Archive for the ‘放射能のこと・原発のこと’ Category

小出さんの講演

月曜日, 5月 5th, 2014

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5月3日の憲法記念日は、諏訪地方憲法集会とぼくたち脱原発すわ連絡会とで、京都大学の小出裕章さんをお招きして「原発と憲法」と題してお話をしていただきました。

福島原発事故の当日何が起こったか、その後の世界、政府の対応は憲法前文に書かれた「国民がひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有すること・・」に反するとのお話でした。
憲法の話を交えたためか、いつもより聞きやすかったように思います。

1時間半の講演のあと、別室に移っての質疑応答は100名ほどの参加。かなり濃い内容だったので、いくつか紹介したいと思います。

なぜ、原発を動かしたがるのか?

電気料金は必要経費と事業利益を足したもので成り立っているが、この利益の計算が設備(資産)を基準に計算されるため、資産を増やせば電力会社は儲かるしくみ。
電気事業法で競争は制限され、原子力損害賠償法で事故があっても電力会社は保護されているため、原発(一基4~5000億円)の廃炉は資産から不良債権へと変わってしまう。

「原発を無くしたら核兵器が作れなくなる」という石破さんの発言にもあるように、こうした考えをもつ政治家は多い。しかし日本は今までの原発使用により、既に長崎原爆4000個分のプルトニウムを保有している。このことは世界中から非難されている。
ただし日本が持っているプルトニウムは性能が悪く、核分裂するプルトニウムは70%、残りの30%は核分裂をしない。優秀な原爆は90%核分裂する必要があり、これを可能にするには高速増殖炉もんじゅの稼働が必要。

海産物を測るとき、ガンマ線だけでなくベータ線を測るべきでは?

これまで行われてきた大気圏内核実験で、人間に一番危害を与えた放射性物質はストロンチウム90。ストロンチウム90はベータ線しか出さない。
ストロンチウム90はカルシウムに似ているため骨に蓄積しやすい危険な放射性物質だが揮発性が高い。そのため福島原発事故のとき、大気中にはセシウム137の1000分の1しかなかったため、土壌や農作物を調べる場合セシウム137(ガンマ線)を測るのは正しい。

しかし本来ストロンチウム90、セシウム137は1対1の割合であり、ともに水溶性のため、汚染水が垂れ流されている現状を考えると、海産物を測る場合はストロンチウム90(ベータ線)も測定する必要がある。
ただしストロンチウム90を測定するのは困難で、測定に1週間はかかる。

その他にも、戦後つぶされてしまった原子力研究は1954年から再び始まったが、世界の水準からは決定的に遅れており、日本は科学技術立国でもないし、原子力先進国でもない。などおもしろい話をたくさん聞くことができました。

さて、福島原発事故から3年が経ちました。あの事故を体験したあと世の中はどう変わったでしょうか。
この前閣議決定されたエネルギー基本計画では原発を重要なベースロード電源と位置づけし、「原発ゼロ」方針から大きく転換しました。

まだ原発が無ければ経済成長が成り立たないと思っている人たちが多くいます。

いったいこの国はどうなっているんでしょうね。

学校給食のための放射能測定器購入

木曜日, 3月 13th, 2014

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予算特別委員会子ども課所管の予算で、食品の放射能測定器の購入についての説明がありました。学校給食の食材を測るための測定器です。

購入機種:EMF211型 ガンマ線スペクトロメータ  2,508,000円

その他、メンテンスや測定する食材費などを入れると3,258,000円の事業になります。

購入する機器は県が使用しているものと同等の高性能なもので、食材は前日に納品されたもの、間に合えば当日納品されたものを基本に測定。
測定するのは保護者を中心としたボランティアということです。

15~30分で一桁のベクレルまでは測れるが、どこまで正確に測るかは実施しながら決めていくとのことす。ボランティアでの運営ということもあり、測りながらより良い方法を模索していくのだと思います。

今回の測定器購入に至までは紆余曲折ありました。

議員になったばかりの2011年の5月か6月だったと思います。放射能汚染に悩むお母さんたちの会に呼ばれました。子どもたちのことを心配、また今よりも、もっと西に避難すべきかを悩み、涙を流しながら話すお母さんたちのことは今でもわすれられません。

