Archive for the ‘森林への農薬空中散布のこと’ Category

千曲市松枯れ対策のための空散見合わせ

水曜日, 12月 9th, 2015

12.9信濃毎日
*12.9信濃毎日

「佐久さん、やったよ!千曲市が来年から空散をやめることにしたんだ」
きのう夕方、上田に住む長野県空中散布防止連絡協議会の事務局長から喜びの電話が入りました。

ここ数年、空散防止連絡会の方に協力する形で勉強会の開催や県への要望、映画の撮影などの活動を行ってきました。

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映画「松が問いかけること」FBページ https://www.facebook.com/yamanbadvd
2500円(上映権付き)です。欲しい方は言ってください。

松枯れ予防のための空散の問題点は。

 ①効果が実証されていないこと。
 ②森林への空中散布は、広い範囲にわたり農薬の影響を及ぼすこと。
 ③使用されている農薬は有機リン系、ネオニコチノイド系農薬は、人体・環境に影響が大き
  いこと。

 松枯れの原因はマツノザイセンチュウといわれていますが、大気汚染や土壌の環境変化による遷移の影響など、様々なものが考えられマツノザイセンチュウに限定することはできません。また、農薬の効果はマツノザイセンチュウや、宿主のマツノマダラカミキリを死滅させるものではなく、新たに入ってこないように予防するためのものです。このことは塩尻のの林業総合センターの職員も認めています。
もう松枯れの被害にあっているところにいくら撒いても効果は無いのです。

農地に使う農薬は限定的ですが、森林への空中散布は影響が大きいことは誰でも想像できると思います。生態系や地下水などさまざまな影響が考えられます。里山保全といわれるこのご時世に反する行為です。

有機リン系の毒性はもう広く認知されていますが(安曇野市はまだ使用!)、それにかわる農薬ネオニコチノイドも世界的に問題視されヨーロッパの各地では規制の対象になっており、今年アメリカでも一部規制の対象になりました。世界の中で日本は農薬の規制が緩いです。

上田市も千曲市も空散をやめたのに、間に挟まれた坂城町はまだがんばるみたいです。
もうやめればいいのに…

松枯れは暖かい地方から全国に広がり、寒い長野県はいまピークを迎えています。そのなかで諏訪地方はまだ松枯れが広がっておらず、県職員も諏訪を「最後の砦」として、なんとか食い止めたいと思っているようです。
お隣山梨県の小淵沢も被害が広がっており、富士見町も安心していられない状況です。

上田市も千曲市も市民活動で空散が止まりました。
諏訪地方に住む人たちも関心を持っていてもらいたいと思います。

ミツバチとネオニコチノイド

火曜日, 2月 17th, 2015

米・ハーバード大の研究チームが、ネオニコチノイド系農薬とミツバチ大量死の因果関係についての実験結果を発表しました。

ミツバチにネオニコチノイド系農薬を与えると、冬場から春先にかけて群れの中のハチが激減し、蜂群崩壊症候群(CCD)によく似た現象が起こるそうです。チームは「世界各地で起こっているCCDの原因がこの農薬である可能性が高まった」としています。

信濃毎日新聞の記事によると、県内でもミツバチの大量死は確認されており、2006~2009年には小谷村、中野市、長野市鬼無里など計9件で発生。このうち、09年の長野市戸隠ではミツバチの死骸からネオニコチノイド系農薬が検出されたそうです。
そのため、農業関係者、養蜂関係者などでつくる連絡会をつくり農薬散布の時期などの調整を図り、その後ミツバチ大量死の報告はないそうです。

僕たちが毎日食べる野菜や果物は、ミツバチなどの花粉媒介者によって食卓に並ぶことができます。このような花粉媒介者をポリネーターと呼びますが、ミツバチがいなくなるということは蜂蜜がなくなるだけではなく、自然界に与える影響は大きく僕たちの食生活にも大きな影響を与えます。

