Archive for the ‘ゴミのこと’ Category

木曽広域連合の生ごみ回収

水曜日, 11月 13th, 2013

社会文教常任委員会視察2カ所目は木曽広域連合の生ゴミ回収です。 

木曽広域連合では、ごみ処理施設の老朽化や最終処分場問題に伴い、ごみのなかの約4割を占める生ゴミの分別回収を行い堆肥としてリサイクル。可燃ごみの減量化に取り組んでいます。

平成17年に400世帯をモデル地区に指定して開始、段階的に対象地区を増やし現在では木曽郡内5/6の町村11,340世帯が参加しています。

方法は専用の生ごみ指定袋に入れた生ゴミを、ごみステーションにあるポリバケツに入れておくと、収集車が回収していきます。
この回収に使うパッカー車は午前に生ゴミ、午後に可燃ごみを回収することで、専用のパッカー車を用意することなく回収が可能となっています。

生ゴミ回収のポイントは、生ゴミ指定袋にあります。
10枚で200円なので1枚20円です。改良に改良を重ね現在使用しているものになりました。じつは原価は21円かかっているため、売れれば売れるほど赤字になりますが、ごみの減量化のため必要経費と思っているようです。

この指定袋は生分解性プラスチックでできていて微生物により分解されるため、ゴミ袋のまま堆肥化できます。農業で使う生分解性マルチと同じですね。ぼくも以前使ったことありますが、春先に使用したものが秋頃にはすき込まなくてもぼろぼろになった記憶があります。

ですからあまり長く指定袋に生ゴミを入れておくと分解して底に穴が抜けてしまうため、水切り容器に一時保管をしてから、直前に指定袋に入れごみステーションに出すことを進めています。
ごみを入れず、そのままでも分解していくとのことで、袋に使用期限が書かれています。だいたい1年ぐらいのようです。

試しに24時間水を切った生ゴミを、頂いた指定袋に入れてほってあります。入れてから5日ぐらい経ちますが、まだ分解は始まってないようです。水さえきれば意外と丈夫かも…

そもそも生ゴミの回収には水を切っておくことが大事です。堆肥化する時に余分な水分があると悪臭を放ちあまり良い堆肥にならないからです。
生ごみ回収をする上では、異物混入と水切りの徹底を住民の方に周知することが必要になります。この事業を始めるにあたっては各集落で住民説明会・意見交換会を開催してきたようです。

効果は10年間で6,728tの堆肥化。可燃ごみは38%の減少。
生ごみの回収以上に可燃ごみが減っていますが、これは今まで生ごみに含まれた水が減ったためではないかと考えているようです。いずれにしても効果は大きいようです。

この木曽広域連合の生ごみ回収のことは、富士見町一般廃棄物減量等推進審議会の方たちから、非常に良い活動で富士見町でもぜひやりたいとの話を聞き、この視察に提案しました。

生ごみの分別回収については以前一般質問で取り上げました。町長はあまりごみの減量には関心がないようですが、町民、議員、町職員がこの取り組みに前向きに考えています。

あとは町長の決断かと。

食器リサイクル

月曜日, 11月 11th, 2013

先週、社会文教常任委員会で視察研修に行ってきました。

今回のテーマはごみの減量です。
富士見町はごみの減量化に取り組んでいますがこの数年は頭打ち、また最終処分場の問題もあり、大きな課題といえます。

今回視察に行ったのは2つ。不用食器リサイクルと生ゴミの分別回収です。
まずは食器リサイクルについて紹介します。

もう使っていないのだが捨てるのはもったいない食器。引き出物等での貰い物もあり、食器棚の食器はどんどん増えていく。新しい食器も欲しいのだが、棚にいっぱい。

そこで松本市消波田地区の消費者の会のみなさまは、不用食器を回収して美濃焼の産地に送ることで3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進に努めています。消費者の会のみなさんのことは以前も紹介しましたので、興味がある方はこちら

消費者の会のみなさんのお話を伺った後は、食器の引取先、美濃焼の産地の多治見市と土岐市に行ってきました。
不用食器を集めて粉砕する会社。粉砕した粉砕した粉を製土する会社。そして製土から食器をつくる3社の見学です。

美濃焼の産地ではこういった食器の製造に関わる企業約30社、行政、研究機関が集まり、1997年にグリーンライフ21プロジェクト(GL21)を立ち上げ食器のリサイクルに取り組んでいます。

集めているのは陶磁器製の食器に限定。
食器と決めてしまった方が、分別が簡単であること。また食器は食品衛生法で有害物質が制限されて、原料として安全という理由だからだそうです。

じつは陶磁器といってもいろいろあるようで、焼く温度で磁器、炻器、陶器、土器の4種類に分けられ、土器というには植木鉢とかに使われているアレです。釉薬が塗られていないので、いろいろな成分がしみ込んでいて、食器のリサイクルには使えないとのこと。
あと、よくパンの景品なんかでついてくるお皿は、強化ガラスで陶磁器ではないそうです。

回収するに慣れが必要なようで、多治見市がごみ捨て場にならないように、回収する団体への教育もおこなっているとのことでした。

集めた食器は現状の作業固定のままつくることができるので原料の20%を混ぜています。50%混ぜるとCo2の削減にもなるとのことですが、それには釉薬の開発が必要で今後の課題だそうです。

