さんきゅー農場日記

12月議会太陽光発電についての一般質問

12月 13th, 2018

12月の富士見町議会では3人の議員が太陽光発電施設の問題について取り上げました。主な内容は条例制定について、中学林のこと、塚平のこと、の3つ。初日の名取議員と加々見議員の一般質問を傍聴してきました。

中学林(なかがくりん)というのは、以前も書きましたが富士見高原リゾートの近くにある広大な草原で、これまで映画のロケ地にも使われていたところ。計画は5年ぐらい前から持ち上がっていましたが、最近になって問題視する声が聞こえるようになってきました。

質問の内容は事業の可否を問うものではなく、事業についての事務的なことです。事業主体は財産区ですが、事業の入札は町が行っており問題が生じた場合、町はどこまで責任を負うかということ。大事な質問です。

町の回答は、財産区は自治法上特別地方公共団体に当たり財産の管理は町長が行う。そのため事務は町の総務課で行っている。責任は事務の所管の範疇とのことでした。災害等の影響があっても町の責任問題は生じないとのことでした。

この開発は環境保全条例による審議会の「許可相当」との答申を受け、町は「許可」を出したのですが、審議会の構成メンバーは集落の代表だったり産業別の代表で会ったりで、気象や地質などの専門家が入っていないことがわかりました。加々見議員が専門家を入れるべきではないかと指摘したところ、町の回答は。

専門家の参加は心強いが技術的に一番話し合われるのは「排水」に関すること。たとえば「その場所は地震が起こる可能性がある」と指摘されてもそれで開発を止める条例がない状況。排水に関しては町側でもチェックできるため信頼はしてほしい。との回答でした。

審議会はぼくらが想像していたような環境アセスの技術委員会のようなものではなく、あくまでも環境保全条例に従っているかどうかを審議するということだと思います。ま、考えてみればもっともな話ですが、ちょっとがっかりでもあります。結局のところ一つ一つの開発についての是非を諮るのではなく手続きが正しいかどうかでしか判断できないのですから、手続きさえ正しければある程度の開発は行われっるということです。日本は環境よりも経済活動のほうが有利と思われているのはこういうことではないかと思います。

12月13日長野日報

話は変わりますが、今日の新聞に諏訪市が水源を守るため山林原野協議会と協定を結ぶことが出ていました。 → 長野日報記事

今の法体系を考えると環境は穂率で守るのではなく、地域資源をその地域に確認し協定を結んでいくことのほうが大事なのかもしれません。

さて、ぼくらが一番関心がある条例の制定についての回答は、規制を強化する条例はつくる、だが各方面との調整しながら慎重に進めるとの回答でした。隣の茅野市では市長が今年6月に太陽光発電についての条例づくりを表明し来年9月に議会を提案するとの事例を紹介、そのくらいの慎重さが大切との回答もありました。

ぼくらが条例づくりを要望したのは5月の終わり。ということは来年の9月目標かな。。。

ちょっと遅いなあ。。。

早くつくってほしい。

八ヶ岳山麓の地域交通を考えよう!

12月 2nd, 2018

NPO法人八ヶ岳南麓まちづくり会議主催で「八ヶ岳山麓の地域交通を考えよう!」と題した講演会を開催します。
講師はNPO法人上山集落みんなの集落研究所の代表石原達也さんです。

石原さんたちは、岡山県美作で中山間地域の交通困難者の課題解消と、継続した集落に居住するための地域包括ケアや支援づくりの方策を検討、持続可能な地域を目指すプロジェクト「上山集落みんなのモビリティプロジェクト」で平成27年に農林水産大臣賞を受賞しました。
今回は、「上山集落みんなのモビリティプロジェクト」の事例報告を中心にお話ししていただきます。

上山集落みんなのモビリティプロジェクトに進む前段として、「買い物助け合い事業」を立ち上げ買い物に困難を抱えている地域でヒアリング調査を行い、その実態を明らかにするとともに、地元スーパーとの連携や移住してきたIT関係の若者を巻き込み、地域の高齢者・移住者の若者・麓の商店が連携するモデル事業を行いました。
今では、カーシェアリングやネット販売、高齢者支援だけではなく農業支援や観光などとむすびつけたまちづくり、ソーラーカーの活用など様々な事業を行っています

高齢化率が上昇していること、中山間地であること、ITに強い若者の移住者が多いことは八ヶ岳山麓のこの地域でも同じこと。この地域の持続可能なまちづくりを目指すうえで、大いに参考になるのではないかと思います。