その年の9月議会の一般質問で食品の放射能測定器の購入についてをとりあげましたが、町長は「必要ない!」の一点張り。そこを教育長が「大事な問題なので持ち帰って検討する」と助け舟をだしていただき、教育長と保護者たち(子どもの未来を考える会)との懇談をおこなったのが始まりです。

何回かの懇談を重ね、最初の放射能測定器を購入したのが翌年2012年2月です。
この測定器はチェルノブイリで医療支援活動に従事していた菅谷市長が、松本市で食品の検査に使っているとういことで購入したのですが、正確な数値は測れないということがわかりました。

当時、放射能測定の関する知識が少ないなか「あの菅谷市長が選んだ…」ということで購入した自治体は多いです。放射能汚染対策で有名な菅谷市長ですがその罪は大きいと思います。

その後、こどもの未来を考える会は何回かの勉強会を重ね啓蒙活動、町長への公開質問状、そして2012年の9月議会に、ぼくが紹介議員となり「食品の測定器の購入を求める請願」を提出、7対3賛成多数で可決されました。

この日の傍聴者は立ち見も出るぐらいの多さで、あれほどの傍聴者数は富士見町議会始まって以来のことのようです。そのような中で反対討論をした3人の議員は、ある意味尊敬に値するような気がします。

請願が通ったからといって、即購入になるとは限りません。あくまでも購入は執行部が決める事です。

そこで去年の初夏、こどもの未来を考える会が町長に食品の放射能測定器購入を求める要望書を提出し、町長が受託。その後何回か、担当課との打ち合わせを経て今回の予算計上となりました。

上田市で、松枯れ予防のための農薬空中散布を市民運動で止めた一人の村山氏

「市民運動は最初は声が大きいが続かない団体が多い。息の長い活動が必要」

と言っています。

今回の測定器購入は、こどもの未来を考える会の、あきらめずに粘り強い活動があったからこそだと思います。

本会議での質疑では、請願に反対した議員からのいやらしい質疑がありましたが

「測定することで出荷先への抑止力になる」

と、担当課を押さえて町長自らの熱い答弁。
2年前に聞きたかったな…(笑)なんて思ってしまいました。

で、予算特別委員会での採決では一人の議員が反対。

「測定をする団体の継続性に疑問」

とのことです。
賛成多数で可決。

正式には18日の本会議で決まります。

漢人明子さんの講演会のお知らせ

水曜日, 4月 10th, 2013

こどもの未来を考える会が富士見で漢人明子さんの講演会を開催します。

漢人さんはチェルノブイリの事故後、住民有志で小金井市議会に放射能測定器を購入する請願を提出。可決後、市が測定器を購入し市民が運営する小金井市放射能測定器運営委員会にたずさわり、この3月まで小金井市議を3期の任期を務めた方です。

「内部被ばく」はこうすれば防げるの著者でもあります。

以前、ぼくもお話を聞く機会があったのでブログで紹介しました。

 4月13日 10:00〜
 富士見コミプラ 2階実習室
 http://hohho.org/modules/mygmap/
 参加費 500円

おもしろいお話が聞けると思います。

お時間ある方は是非。

菅谷市長講演会

木曜日, 12月 27th, 2012

8日土曜日、子どもの未来を考える会で菅谷松本市長の講演会を開催しました。

菅谷氏は現松本市長ですが、もともと外科医でありチェルノブイリ原発事故の時はNGOの医療支援活動に参加、福島原発時には自治体の長として一早い対応したことで高い評価があります。

チェルノブイリでの体験を通して、被災された地の子どもたちの傷み、苦しみ、大人たちの哀しみを感じ、原子力災害に対する危険性を訴えてきたが日本では安全神話にあったのでいくら話しても響かなかったそうです。
それまで他人事であったものが福島以降、自分たちの傷みとして事実を受け止めようとするようになったため講演依頼が急激に増えたとのこと。

誰も原発事故を予想していなかったなかでの福島の事故、これから先、起こることを想定しなければいけない。と警鐘を鳴らすとともに、原子力災害と自然災害は違うことを強調します。

阪神淡路大震災は地域の人たちのがんばりで復興できたが、チェルノブイリでは26年経った今でも人が住めない場所があります。市場経済は疲弊し、地域コミュニティは崩壊、さらに家庭の崩壊へとつながっていく様を目の当たりにしたことを話されました。
これは、これまでの自然災害と原発事故をいっしょに考えてはいけないことを物語っています。

