Archive for the ‘教育のこと・子どものこと’ Category

子どもの権利条約フォーラム2018㏌とちぎ

金曜日, 11月 9th, 2018

「子どもの権利条約フォーラム2018inとちぎ」に参加してきました。
去年の「・・in信州」に続いて、今年で26回目となります。
今年のテーマは「知ろう!聴こう!伝えよう!みんなが未来の主人公」です。

今年の基調講演は映画「さとにきたら ええやん」の荘保共子さんです。

大阪市西成区にある釜ヶ崎は日本最大の日雇い労働者の街。
わずか6ヘクタールの広さに最大で4万5000人もの人が住んでいたそうです。
高度成長期には労働者による暴動がたびたび起こり治安が悪いイメージがあります。昨今では不況による求人の激減や労働者の高齢化、路上生活者や生活費受給の問題など多くの課題を抱えている街です。
そんな釜ヶ崎に荘保さんが「こどもの里」を開設したのは40年前のこと。
ボランティア活動で訪れたとき、子どもたちの目の輝きに魅了されたことがきっかけだったそうです。

「こどもの里」は地域の児童館として子どもたちの遊び場の機能のほか、一時預かりや宿泊、様々な事情から親元を離れている子どもたちに寄り添い安心できる「居場所」となっています。

児童館としてのスタートでしたので最初は1年生~3年生までが対象。しかし来る子供たちは右手に弟、左手に妹を連れてくる。赤ちゃんを抱きかかえてくる子どももいる。そして、その子たちは「さと」に来て子どもたちの世話をしている。
その姿をみて1年生から3年生だけだよ。とは言えなくなった。だから誰でもこれる場所。0歳から20歳まで、誰でも来ていい場所になったそうです。

家庭に問題を抱えた子どもも多く、親が薬物依存、アルコール依存。貧困のため、お弁当を親に頼めなくて遠足を休むこどもたち。
発達障害を持つ子に、理解しながらもついイライラして手を出しそうになってしまう母親が、危ないなと思ったら「さと」につれてくる。子どもたちだけではなく、親たちにとっても大事な「居場所」になっているように思いました。

「さと」にきた子どもたちは一生懸命遊びます。とにかく一生懸命遊びます。ですから遊びを用意することをやめたそうです。道具だけそろえておけば、子どもたちは自分でやりたいことをやるそうです。
「さと」での子どもたちとの関りから子どもたちに生きる力を教わったと何度も力説していました。

会場から地域に児相をつくることを運動している人からの質問がありました。
荘保さんは、我々が一番やらなければいけないことは「予防」、児相は最後の最後に必要となってくるところ。それまでは地域で支える体制をつくらなければならない。
家族のことに他人を入れたがらない日本文化の中で、民生委員などの地域の人がいかに入れるかが課題。つらくなった時にちょっと預けられる場所。地域の場をつくることが大事。と回答しました。

長野県では、子どもたちの居場所「信州こどもカフェ」の普及が進められています。「こども食堂」や「居場所」を考えるうえでたくさんのヒントがありました。
子どもの権利条約は、子どもだけの権利を守るということではありません。子どもに関わるすべての人たちの権利を守ることでもあります。子どもの施策を考える場合、まずは「地域」のことを考える必要を痛切に感じました。

子どもの権利条約フォーラム2017in信州

金曜日, 6月 8th, 2018

いまごろですが、去年の12月に開催した「子どもの権利条約フォーラム2017in信州」について紹介しまします。事務局長として関わることになり、去年は本当に忙しい一年となりました。

子どもの権利条約とは、子どもたちを一人の人間として権利を尊重し子どもたちの個性を大切にしていこうというもの。1989年に国連で採択されました。
生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利の4つの権利を柱にしていますが、フォーラムは子どもたちの「参加する権利」を特に重点を置き、子どもたちが企画し大人たちが支える方法で開催されています。日本が子どもの権利条約を批准を決めたことを記念し、’93年から毎年、全国フォーラムを開催しています。

当日のフォーラムは実行委員長にお任せして、ぼくは事務局長として3つのミッションの達成を目指し活動してきました。資金の確保と子どもの権利条約の啓発・県内の子ども支援団体のネットワークの構築、行政との連携です。

資金の確保は「長野県地域発元気づくり支援金」の採択でクリア、啓発活動はフォーラムまでの準備として、様々な勉強会やワークショップの開催を行いました。
いじめ、虐待、貧困、不登校、大人と子どものパートナーシップ、などなど、子どもたちのテーマはさまざまありますが、「個人の尊重」に最大の価値を置いた「子どもの権利条約」の子ども観は多くのテーマを考える上で基本的な理念となります。しかし、子ども・子育て支援を行っている団体も「子どもの権利条約」を知らない人たちもいます。
そこで、子どもの権利条約を中心とした、こどもの貧困や発達障がい、あそびや学校をテーマにした勉強会10回程度開催しました。勉強会では湯浅誠さんやのっぽさんも呼びました。

いま、県が進めている「信州こどもカフェ」も開催しました。
子どもたちが安心して過ごせる「居場所」づくりは、子どもの権利条約でも大きなテーマです。今後も「信州こどもカフェ」を推進する各地のプラットフォームと連動できたらと思います。

県内、4地域での勉強会も開催しました。
北信、中信、東信、南信の4ヶ所です。長野県は広い!