またネオニコチノイド系農薬はミツバチだけではなく、人への報告されています。
東京女子医大の平久美子先生は「ネオニコチノイドは、哺乳類アセチルコリン受容体への結合性は昆虫類に比べて弱いとされていますが、肝心のヒト受容体を介した神経毒性は十分強いことが証明されています」と論文に書いています。  
              〜知らずに食べていませんか?ネオニコチノイドから〜

脳神経学者の黒田洋一郎先生は、近年増えつずけている高機能自閉症、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など子どもの脳の障害とネオニコチノイド系農薬との因果関係を指摘しています
*黒田先生の岩波から出ている雑誌「科学」へ寄稿した論文を、有効に活用して欲しいと何冊
 かいただいております。欲しい方は連絡してください。

ネオニコチノイドの海外での規制は1990年ごろから始まりました。最近ではオランダがすべてのネオニコチノイド系農薬とフィプロニルの使用を全面禁止することが去年議会で可決。アメリカではオバマ大統領が「ミツバチ、その他花粉媒介生物の健康を促進する連邦レベルの戦略の策定」を命じ対策が始まりました。欧米に比べ日本は何の対策もしておらず大きく遅れをとっていると言わざる得ません。早めに対策を講ずるべきだと思います。

さて、富士見町の状況です。
ネオニコチノイド系農薬は、松枯れ予防のための森林へ空散、そして田んぼのカメムシ防除のための空散が特に問題になっていますが、富士見町では現在、田んぼへの空散は危険とされる有機リン系農薬、ネオニコチノイド系農薬は使っていません。また、松枯れ予防に関しては伐採で対応。農薬の空散は行っていません。
もちろん全ての空散を止めることも考えなければいけませんが、富士見の田んぼの多くは高齢者が守っている現状。高齢者は作業上、空散ができないのならば田んぼの管理を辞めざる得ないと言っています。この問題は「農薬」だけでなく、富士見の農地や農業をどのようにしていくかという大きな枠で考えなければいけない問題だと思います。

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ぼくたちは森林への空散の問題は去年1年かけて長野県の実情などを調査・取材を行ってDVDを完成させました。
東京女子医大の平久美子先生のインタヴューも納めています。
価格は2500円。欲しい方は連絡してください。
また団体で試写会をご希望の方連絡お待ちしています。
近場なら無償で伺います。

DVD製作実行委員会FBページ   https://www.facebook.com/yamanbadvd

長野知事選 空散についての公開質問状

月曜日, 8月 4th, 2014

松枯れ防除空中散布・農薬被害に関する要望書については、知事選も始まり少し時間が欲しいとの森林づくり推進課より連絡がありました。

ま、しょうがないね。と返答しておきました。

そこで子どもの未来と健康を考える会が独自で、知事選候補二人に公開質問状を出しました。
回答が来たとの連絡が来ましたのでお知らせします。

質問内容
長野県における農薬の空中散布についてどうお考えですか?

野口しゅんぽう氏のご回答
   
最近の報道では、7月10日発行の科学誌「ネイチャー」に、オランダのラットバウト大学などの研究グループがネオ二コチノイドの濃度と野鳥の生息状況を調査した結果「ネオ二コチノイドの濃度の高い場所で野鳥が減少していることが明らかになった」ことを発表しました。

また、EU(欧州連合)は、昨年12月からイミダククロプリド(ネオ二コチノイド系殺虫剤の一種)を含む3種類のネオ二コチノイドの使用を全域で2年間原則使用禁止しました。そのうちクロチアニジンを生産している住友化学は、これに対し、「(EUの決定を)行き過ぎたもの」との見解を発表しています。

自然界の生態系に悪影響を及ぼすネオ二コチノイド殺虫剤を使い続けることは即刻見直されなければなりません。この殺虫剤を使用した空中散布は、あまりに危険であるため中止します。

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さすが信大名誉教授

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阿部守一氏からは、回答はなく、事務所の方から、多忙ため、回答できないとのことでした。

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阿部氏の回答には残念です。
各自投票行動の参考にしてください。

