Archive for the ‘四賀ソーラーのこと’ Category

四賀ソーラー・環境アセス準備書事前説明会

土曜日, 2月 10th, 2018


                   *Loop社説明資料より

2日に茅野市で行われた、四賀ソーラーの環境アセス準備書事前説明会に参加してきました。
準備書とは、環境保全について調査、予測、評価、検討を実施した結果、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書のことです。この準備書に対し、県知事、市町村の意見を取り入れ修正した評価書を提出し、いよいよ事業の実施となります。

この日は準備書の事前説明会です。
7日に県に計画変更の報告をしたとの報道がありましたので、近々に正式な準備書の提出となると思われます。


                   *Loop社説明資料より

準備書作成に向け、主な事業変更内容です。

 ・湿地保全区域の拡大
 ・植物貴重種生育地の保全区域拡大
 ・盛土計画の見直し(残土の場外搬出)
 ・猛禽類営巣地の保全(調整池を4ヶ所から3ヶ所に削減)
 ・計画実施区域の拡大(8.5ha増)
 ・残森林区域割合の増(43.6%→49.5%)

以前より批判の多かった盛り土の問題は、計画地内の沢を埋めるのではなく、計画地外の鉄平石の採石跡地に搬出することになりました。また、4ヶ所計画されていた調整池も3ヶ所に減らし、動植物の生息地への配慮もみられます。
だからといって、これなら良いとも思えません。
そもそも、生活圏の上に、しかも自然環境を保護するための国定公園(霧ヶ峰)のすぐ隣に、巨大規模の開発をすることに疑問を感じないわけにはいきません。

会場からは、地元茅野市米沢区の人たちを中心に、計画に対する疑問、反対の意見がたくさんでました。多くは、土砂災害の危険性、飲料水・生活水への影響です。なかには、「土砂災害の危険性があるようなところに引っ越してくるぐらいの覚悟があるのか」といった意見もありました。感情論では解決にはつながらないかもしれません。しかし、地元の人たちの感情を逆立てている計画であることを、Loop社の人たちは認識すべきでしょう。

諏訪市に住む人たちからも計画に対する懸念の声が聞かれました。この計画は茅野市側に影響があって、諏訪市側には影響がないと思われてきましたが、ぼくたちは諏訪市側の生活水にも大きく影響すると考えています。諏訪市の人たちのなかでも、ようやく気がついてくれた人がでてきたようです。

しかし、このままでは環境アセスをおこない住民の意見を取り入れ計画を改善したというアリバイのもと、事業がこのまま進められる恐れがあります。環境アセスは事業を行うためのもので、止める制度ではないからです。
もっともっと、諏訪地域全体の問題として大きな声を出していく必要があると思います。

この春、正式な準備書が提出されます。
準備書は1ヶ月の縦覧期間があり、その期間内に説明会を行う義務があります。また、縦覧期間が終了してから2週間以内のあいだは、一般の人たちも事業者に対し意見書を提出することもできます。

いよいよ、四賀ソーラー問題も佳境に入ってきました。
諏訪地域の自然環境を守るため、できることは何か考えていきたいと思います。

なぜ、境メガソーラーが止まったか

日曜日, 8月 6th, 2017

たあくらたあvol42に寄稿しました。
富士見町の境メガソーラーが、なぜ止めることができたのか書いてくれと頼まれたからです。

境メガソーラーの建設予定地は、生活水として利用している湧水が近くにあるため、これまでなんども開発の話があり住民の力で止めてきました。そういった背景があったので止まるべくして止まったといえるでしょう。ですから、他の地域で参考になるようなことはあまりありません。それでもこれまで住民がしっかりと自分たちの意思を示し、生活を守ってきたということは参考にすべきことだと思います。

いまの日本では自分自身の思いや意見を主張することは、わがままや自分勝手とみなされる傾向にあります。ですから、何かに反対するなんてネガティブな行動は嫌厭される傾向にあります。話し合う前から”代替案”を出すべきなどと言ってくる人もいます。
なぜ、企業が営利目的で開発しようとしていることに、こちらから代替案を出す必要があるのでしょう。妙に物分かりの良い、大人ぶっている人たちの意見は、無責任でしかないように思います。