そして事故直後ではなく5年後、急激に子どもたちの喉頭がんが増えたことの問題を提示しました。
放射能の問題は目に見えないこと、すぐには症状が現れず少しづつ体を蝕んでいき、それは遺伝子のも影響を与え、次世代をも変えてしまうかもしれません。
一番大きなことは子どもたち、そして未来に影響があるということです。

これは想像力の問題かもしれません。
今、見えないから問題が無いとするのか、将来の危機を想像し、それに対し備えをするのか。

今現在、放射能汚染の問題は様々な考えがあり温度差があります。
しかし今大丈夫だと思っているほとんどの人は、知識が無いなか判断しているにすぎません。

冒頭の挨拶で富士見町の小林教育長は言いました。

 ”知らないことは罪である。
  知ろうとしないことは罪である。”

まずは正しい知識を持ち、その上でみんなで子どもたちの未来を考えていくことが必要だと思います。

現在富士見町の学校給食は表面を測るサーベイメータを使って測定しています。
原発事故直後は食品の表面を測ることが必要でしたが、今は食品の内側を測定することが必要です。
そのため「子どもの未来を考える会」は食品の内部を測るための測定器を購入して欲しいという請願を出し、議会は採択しました。
しかし請願が通ったからといって行政側が買うとは限りません。
「子どもの未来を考える会」で署名集めを始めました。ぜひ賛同してください。
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学校給食の放射能測定機購入賛同署名のお願い
                    
こどもの未来を考える会富士見支部
                                 代表:妹尾美佐

昨年の東京電力福島第一原発事故により放出された大量の放射性物質は、広範囲に
わたり降り注ぎ現在も収束したとは言えない状況が続いています。いろいろな食べ物
からも放射性物質が検出される状況が続く中、子供達の放射性物質への感受性は、
30歳成人の3~4倍ともいわれています。
「こどもの未来を考える会」富士見支部では、2012年8月16日付で富士見町
議会に給食食材の検査体制の強化を求め、シンチレーション測定機の購入の請願書を
提出し、9月の議会において可決されました。次世代を担う子供たちに安全で安心な
給食が提供されるよう一日も早い測定器の購入、検査の実施されるよう多くの方々の
ご理解と賛同をお願いしたいと思います。
以上の内容をご理解の上、署名をお願いいたします。
(またお預かりした個人情報は署名の提出以外に使うことはありません。)

11.11アクション

月曜日, 11月 12th, 2012

きのうは全国で11.11アクションがあったようです。
ぼくが所属する「脱原発すわ連絡会」も長野でおこなわれた「忘れるなフクシマ!あきらめるな脱原発!11・11長野行動」に参加してきました。
ぼくはいくつかのイベントが重なってしまったので不参加。午前中は富士見でおこなわれていた「生活展」に参加していました。
脱原発も大事ですが、足下の生活を見つめ直すことも大事なことだと思います。ちなみにぼくはゴミ減量の推進を図る「クリーンアップふじみ」でマイバックの販売をしていました。
エネルギーやCO2の問題でもあります。地味だけど大事なことですよ。

富士見にも脱原発連絡会があるのはご存知ですか。
たぶんぼくも所属している?ようなのですが、生活展の開催している町民センターの前でデモをやるというので、生活展抜け出して、ぼくも一言しゃべらせて頂きました。
ま、原稿忘れてハチャメチャでしたが….

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3.11の東日本大震災、そして福島原発事故、あの日を境に世の中は様変わりしてしまいました。
1年半経った今でも日常を取り戻せない人たちはたくさんいます。
原発の事故で、美しい自然を破壊してしまいました。そのことは私たちの食べ物、私たちの生活を破壊してしまったことになります。

このような状況の中で、いまだに原発がないと日本の経済成長はありえないと思っている人たちがいます。

あの日、私たちは多くのものを失い、気がついたはずです。
経済成長を求めるだけが私たちの幸せではないことを。経済とは私たちの生活を良くするためのツールでしかないのです。
本当に大切なものは何かをもう一度考えなければいけません。
アインシュタインの言葉で「問題を起した意識レベルでは何も変わらない」というものがあります。
あの日の衝撃を記憶に刻み、新たな価値観を持って、これからの日本を考えていくことが残ったものの責務だと考えます。

この夏、原発がなくても大丈夫でした。エネルギーは足りています。
まずは原発を廃止することからはじめましょう。
原発のない社会。
子どもたちを安心して育てられる原発のない社会を作っていきましょう。