                          文責:佐久祐司 info@farm39.jp

松枯れ防除の空中散布・農薬被害に関する要望書

水曜日, 7月 23rd, 2014

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7月16日に県に対し「松枯れ防除の空中散布・農薬被害に関する要望書」を提出してきました。
提出団体は長野県空中散布廃止連絡協議会とこどもの未来と健康を考える会ですが、関心の強い各地域からの参加で、安曇野市、松本市、上田市、長野市、須坂市、千曲市、坂城町、塩尻市から38名もの参加となりました。

まずは空散廃止連絡協議会の代表あいさつの後、要望書を読み上げ、化学物質過敏症支援センター事務局長の広田しのぶさんが、参考意見として農薬による健康被害の実態を話された後、意見交換です。

要望書の内容を要約しますと

1、松枯れ防除の農薬空中散布について
①「松枯れ農薬空中散布のあり方検討部会」の再開を要望
②空中散布の防除効果結果の公表
③県内において研究・実施された農薬によらない松枯れ防除法の提示
④有機リン系農薬の危険性再確認とネオニコチノイド系農薬の生態系・人的影響についての見 解
⑤検討委員会に市民代表を加えること

2、官民恊働で「減農薬の県民運動」の推進について
①農薬による生態系に及ぼす「環境影響評価」の実施
②命と環境を守る「公開シンポジウム」「学習会」の開催
③官民それぞれの責務や数値目標を定めた推進計画の策定

3、アカマツ以外のカラマツ、広葉樹の樹木枯れの現状と原因を調査し、防除の手だてを

意見交換では、農薬による健康被害、環境へ影響などの意見に対し、県の回答は

平成25年度の被害は前年対比122%と被害が増加し、過去最高となり被害市町村数は50市町村(77市町村中)となっている。
薬剤による予防散布や被害木の伐倒駆除、感染源対策として樹種転換や被圧木処理など効果的な組み合わせによる対策の一層の推進との基本方針を掲げ。

具体的な方策は

①守るべき松林の予防対策等
②被害木の早期発見、適期駆除
③樹種転換の取り組み
④安全に配慮した防除対策の推進
⑤広域連携による被害対策の推進

とあらかじめ用意されたプリントの読み上げに留まりました。

この日とくに意見が多かったのは、空散による効果についてです。
長年空散に税金が使われていますが、効果についてきちんと検証されていません。
また県が空散を実施した場所を定点観測した方が、その写真を公開、空散を実施した場所なのに被害が拡大している状況が写っていました。

特に後半は盛り上がり予定時間を大幅に超過してしまいました。
僕たちのスタッフがユーストリーム配信していましたので、関心ある方はご覧下さい。

前半 http://www.ustream.tv/recorded/50138270

後半 http://www.ustream.tv/recorded/50140350

要望書は、文書にて”すむやかに”回答がもらえることになっています。
この日出された意見がどのように反映されているかたのしみです。

松枯れ対策の空散を問う               ドキュメンタリー「やまんばの松」DVD制作

月曜日, 7月 14th, 2014

映画協賛チラシ-表(1)

映画協賛チラシ-裏

*チラシはプチッと押すと大きくなります。

松枯れ防除のための農薬空中散布を問うドキュメンタリー映画の制作実行委員会に参加しています。

松枯れのことを調べていると、いろいろ疑問に思うことがあります。

・松枯れの原因をマツノザイセンチュウに特定してしまっても良いのか。
・空散による効果は本当にあるのか。
・有機リン系農薬、ネオニコチノイド農薬の健康被害、環境汚染
・そもそも空散で松枯れを防げるのか。
                         などなどです。

関係各所に話を聞きにいくのですが、

「諏訪地区は、少しづつ松枯れ被害が出始めており、深刻な問題として考えている」
                         長野県林業総合センター

「諏訪地区だけは松枯れ被害がないので、ぜったい防除しようと考えている」
                         長野県森林づくり推進課

発言は微妙に違いますが、諏訪地区はまだ松枯れ被害は深刻ではないこと。しかし安心できる状況ではないこと。が伺えるのではないでしょうか。

呼んでいただければ、映画の宣伝もかね、長野県の松枯れの状況を説明に伺います。

info@farm39.jp

よろしくお願いします。