Archive for the ‘福祉のこと’ Category

国保料率改定1,28%引き上げ

水曜日, 6月 18th, 2014

6月議会が終了、今年も国保保険料率の改定が決まりました。
一人当たりの保険料98,265円。
去年と比べて1,28%の増になります。

ぼくが議員になってから4回目の国保料の改定になります。
この4年間を振り返ってみますと。

22年度 68,091円
23年度 77,788円    11,5 %増
24年度 88,453円    11,66%増
25年度 97,020円     9,86%増    一般会計より2,000万円の法定外の繰入
26年度 98,265円     1,28%増    一般会計より2,000万円の法定外の繰入

平成20年には諏訪6市町村の他に地域では、すでに80,000円を超えていましたが、富士見町は22年度まで60,000円台を保っていました。
安かった保険料も毎年1割前後の引き上げで、ついに6市町村でもトップクラスの高額な国保料となってしまいました。

去年の状況から今年も10,4%の医療費の伸びを予測。今年も当然例年通りの1割近い引き上げになるところを、去年に引き続き一般会計より2,000万円を投入することで1,28%の引き上げで押さえました。

毎年高騰する医療費の状況のなか、一般会計から2,000万円を投入することで1,28%の引き上げで押さえたことを評価する

との賛成討論をしました。

    9対1  賛成多数で可決です。

反対というのは、どうせなら2500万円投入して引き上げをゼロにするべきというものです。2000万円というのは、去年も投入している金額で根拠のある数字で緩和するための対策だといえますが、引き上げをゼロにするために一般会計から投入するということは、これから国保料は上げないと宣言するようなもので、ちょっとムリがあるかなと思います。

少子高齢化が進むなか、社会保障費が高くなることは仕方がないことで、1,28%の引き上げは町民のみなさんも納得していただけると思いますがいかがでしょう。

.
.

さて、前回の一般質問の ④国保広域化について、どのように考えているか。の説明がまだでしたので、国保の広域化についてを書いておきます。

平成29年を目標に、県で一本化にするための話し合いが始まったところだそうです。前は安かった富士見の国保料も、県の平均85,365円(県下町村24年度)に比べても高くなったので、そこだけを見ると悪い話ではないようです。

ただ事務費は削減されるかもしれませんが、少子高齢化の波は県内共通の問題で、広域化にすれば安くなるという考えにはちょっと懐疑的です。また各自治体が地域に合わせた政策が打てなくなるというのも問題だと思います。

担当課の話では、実は富士見の医療費は他と比べて高くない。川上村も原村も同じで、医療費は高くないのに交付金などの関係で高い国保料になっている。広域になるとそのことは是正されるかもしれない。とのことでした。

なるほど、国保のことは奥が深すぎて、知れば知るほど謎が深まります。
これからも国保のことは広域化も含め、注視していきたいと思います。

国民健康保険についての一般質問

木曜日, 6月 12th, 2014

6月議会は毎年国保料が決まる議会です。
今年も、前年度までの医療費の伸びを考慮して10%の伸びを予想、このところ毎年の引き上げで高騰している国保料に対し、一般会計から2000万円を繰り入れて前年度より1,28%の引き上げ率、一人当たりにすると調定額ベースで約98000円が提示されました。

ぼくが議員になって4回目の国保料改定ですが、最初の年23年度は約68000円を約77000円の引き上げで、それでもまだまだ6市町村の中でも安い方だから…ということでしたが、今では6市町村でもトップクラス、県下町村平均約85000円(平成25年度)よりもずいぶん高い国保料になってしまいました。

そこで今回の一般質問は高騰し続ける国保料に対し、町としてどのように考えているかを質問してみました。

・国民健康保険について

 ①前期高齢者の急激な医療費の伸びの原因は何か。
 ②現在富士見町内の無保険者は何名か。
  また高騰する国保料に対し、低所得者の救済をどのように考えているか。
 ③少子高齢化、人口減少が進むなか、高騰する国保料に対し、どのような対策を考えている  か。
 ④国保広域化について、どのように考えているか。

前期高齢者の急激な医療費の伸びについては、前回紹介した加々見議員のときと同じ、

団塊の世代が前期高齢者に入り、これまでとの環境の変化もあり、生き甲斐、仲間作り、健康づくりに対しての考えに弱さがあるのかと思う。

との答え。
もちろん、そのとおりだと思うのだけれど、だとしたら他の地域でも前期高齢者の医療費が急騰するはずなのに、これは富士見に限った現象です。富士見の前期高齢者の医療費の伸びは12,34%増。入院費用に限っては22,56%も増えているのです。

しかも2年連続!

