Archive for the ‘森林への農薬空中散布のこと’ Category

緑の党・信州設立総会

月曜日, 5月 12th, 2014

きのうは緑の党信州の設立総会がありました。

緑の党は経済優先ではなく、環境優先の持続可能な社会を目指し2年前に結成をしましたが、「緑」の思想は70年代からそれぞれが独立した形で活動していたため、参議院選挙後に合流の可能性も考慮し支部組織を作らず、各地域の緑の党は連携団体(任意団体)として活動してきました。
しかし、本部と地域団体との関係がわかりづらいなどの理由から、2月に行われた総会で各地域に支部組織をつくることが決定。
これからは政治団体登録をして緑の党長野県本部として活動していきます。
名称はこれまで通り「緑の党・信州」です。

会の目的はグローバルグリーンズ憲章の6つの理念

   1.エコロジカルな知恵
   2.社会的公正 /正義
   3.参加民主主義
   4.非暴力・平和
   5.持続可能性
   6.多様性の尊重

そして、今後の活動は

   1.脱原発・脱被ばく・脱汚染
   2.リニア新幹線建設反対
   3.松枯れ対策のための農薬空中散布反対

松枯れ対策のための農薬空中散布については、現在調査や、勉強会などを実施、ブログでも紹介していますので、また見てください。

http://www.farm39.jp/category/森林への農薬空中散布のこと/

今は問題の中心は安曇野、松本、上田などとなっていますが、茅野、原、富士見でも松枯れ被害が広がりつつあります。
いまは空散をしていませんが、これからの対策を考えるため、諏訪地区でも勉強会を開催していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

長野県農薬空中散布検討会の問題点

金曜日, 4月 25th, 2014

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今月のみどりネット信州政策研究会は「ミツバチ大量死は警告する」の著者であるフリージャーナリストの岡田幹治さんを呼んで松枯れ予防のための農薬空中散布について考えました。

長野県は2年前、この問題に対して検討委員会をつくり「松くい虫防除のための農薬の空中散布の今後のあり方」を作成。この報告書の問題点を中心に空散のこと、農薬のことを話していただきました。

まずは検討部会の構成メンバーの問題を指摘しました。
9人のメンバーのうち7人が県の職員。外部有識者は呼吸器系(ぜんそく)が専門の小児科医。いま農薬で問題になっているのはぜんそくではなく脳神経の問題であり、この選定には疑問があり、もう一人の有識者は林野庁関係団体職員。
構成メンバーをみると最初から「空散は必要」との答えは決まっているように思えますね。

そして「あり方検討会」の現状説明には、

「空中散布は、県民の暮らしに重要な松林を守るため、他に代替えできない有効な方法」

とありますが、松枯れの原因は大気汚染、群落遷移など様々な要因が考えられ、松くい虫(マツノザイセンチュウ)だけに限定した考え方はおかしい。

出雲市では、健康被害を訴える住民が出たため空散を一時中止。その後松枯れ被害が拡大したため、要望により2011年に空散の再検討委員会を、もう一度立ち上げたが、

「空散だけでは、マツノザイセンチュウ病が無くなった事例はひとつも無い」

との意見から、再検討会議でも空散は再開せず、松枯れになった松林の現状を調べ、松林ごと、それぞれ対応していくことになったそうです。

実は空散を始めて30年も経ちますが、効果については実証されていません。
このことについては、また今度書きます。

そして健康被害についての認識ですが、

「一般の住民に対しては、一定の安全が確保されているが、化学物質過敏症等の感受性の高い人等への影響の有無や可能性等については、解明されていない」

出雲市の事例では登校中の中学生たちを含む1200名が、目がかゆくなったり気分が悪くなったり、健康被害を訴えたことにより空散を中止しました。一部の過敏な人だけの問題ではありません。
また、安全性はマウスなどを使って実験をしていますが、精神に関わる問題は動物実験では測定できないものだそうです。

他にもいろいろ「あり方検討会」の報告書に対する問題を指摘されましたが、現在長野県はこの報告書をもとに空散が実施されてる現状です。

出雲市は平成20年に

「薬剤空中散布については、その絶対の安全性が確立されるまでは実施せず、薬剤樹幹注入と伐倒駆除により松くい虫による被害の進行をできるだけ食い止め、あわせて抵抗性マツ苗の植栽及び広葉樹への樹種転換を図ることにより、対策を行うものとする」

との基本方針を打ち出しました。

自治体の役割は住民の福祉の向上。
農薬と健康被害の因果関係がはっきりしないから実施するではなく、予防原則をもとに判断すべきだと思います。

今回の勉強会には多くの県会議員が参加してくれました。
さて、長野県は変わるのでしょうか?