 日時:12月9日11:00~12:30
 場所:富士見町民センター2F大会議室
 コミプラではなく町民センターです。お間違えの無いように。→ 町民センター
 参加費:無料

講師の石原さんは、西日本豪雨でのボランティアの取りまとめも行っていました。災害時の市民活動についてもちょっとお話してもらえればと思っています。多くの参加お待ちしております。

議会オープンミーティング

11月 19th, 2018

富士見町議会でオープンミーティングが行われました。
テーマは3つ。

 ①太陽光発電:太陽光発電施設について
 ②防災:地震・台風など町の防災対策について
 ③議会基本条例:議会及び議員の活動の活性化と充実のために、議会運営の基礎的事項を定
  めるものです。

3つのテーマに分かれて意見交換をするものですが、ほとんどの人が①のテーマ「太陽光発電」に参加。太陽光発電のことに関しては、町内で最も関心の高いことの一つのようです。
ぼくは「太陽光発電」に参加したのですが、所用があったため冒頭に太陽光発電事業の規制をする条例の早期制定を望む発言をして退席。以下、参加した人から聞いた内容となります。

テーマ「太陽光発電」で話された主な内容は大きく3つ。中学林のメガソーラーと塚平地区のソーラーと条例制定についてです。
中学林(なかがくりん)のメガソーラーというのは、富士見高原リゾートの下にある広大な野原に財産区がメガソーラーを建設するという計画です。ぼくらが「境メガソーラー」の問題に対峙していたころからの話なので5年ぐらい前から進められている計画です。
当時は、大泉・小泉湧水のは影響がないと思われること、大規模な森林伐採を伴わないこと、治水対策も兼ねる計画のため土砂災害の問題も少ないと思われたこと、地元資本で行われる計画であること、などから特に問題視していませんでした。
なによりも開発で一番影響を受ける葛窪区の人たちが、今よりもより安全になるということから賛成したということで、ぼくらが反対するようなものではないと考えていました。
ところが、最近になって意義を唱える声が出てきたようです。朝日新聞にも大きく取り上げられました。


*朝日デジタルより

朝日デジタル → https://www.asahi.com/articles/ASLC84K0WLC8UOOB00B.html

中学林は大河ドラマや映画の撮影にも使われていたので惜しむ声もあるよですが、町のHPを見ると工事の入札の募集も締め切った状況。事業を止めるのは難しいと思います。

もう一つ、塚平のメガソーラーは犬養毅の別荘だった「白林壮」のすぐ近くに位置する場所での計画です。自然豊かな環境でこのあたりに住む人にとってはただ事ではありあません。国道にも近く、市街地からさほど離れていない場所なのでここにできれば町の風景もだいぶ変わってしまうことでしょう。

さて、こうした住民の声と条例制定を要望する意見を受け、議会としては20日の全員協議会で話し合い全員一致でああれば町に対し早期の条例制定を要請していくとの説明があったようです。町民の多くの関心ごとでもあり、ぜひとも議会として働きかけをしていただきたいと思います。

子どもの権利条約フォーラム2018㏌とちぎ

11月 9th, 2018

「子どもの権利条約フォーラム2018inとちぎ」に参加してきました。
去年の「・・in信州」に続いて、今年で26回目となります。
今年のテーマは「知ろう!聴こう!伝えよう!みんなが未来の主人公」です。

今年の基調講演は映画「さとにきたら ええやん」の荘保共子さんです。

大阪市西成区にある釜ヶ崎は日本最大の日雇い労働者の街。
わずか6ヘクタールの広さに最大で4万5000人もの人が住んでいたそうです。
高度成長期には労働者による暴動がたびたび起こり治安が悪いイメージがあります。昨今では不況による求人の激減や労働者の高齢化、路上生活者や生活費受給の問題など多くの課題を抱えている街です。
そんな釜ヶ崎に荘保さんが「こどもの里」を開設したのは40年前のこと。
ボランティア活動で訪れたとき、子どもたちの目の輝きに魅了されたことがきっかけだったそうです。

「こどもの里」は地域の児童館として子どもたちの遊び場の機能のほか、一時預かりや宿泊、様々な事情から親元を離れている子どもたちに寄り添い安心できる「居場所」となっています。

児童館としてのスタートでしたので最初は1年生~3年生までが対象。しかし来る子供たちは右手に弟、左手に妹を連れてくる。赤ちゃんを抱きかかえてくる子どももいる。そして、その子たちは「さと」に来て子どもたちの世話をしている。
その姿をみて1年生から3年生だけだよ。とは言えなくなった。だから誰でもこれる場所。0歳から20歳まで、誰でも来ていい場所になったそうです。