富士見特有の何か問題があるはずでしょう?
しつこく3回「変だ!変だ!」と聞いたら

どこの病院が安いとか、治療方法がいいなどの医療面での指導は難しく、前期高齢者の生き甲斐、仲間作りなど病気にかかりづらい地域づくりに力を入れる。したがってこれ以上詳細な調査をするつもりはない。

とのコメント。
ん〜、でも知りたいな。みなさんどう思います?

さて、今回はテーマは、これからも国保料は高騰し続けると思われるため、低所得者や生活困窮者に配慮した政策が必要ではないかというものです。

町長の発言はいつも、
3分の1の国保加入者のために3分の2の人の税金を使うことは”公平性の原理”ではない。 
また”自助努力” ”受益者負担”などの言葉を多用することに疑問を感じています。

国保加入者は無職や非正規労働者が多く、他の公的医療保険加入者に比べると所得水準が低く、厚労省の「国民保険実態調査」によると77,4%が所得200万円以下、年間平均所得を比較すると国保84万円、協会けんぽ137万円、組合健保198万円。

所得に占める一人当たりの保険料は国保9,7%、協会けんぽ7,2%、組合健保5%。
組合健保の42%しか所得がないのに2倍近い保険料を負担していることになります。

’58年に国保法は改正され、その第1条は
「この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保険の向上に寄与することを目的とする」

’58年以前の法律にはあった「相互扶助の精神」の文言は無くなりました。間違いなく国保は社会保障の一環であり、憲法第25条の生存権を根本法とする考えといえます。

平成22年度厚生労働白書によれば社会保証の3つの機能があり

1,生活安定・向上機能
2,所得再配分
3,経済安定機能

社会保障が不安定となれば、将来の生活の不安感から社会の活力が低下する恐れがあるとも述べています。
公平性の原理という考えとは少し違うような気がしませんか。

でも保険だから。。。とみなさん考えると思いますが社会保険というのは「社会原理」と保険原理」の2つの性格があります。

「保険原理」というのは保険の技術的側面に注目したもので、私的扶助の原理。サービスを受けたいのであれば、保険料を納めるというものです。民間保険はこの原理のみで運営されています。

「社会原理」というのは、個人や相互扶助では対応できないような病気、老齢などに対し、社会で対応していこうといった原理です。個人にも負担を求めますが、国や自治体が公費を投じて運営に責任を持つということです。
最近は保険原理の側面ばかりで「受益者負担」「自己責任」のことが言われていますが、「社会原理」の側面をもっと考えるべきだと思います。

町長の答弁は、高齢者のために若い人の税金を使うのは不公平。健康は自助努力で確保するべきで、高齢者になっても生き甲斐をもって元気に暮らせる地域づくりをしていく。といった答弁。

担当課からは、所得の数字は国保の場合、年金受給者が多いという影響もある。富士見町内で無保険者はゼロで、低所得者への減免制度もあり収納率は98%の高い数字。決して払えない額ではない。

たしかに今はそうかもしれません。
しかし、これだけ高い保険料になると払えない人が出てくるのは、すぐそこの話のような気がします。そんなとき公平性の原理という考えだけでの対応ではダメだと思います。

保険料の減免、被保険者資格証明の発行などは保険者(市町村)が決めることができることです。国保は社会保障の一環として対応してほしいと思います。

国保料改定と医療費抑制

月曜日, 6月 9th, 2014

本日より一般質問が始まりました。
ぼくの一般質問は明日ですが、きょうの加々見議員の国保についての一般質問は、かぶるところもあるので紹介したいと思います。

(再質問は専門性が高い質問のため、要約が難しくカットしました。後日議事録で確認してください。)

国保保険料改定と高騰する医療費抑制策について

 ①国保保険料が6年連続の引き上げ見通しである。町長の見解は。
 ②一般会計から2000万円繰り入れる(案)だが税金を投入することへの率直な感想は。
 ④前期高齢者の入院が急騰し医療費が年々増えているというが要因分析はしているか。

