行われませんでした。平成28年の条例改正は2段か行われ、1月に太陽光発電事業、風力発電事業などを事業対象に、10月に「配慮書」の導入のためです。四賀ソーラーを計画しているLooop社は条例改正前に事業に入ることもできるところを敢えてアセスを行っているため、仕方がないことですが「配慮書」からのスタートでしたらもう少し違った動きになっていたかもしれません。

さて、一条メガソーラー。
厳しい知事意見を受け、今後どのようになるのでしょうか。
興味深いところです。

霧ヶ峰の地質の特徴から四賀メガソーラーを考える

10月 30th, 2018

信大理学部特任教授の小坂先生による講演会に参加してきました。
お題は「霧ヶ峰の地質の特徴から四賀メガソーラーを考える」
主催は「米沢地区Looopソーラー対策協議会
小坂先生には、境メガソーラーの折には大変お世話になりました。

小坂先生の専門は地質学。長野県に来て50年、真っ先に調査をしたのが霧ヶ峰から美ヶ原高原にかけて10年近く歩き回ったそうです。霧ヶ峰の地質の関しては一番詳しい地質学者といえるかもしれません。

霧ヶ峰の地質の特徴は、火山活動の産物である溶岩などの噴出物でできており2000m近い高地にもかかわらず、比較的新しい時期の溶岩が広く分布しているため日本でも特異な溶岩台地の地形。この辺りは昔から鉄平石の産地なのですが、この鉄平石も代表的な溶岩だそうです。

さて、小坂先生はLooop社が出した調査結果に対し問題を指摘しています。

1、ボーリングが計画地内のみ16本。溶岩層の広がりを知るうえで不十分
2、掘削深度が10m程度と浅く、溶岩層の累重関係を知るうえでは不十分
3、断面図は、縦方向をかなり誇張して作成した模式図でしかない
4、計画地から大清水水源方向への断面図がない
5、地下水の流れについて根拠データが示されていない
6、断面図に誤りがある

Looop社は調査結果から、水の涵養域を狭く限定的に考えていることや、計画地内の地下水の流出方向も限定していることを問題視し、Looop社の調査資料をみても、計画地から大清水湧水へ水が流れていないとは判断できないとしました。
大清水湧水は、たくさんの人が生活水として利用している大切な湧水です。

また、横河川や桧沢川の下流は扇状地が形成されているため、地震や豪雨による斜面崩壊は将来必ず起こると考えるべきでメガソーラーの建設はリスクを大きく高めるものとして警告をしました。

最後に防災についての4つの考え方を示していただきました。
まずは自然の成り立ちを正しく理解すること。生まれ育った大地、住んでいる土地に科学の目を向けなければなりません。そして「自然災害」についてもよく知ることです。特に過去の災害事例は謙虚に学ぶ必要があります。3番目に「災害」を恐れること。技術を過信せず、制御不可能な自然の力を恐れる必要があります。最後に「自然災害」に、長期戦略を立て、短期戦術で備えることが必要だと教えていただきました。

やはり、防災や飲み水、景観、どこからみても、あんなとこころにメガソーラーをつくることは良いことがありそうもありません。

米沢地区Looopソーラー対策協議会では、反対署名を募っています。
現在、3万6000ぐらい集まったとか。

ネットでも署名集めているようです。
もうじき締め切りです。
よかったらご協力お願いします。

ネット署名 → 土砂災害が日本中で起きているのに…。 絶対にいらない!長野県 霧ヶ峰
        高原の下 大自然の中に超大規模ソーラー発電所!