家庭に問題を抱えた子どもも多く、親が薬物依存、アルコール依存。貧困のため、お弁当を親に頼めなくて遠足を休むこどもたち。
発達障害を持つ子に、理解しながらもついイライラして手を出しそうになってしまう母親が、危ないなと思ったら「さと」につれてくる。子どもたちだけではなく、親たちにとっても大事な「居場所」になっているように思いました。

「さと」にきた子どもたちは一生懸命遊びます。とにかく一生懸命遊びます。ですから遊びを用意することをやめたそうです。道具だけそろえておけば、子どもたちは自分でやりたいことをやるそうです。
「さと」での子どもたちとの関りから子どもたちに生きる力を教わったと何度も力説していました。

会場から地域に児相をつくることを運動している人からの質問がありました。
荘保さんは、我々が一番やらなければいけないことは「予防」、児相は最後の最後に必要となってくるところ。それまでは地域で支える体制をつくらなければならない。
家族のことに他人を入れたがらない日本文化の中で、民生委員などの地域の人がいかに入れるかが課題。つらくなった時にちょっと預けられる場所。地域の場をつくることが大事。と回答しました。

長野県では、子どもたちの居場所「信州こどもカフェ」の普及が進められています。「こども食堂」や「居場所」を考えるうえでたくさんのヒントがありました。
子どもの権利条約は、子どもだけの権利を守るということではありません。子どもに関わるすべての人たちの権利を守ることでもあります。子どもの施策を考える場合、まずは「地域」のことを考える必要を痛切に感じました。

一条メガソーラーについての知事意見

11月 1st, 2018


*11月1日信濃毎日新聞より

今日の信濃毎日新聞に、佐久穂町で計画されている「一条メガソーラー」について事業中止の可能性を指摘した知事意見のことが掲載されました。
一条メガソーラーは最大出力78メガワット、210ヘクタールの森林を伐採して行う計画で、三重県の事業者が計画しています。

環境アセスの配慮書に対して行われたもので、
「本事業は、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域、土石流危険区域、土石流危険渓流等が存在する山地で行われる大規模な事業であり、土砂災害等による重大な影響が懸念されるため、影響を回避するよう事業計画を検討すること。また、回避ができない場合は、事業の中止を含めて事業計画を見直すこと」
と、冒頭にあります。
ほかに、森林面積が大幅に減ること。希少野生動植物が生息していること。などが書かれています。

知事意見はこちら ↓
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181101/KT181031ATI090008000.php

計画地図をみると土砂災害警戒区域、特別警戒区域が多くその下には生活圏が広がっているので、ここに建設されるとかなり危険ではないでしょうか。
技術委員会でも、かなりかなり厳しい意見がでており知事意見は技術委員会の意見を取り入れたものと思われます。

一条メガソーラー環境アセス ↓
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/kurashi/kankyo/ekyohyoka/hyoka/tetsuzukichu/ichijo-oohinata/ichijo-oohinata.html

環境アセスの「配慮書」とは、事業の実施段階で行われる事業アセスの前の段階に行われるもので「戦略的環境アセス」ともいわれています。環境アセスは事業実施を前提としており、準備書 → 評価書 → 報告書 と進みます。事業実施直前の段階で行われる「事業アセス」のため調査はしますが大きな事業変更は難しく「環境アスメント」などと揶揄されています。

それにくらべ「戦略的アセス」は事業実施の早い段階「戦略的意思決定」の段階で行われるもので、事業実施の可否も含めて行われます。2011年に国の環境影響評価法に導入され、自治体レベルでも東京都や埼玉県など導入が進んでいます。
長野県は平成28年の条例改正により導入されました。
「配慮書」の段階のため、このような厳しい知事意見も出たのではないかと思います。

諏訪地域で大きな問題となっている「四賀ソーラー」ですが、残念ながらこの「配慮書」は行われませんでした。平成28年の条例改正は2段か行われ、1月に太陽光発電事業、風力発電事業などを事業対象に、10月に「配慮書」の導入のためです。四賀ソーラーを計画しているLooop社は条例改正前に事業に入ることもできるところを敢えてアセスを行っているため、仕方がないことですが「配慮書」からのスタートでしたらもう少し違った動きになっていたかもしれません。

さて、一条メガソーラー。
厳しい知事意見を受け、今後どのようになるのでしょうか。
興味深いところです。