町長・・・6年連続の引き上げは残念に思っている。団塊の世代の高齢者入りが原因と思われる。社会活動から引退し65歳から国保に入るが、これまでとの環境の変化もあり、生き甲斐、仲間作り、健康づくりに対しての考えに弱さがあるのかと思う。
国保加入者の40%は前期高齢者であり、残りの60%の人の倍の医療費がかかっている。
国保未加入者のことを考えると2000万円の税金を投入することは公平性の原理からは外れるが、高騰幅が大きすぎるため,一般会計から2年連続2000万円の繰り入れとなった。
高齢者クラブの援助など、町全体で元気で生き甲斐のある社会を醸成することが大事。

 ③今年の医療費改定による影響を分析し国保保険料率に加味されたのか。

町長・・・医療費は0,1%のup。診療報酬改定による影響は少ない。

 ⑤レセプトの内容を分析し医療費抑制に活用する方法を検討したか。
 

 町長・・・レセプトのチェックはしているが、処理が適正に行われているかであり、医療費 抑制の分析までは事務的にムリがある。

 ⑥国保連データベースシステムが近い将来運用可能になると聞いたが、何を期待するか。

町長・・・データベースにより、一人一人の健康を管理することができるため健康upにつながる。

.
.
.

ぼくの一般質問、「国民健康保険について」は明日10日9:00~です。

6月一般質問と次回サステナ会議のお知らせ

金曜日, 5月 30th, 2014

6月議会の日程が決まりました。
6月6日から12日までの12日間です。

今回の一般質問は国保についてです。このテーマは2年ぶり2回目になります。

・国民健康保険について

 ①前期高齢者の急激な医療費の伸びの原因は何か。
 ②現在富士見町内の無保険者は何名か。
  また高騰する国保料に対し、低所得者の救済をどのように考えているか。
 ③少子高齢化、人口減少が進むなか、高騰する国保料に対し、どのような対策を考えている  か。
 ④国保広域化について、どのように考えているか。

   答弁者:町長

6月10日9:00~
一般質問2日目の朝イチになります。

.
.

次回サステナ会議のお知らせです。

 6月2日(月) 19:30〜

 
6月議会の主な議案、一般質問が主な内容です。

場所等のお問い合わせはこちらまで

info@farm39.jp

よろしくお願いします。

泰阜村地域交流センター悠々視察

金曜日, 5月 16th, 2014

RIMG0011

今月のみどりネット信州は、泰阜村地域交流センター”悠々”へ泊まりがけで視察に行ってきました。
悠々を立ち上げた本田先生には、2年前に政策研究会で話していただいたことがあり、いつか泊まりがけで視察に行きたいと思っていました。

floormap

泰阜村地域交流センター”悠々”は、建物の中心に掘りこたつや薪ストーブがあり、村からの委託事業地域交流センターとして、地域の人が集える場となっていて、それを囲むように高齢者共同住宅”悠々長屋”があります。

この悠々長屋を運営するのは高齢者協同組合”泰阜”。
人口1800人弱で高齢者率38%の泰阜村。
この泰阜村で住民自身が責任を持ち、支え合うことで「住み慣れたこの村で、最後まで安心して暮らす」ことを目的とし、協同企業組合”泰阜”を設立しました。

企業組合は4人以上の個人でつくる法人のことで、一口5万円の出資金を払い、体調が悪くなったり、将来永住するために協同住宅を使用することができます。
法律では組合員が組合員の半数以上が事業に携わる必要があり、”泰阜”では年60時間のボランティアを義務づけ、草取りや送迎など、お互いに支え合うシステムをつくっています。

代表の本田先生は「施設」ではなく、共同住宅であることを強調し、一部を除き保健に頼らない運営をしています。
時間で区切られる介護保険制度では限界があるそうです。

ケアの基本は

  1.人生の継続性
  2.残存能力の活用
  3.自己決定

「人によってペースも違えば食べるこ順序も違う。それぞれが歩んできた人生をなるべく続けられるような支援をしたい」

と本田さん。

入居者たちはとても楽しそうにみえました。

高齢者福祉というと制度の枠の中のみで考えがちになってしまいます。
高齢者になっても安心して生活できることはもちろんですが、最後まで助け合い、支え合い、地域のなかで生きがいのある生活が必要ではないでしょうか。

少子高齢化が進み、人口減少が進むなか、泰阜での取り組みは、今後の地域づくりをの参考になると思います。

img_topimage