松枯れ防止のための空散についての勉強会のお知らせ

水曜日, 4月 9th, 2014

松枯れ防止のための農薬空中散布が問題となっています。
長野県では駒ヶ根、飯島町、豊岡村、筑北村、麻績村、生坂村、大町市、千曲市、坂城町で、農薬空中散布が行われている現状です。

空中散布による松枯れ防止の効果については疑問の声が多くあり、使用されている有機リン系、ネオニコチノイドの農薬は人の脳や神経、生態系に悪影響が危惧されています。

そこで、今月のみどりネット信州政策研究会では、フリージャーナリストの岡田幹治氏をお招きして、長野県空中散布検討会の報告書の検証を中心に、松枯れ予防の農薬空中散布の問題点を考えていきたいと思います。

「松枯れ防止のための空中散布の問題点〜長野県空中散布検討会の検証〜」

講師:岡田幹治氏  フリージャーナリスト
          元朝日新聞論説委員 元週刊金曜日編集長
          「ミツバチ大量死は警告する」著者

日時:4月21日(月)13:30~
場所:上田創造館コミュニティホール(上田市)
   
   一般      500円
   市町村議員   1000円
   県議会議員   1500円
           

富士見町の松くい虫防除対策事業費予算は、去年の59万8000円から104万3000円と倍近い金額になりました。高冷地だから大丈夫だと思っていましたが、少しずつですが松枯れ被害は広がっているようです。

今は被害が少ないため伐倒駆除の対策をとっていますが、今後被害が拡大すれば「空散を!」という意見も出てくるかもしれません。この問題は今から勉強をしていく必要があると思います。

会場は上田市と少し遠いですが、良い講師を用意しましたので、関心がある方は参加お待ちしております。

空中散布ちらし

農薬の空中散布問題

木曜日, 2月 27th, 2014

緑の党・信州主催で、農薬の空中散布を問題とした勉強会を開催しました。

松枯れを防止するために、森林に農薬を空中散布しています。
有機リン系の農薬は危険という事で、替わってネオニコチノイド系の農薬が撒かれていますが、このネオニコチノイド系農薬、だいぶ問題があるようです。

ネオニコチノイド系農薬とは、新しい(ネオ)、ニコチンと同様の(ニコチノイド)化学構造を持つ農薬のことで、神経を麻痺させるのが特徴。
神経が興奮すべきでないときに興奮し、伝えるべき信号は伝わらなくなり、方向感覚の喪失、短期記憶喪失、食欲の減退。                〜ハチはなぜ大量死したか

また浸透性農薬という特徴をもち、農薬が根や葉から吸収され作物全体に広がる性質を持ちます。
従来使用されてきた浸透性をもたない殺虫剤の多くは散布により農薬が葉などの表面に付着しても雨などで少しずつ落ちるが、この浸透性農薬は、ひとたび作物全体に内部から染みわたってしまえば、影響は長時間持続し洗っても落ちない。
                     〜新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす

欧米諸国では、ネオニコチノイド系農薬の一部を禁止、EUでは2008年12月より、例外を除き農薬の空中散布を原則禁止しています。
日本では、このような農薬を森林に空中散布をしています。

この日の勉強会は、まずミツバチの大量死をテーマにネオニコチノイド系農薬の危険性を訴えた「ミツバチからのメッセージ」を上映。
埼玉から制作者も駆けつけてくれました。

「この映画は、だからミツバチを助けようという映画ではない。ミツバチを通して人間や生態系にどれだけ影響があるのかをわかってほしい。」

とのコメントを頂きました。
ミツバチの大量死は、農薬だけではなく様々な原因が考えられますが、ネオニコチノイド系農薬の影響は大きいというのが最近の主流の考え方のようです。

映画上映の後は上田市の田口操さんさん、村山隆さんに話していただきました。

田口さんは、めまいや呼吸困難、痙攣がおこり、病院で農薬中毒と言われ農薬の解毒剤を飲む事で症状が解消。それまでは本当に生きていくのも大変だったと語ります。
上田市で自身が経営する保育園で、多くの子どもたちに同じような症状が発生。お母さんたちで”子どもの未来と健康を考える会”をつくり、行政に農薬の空中散布を訴えました。
佐久総合病院の名誉委員長の松島氏が協力、実態調査から子どもの被害と農薬との相関関係を実証。2009年、上田市は農薬の空中散布の中止を決めました。

脳科学者黒田洋一郎氏は、農薬の子どもの脳への危険性を説いています。子どもたちの多動が多くなった原因のひとつとも言っています。

村山隆さんは上田市で環境に係る市民団体「ヤマンバの会」事務局長で、田口さんたち活動を支えてきました。

村山さんは、そもそも松枯れの原因はマツザイセンチュウが原因ではないため、農薬を空中散布しても効果はないと言います。
酸性雨などの影響との事ですが、たしかに40年近く前から農薬を撒いていますが、まったく効果はありません。松枯れ被害は今でも西から東へ徐々に広がっており、西側はすべて枯れてしまったわけですから。

松枯れ農薬空中散布は昭和52年制定の「松くい虫防除特別措置法」を根拠としていますが、背景にはデータのねつ造があったことを9つの事例をもって説明していただきました。

たとえば

昭和49年山口県防府市の桑山:空散で被害ゼロ。しかし実際には上水配水池があったため、空散はしていない(県林政課証言)

昭和48年:実施の効果あり。しかし実際には空散は行われなかった(営林署証言)

などなど。
このことは当時の朝日、読売新聞にも取り上げているそうです。

ではなぜ、いまでも空散が続いているかというと、それは大きな利権が絡む”農薬ムラ”があるからだそうです。

現在長野県では駒ヶ根市、飯島町、豊岡村、筑北村、麻績村、生坂村、大町市、千曲市、坂城町で松枯れ予防のための農薬空中散布が行われています。

緑の党・信州では、調査・研究、市民団体を応援していく事で、このテーマを追っていきます。
また勉強会等の開催をしていきますので、よろしくお願いします。

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当日の模様をユーストリーム配信をしています。
よかったら見てくださいね。

緑の党・東京http://www.ustream.tv/recorded/44140073