*8月5日長野日報

先日、茅野市北大塩区の人たちが、霧ヶ峰に計画されている四賀ソーラーについての説明会の要望や、反対署名を集めるとの記事が掲載されました。四賀ソーラーができることで、土砂災害や湧水への影響が考えられる米沢・北大塩地区の人たちにとっては死活問題です。

こんな時行政は、みなさんが思っているほど力はありません。
民間が行う開発行為に対して、必要以上に干渉すると自治体が訴えられる恐れがあるためです。人任せではなく、自分の意思を伝えていく必要がある必要があるとお思います。

戦後、日本では政治はお任せで、経済振興中心で進んできました。
そのツケがまわってきたのか、今、憲法や安保、市民の意思を明確にしなければいけない場面が増えてきたように思います。民主主義が試されている状況にあると言えます。

自治とは、自らが治めることをいいます。
自分たちの生活を守るためには、臆することなく自分たちの意見を表明すること。
それ以外に方法はないと思います。

「暮らしの手帖」四賀ソーラー視察

日曜日, 6月 11th, 2017

雑誌「暮らしの手帖」の編集の方々が、四賀ソーラーを視察に来ていただきました。
暮らしにとってエネルギーは欠かせないもの。
いまの自然エルギーの問題にも関心があったのだと思います。

これまで、いろいろな方が視察に来ていますが、「なぜ、こんなところに…」という感情を持つことは共通のようです。森林のなかに、大きな沢があり、小川が流れ、湿地には多様な植物があり、この起伏のある形状をならしてメガソーラーを開発するのは自然破壊ではないのか。現地をみれば、そのように思うのは普通のことだと思います。
紙面で見る計画書では納得できる計画も、現地を見れば違う感情が湧き上がってきます。
ぼくらは現場を見ることの大切さを痛感しています。

計画地のすぐ上は霧ケ峰高原、池のくるみという場所です。
雨が降るとここに水がたまり、計画地の地下を通り茅野市の大泉湧水、諏訪市の南沢水源に流れているというのがぼくらの主張ですが、開発業者の主張は、計画地の地下を迂回して水は流れるので、メガソーラーをつくっても湧水への影響はないという考えです。
ちなみに南沢水源の湧水は諏訪市の4割の人が水道水として利用しています。

視察の後の意見交換の場では、エネルギーの地産地消の話が中心となりました。
自分たちで使うエネルギーを自分たちで設置するご当地エネルギーならば、こんな場所につくることはありえません。
「食」についての地産地消の考えは定着しつつあります。もちろん健康にも良いのですが、自分たちの暮らしの中の風景にあるものを食べることで、自分たちは自然から命を分け与えられているという感覚、自然とのつながりを感じることが良いことだと思います。

エネルギーの問題も同じことがいえるのではないでしょうか。
水道から流れる水は水道局が作り出すものではありません。ぼくたちは自然のなかにある水を利用しているのですが、文明社会での生活は、そのことを意識することなく快適な生活ができてしまいます。
自然エネルギーの普及は、そのことをもう一度考えるためのきっかけになると思っていたのですが、マーケティング重視のいまの普及方法では、真逆の結果にしかなりません。

今回の視察から得たことを、「暮らしの手帖」で記事にしてくれるそうです。
どんな記事になるのかたのしみです。

四賀ソーラー現地視察&意見交換会

火曜日, 3月 28th, 2017

霧ヶ峰に計画されています四賀ソラーの建設予定地の現地視察と意見交換会を行います。
今回は参議院議員の杉尾ひでやさんも参加。
前回は同じく参議院議員の武田良介さんが来ていただき、国会環境委員会で四賀ソーラーのことを取り上げてくれました
四賀ソーラーは188haという巨大な規模のため、自然環境への大きな影響が考えられます。
四賀ソーラーの問題をもとに、いまのメガソーラーの乱開発について国会で話し合われるようになればと思います。