先日、プラットフォームの交流円卓会議で諏訪地域と一緒に事例発表をした佐久地域のプラットフォームの方たちも東信地区の勉強会を開催してくれました。佐久地域では、今年3回も人権についての勉強会を開催するそうです。各地域での活動により、「子どもの権利条約」がより多くの人に理解してもらえればと思います。

最後に行政との連携です。
やはり、子どもの権利条約は行政が理解して施策に取り入れていく必要があるためです。「信州こどもカフェ」の開催時に県の職員に来てもらったり、半年かけて丁寧に活動の説明をすることで長野県と共催してもらえることになりました。
長野県では、子どもの権利条約を参酌した「長野県の未来を担う子どもの支援に関する条例」を制定しましたが、まだまだ各地域で活用するところまでには至っていません。県と市民団体がこれからも手をつなぎ、条例の良い活用方法を模索していく必要があると思います。

フォーラム終了後、他にいろいろ忙しくて事務局を離れていましたが、まだまだやらなければいけないことがたくさんありそうです。子ども食堂ブームも追い風です。
今後とも、「子どもの権利条約」の普及・啓発の活動を続けていきたいと思います。

子ども応援プラットフォーム交流円卓会議

金曜日, 5月 25th, 2018

松本合同庁舎で行われ「子ども応援プラットフォーム交流円卓会議」に参加してきました。
子ども応援プラットフォームは、子どもたちの総合的な居場所「信州こどもカフェ」を広めるために県内各地に立ち上がっている組織です。佐久地域と諏訪地域が先行してスタート、他の8地域(地域振興局ごと)は去年立ち上がったばかりです。

そんな訳で、佐久地域と諏訪地域の活動報告を中心に意見交換を行いました。
佐久地域は、子ども食堂や学習支援など地域で活動している人たちがリーダーになり、連携を取りながらネットワークを広げています。諏訪地域では、そもそも地域で活動している団体が多いため、その団体同士の連携を促しネットワークを広げる活動をしています。違う2地域の報告は、今後、プラットフォームを構築していく上でいくつか参考になったこともあるのではないかと思います。

子どもたちの環境や市民団体の関わりなど、地域ごとに事情は大きく変わります。地域によっては市民団体を立ち上げるところから始めなければならないところもあるでしょう。これからも、こうした県内のプラットフォームが集まって情報交換していくことは必要だと思います。

さて、各地に立ち上がったプラットフォームですが、去年、茅野市で開催された「子どもの権利条約フォーラム2017in信州」に関わってくれた方たちが中心となっています。この日の円卓会議の主催である松本のプラットフォームの代表は実行委員として大いに盛り上げていただきましたし、佐久のプラットフォームでは地域勉強会を開催してくれました。
そこで、今後も権利条約のネットワークを県内に広げていきたいと相談したところ、大いに賛同してくれました。

子どもの権利条約の本旨は子どもの最善の利益を考えることは地域の役割であること(第3条)。こどもたち一人一人の個性を尊重して一人一人の最善の利益を考えていくことが、子どもの居場所を考えていく上で大切になっていきます。子どもの権利条約とプラットフォームの動きとうまく連動しながら進んでいけたらと思います。


*5月24日 信濃毎日新聞より

諏訪圏域子ども応援プラットフォーム全体交流会

金曜日, 3月 23rd, 2018

諏訪圏域子ども応援プラットフォームでは、今年一年、こどもたちの安心できる居場所”信州こどもカフェ”の普及のため視察や勉強会、ワークショップを開催してきました。次の日曜日は一年の締めくくりの全体交流会を開催します。
基調講演は、子ども食堂の名付け親「気まぐれ八百屋だんだん」の店主近藤博子さんをお招きします。

近藤さんは、居酒屋だった店舗で八百屋を始めたところ、その場所が居場所となり、人々の交流の中から「こども食堂」を始めることになったお話をしてくれます。以前、佐久市での講演を聞いたことがあるのですが、非常に心に響くものがありました。

以前の記事   こども食堂「気まぐれ八百屋だんだん」

いま、子どもたちに必要なことは何か。
なぜ、子どもたちに居場所が必要なのか。

近藤さんの話には、多くのヒントがあると思います。
ぜひ、多くに方に聞いていただきたいです。

講演後は、諏訪地域で「こども食堂」を開催している団体を交えて、諏訪地域での現状や課題、これからをパネルディスカッションを通してみなさんと考えていきたいと思います。

ぜひぜひ、参加お願いします。

諏訪圏域子ども応援プラットフォーム・地域別交流会

金曜日, 1月 26th, 2018

諏訪圏域子ども応援プラットフォーム・地域別交流会のお知らせです。

 日時:1月26日(金)18:30〜
 場所:茅野市民館アトリエ

今日です。
いつもギリギリの告知ですみません。

諏訪圏域子ども応援プラトフォームは、食事提供や学習支援、悩み相談や学用品リサイクルができる総合的な居場所「信州こどもカフェ」を広めるために、行政やNPO、市民団体、民間企業などでつくるネットワークです。

これまで、子ども・子育て支援を行なっている団体や個人、関心がある方が集まり、交流会や子ども・子育て支援を行なっている団体の視察などを実施してきました。
前回の交流会はテーマ別の交流会。「食事」「学習・遊び」「相談」「情報」「居場所」のテーマに分かれ、子どもたちの居場所を作るための課題や何ができるかなど話し合いました。高校生の参加もあり、子どもたちの意見を聞くことで、より充実した会になりました。

今回は地域別交流会です。
諏訪6市町村といっても、公共交通機関や集落のあり方など、子どもにとっての環境に違いがあります。特に湖周と山間部では、いろいろな違いがあるのではないでしょうか。今回は湖周と山間部に分かれ、課題と居場所を作るための話し合いをします。

どなたでも参加OKです。
多くの参加お待ちしております。