当日のタイムスケジュールです。

1:00 米沢地区コミュニティーセンター集合
1:05 出発
1:20 現地着
   C調整池及び盛り土予定地視察
2:15 現地発
2:30 米沢地区コミュニティーセンタにて住民意見の聞き取り
    ・計画の概要と現場の状況及び問題点について(20分)
    ・ドローンによる空撮映像(3分)
    ・地元の動きについて(10分)
    ・メガソーラーの社会的な問題・背景 (10分)
    ・意見交換 40分
4:00 終了

現地視察のみ、意見交換会のみの参加でも結構です。
この機会に、多くの人に四賀ソーラー建設計画について知ってもらいたいと思います。
申し込みは不要ですので、お気軽に参加してください。

四賀ソーラー・国会環境委員会での質疑

土曜日, 3月 11th, 2017


*3月10日信濃毎日新聞より

今年1月に四賀ソーラーの視察に来てくれた武田良介議員が、参議院環境委員会で四賀ソーラーのことを取り上げてくれました。
参議院インターネット中継 → 環境委員会 → 3月9日で動画を見ることができます。

武田議員の質問により、環境省は四賀ソーラーの計画地に国が指定した特定植物群落が含まれていることを認めました。環境省の説明によると、平成10年に自然環境基礎調査により諏訪高原リゾート開発地内湿原が特定植物群落に指定。ヌマガヤ クシノハ、ミズゴケ群落など、長野県内で希少な植物が確認され学術的価値が高いことから等の理由で制定されたとのことです。
なんと計画地のなかに、特定植物群落は5カ所もあります。

武田議員の指摘によりますと、この特定植物群落というのは環境アセスの対象となっている風力発電や地熱発電では、配慮の対象となっているそうです。

環境省の説明では、その事業の実施区域に特定植物群落が存在するなど、当該事業が重大な自然環境に影響を及ぼす可能性がある場合には、事業特性や地域特性を踏まえつつ、環境大臣はその改変の回避等を求めているとの答弁。
武田議員は、北海道での風力発電の配慮書に対する環境大臣意見のなかで、対象区域から除外する対象として特定植物群落が入っていることを指摘。すぐ近くの八ヶ岳中信国定公園と同様に保護すべき場所だと訴えてくれました。

この特定植物群落については、環境アセス準備書の諏訪市長の意見書でも指摘されていることです。そして、ヤマネの生息に詳しい人の話では、計画地にはヤマネが住んでいるとか。
国定公園から外れてはいますが、あの場所は地域で守っていかなければいけない自然であることには変わりはないように思います。

真田町でのメガソーラー問題なども取り上げ、最後に長野県が作成した「太陽光発電を適正に推進するための市町村対応マニュアル」を引用しながら、いまの太陽光発電事業の乱開発は自治体個々の対応だけでは限界があり、国全体で設置を規制する制度の確立の必要性を指摘しました。

環境省の答弁は、太陽光発電は一般的に環境への影響が少ないものとの考えからこれまで環境アセスの対象にもしてこなかった。しかし、地域によってはその影響が懸念されるケースがあり、地域で対策を取ることが望ましい。

四賀ソーラーは、計画地の中のダンプ5万台分の土を沢に埋めて整地する計画です。太陽光発電は環境への影響が少ないイメージはありますが、国土の3分の2が森林である日本の地形を考えると、環境影響の少ないメガソーラーという方が稀ではないかと思うのですがどうでしょう。

きょうで東日本大震災から6年が経ちました。
いまだに仮設住宅で過ごす人たちが3万人以上もいます。
地震大国である日本での原発は、自然環境を無視した方法。山の上にメガソーラーをつくることは下流域への災害は当然考えられるます。
自然エネルギーなんてかっこいいこと言ってはいますが、都会の企業が地方を犠牲にして儲けている構図は原発と何も変わらない。
ぼくたちが目指さなければいけないのは地域主導型の自然エネルギーの普及で、自然と調和した循環型の社会をつくっていくことだと思います。