廃掃法ではお金を出して買うものを有価物で、それ以外は廃棄物となっています。
じつはリサイクル活動の半分はグレーゾーンで実施しているが、GL21は平成19年 日量5t未満の粉砕器を導入することで解消。
行政から20円/kgもらって粉砕し、粉砕したものを0,8円/kgで購入ということで、自治体から委託契約というかたちをとり、合法的なリサイクルとなっています。

現在回収を行なっている自治体は、当初はごみの減量という切り口でスタートしましたが、市民団体が対面回収することで地域での交流が生まれることが、大きな効果として取り組んでいるとのことでした。

たしかにごみの減量という意味では劇的な数字は得られませんが、この活動によりごみの減量への意識は高まるし、地域のコミュニケーションにとっても良い効果が現れそうです。

この不用食器回収の活動は長野県内で急速に広がりを見せています。
須坂市、中野市、松本市、塩尻市、池田町、山形村、白馬村が実施。消費者の会のかたにお礼の電話をしたおり、安曇野市も来年から?の動きがあるとの。

富士見町でも実施できたらと思います。

来年度の焼却灰の受け入れ先についての質問

日曜日, 9月 29th, 2013

茅野市、原村、富士見町の可燃ごみの事務に関する諏訪南行政事務組合の議会が開催されました。
今議会の内容は決算の認定ですが、一番の関心は来年度からの最終処分場の目処はたったのか?ということだと思います。
これは以前、紹介しましたが可燃ごみの焼却灰を契約業者の一つが受け入れを中止によるもので、このことが報道されてから初めての諏訪南行政事務組合の議会になります。

当然説明があると思っていましたが、いつまで待っていても説明がありません。
それにリサイクルセンターの件も、その後どうなったか説明もありません。

ということで、本来ごみ処理の決算に係ること意外の質問はするべきではありませんが「諏訪南清掃センター及び広域ごみ処理計画の策定に関する特別委員会」で以下の質問をしました。

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リサイクルセンターは各市町村の6月議会で規約の改正を諮る予定でしたが、9月議会が終わっても何の動きも無いのはなぜか。

センター長・・・分担金などの調整がついていない。11月ごろ調整可能だと考えている。

最終処分場の現状は

センター長・・・茅野市と南衛(富士見)の最終処分場の受け入れ可能量は約1500t。年間3000tの焼却灰の処分が必要なため、最終処分場の整備を考えていかなければいけないが、最終処分場の建設には用地の決定、環境アセス等最低5年はかかる。まずは来年度、小諸に変わる場所を探さなければいけない。

受け入れ先についての現状は

センター長・・・数社と交渉しているが、受け入れ可能量等を考えると三重県の業者が有力。ただし小諸の業者が24000円/tだったのに対し、35000~45000円/tプラス運搬費用と高額になるかもしれない。これは小諸の業者が特別安かったのであって、相場は40000円/t前後。

最終処分場もリサイクルセンターも多額の費用がかかると考えられる。同時進行は可能なのか。

センター長・・・最終処分場は閉鎖式のものにすれば20億、オープンのものでは12~15億かかると思われる。リサイクルセンターは10億と考えると、全部で30億円かかるが補助金等を活用しながら進めていきたい。

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最終処分場をつくるのならリサイクルセンターを後回しにするのかと思っていましたが、驚いたことに同時に進行していくことを考えているようです。

ただリサイクルセンターの10億というのもセンター長がぽろっと言ってしまったようで、担当課によるとまだどのくらいの規模のものかも決まっていないため、金額もどのくらいになるかわかっていなとのこと。
どうやらまずは来年度からの焼却灰の受け入れ先を決めること。それ以外はまだまだ”これから”のようですね。

しかしこちらから聞かなければ説明しないという姿勢はいかがなものでしょうね。
たぶんマスコミもこの説明を待っていたようで、この質問の内容(三重県の業者のこと)は次の日各新聞等に報道されました。

多くに人が関心を持つ内容については、決定しなくても途中経過でかまわないので、きちんと説明して頂きたいと思います。

可燃ごみの焼却灰、契約業者受け入れ中止について

水曜日, 7月 17th, 2013

本日の全員協議会で、可燃ごみの焼却灰、契約業者受け入れ中止についての説明がありました。
このことはマスコミでも紹介されているので、ご存知の方は多いと思います。

現在燃えるごみは、茅野市、原村、富士見町の3市町村で集めたものを諏訪南行政事務組合で焼却処分しています。そして燃やした後の焼却灰を、最終処分場の延命処置のため2つの業者に委託して処分をしています。

小諸にあるフジコーポレーション(本社佐久)に2000t、草津にある新草津ウェストパークに1000tの契約です。

2つの業者とも3年契約で来年度が更新の年になるのですが、2000t受け入れているフジコーポレーションが今年度いっぱいで受け入れを終了することを決定しました。

担当課の説明によりますと、フジコーポレーションは県内だけで24団体、その他県外からも焼却灰を受け入れていますが、微量の放射能物質が含まれていることもあり国の基準により対処してきたのですが、地域住民からもっと厳格な基準で対処するようにとの意見があり、そのような内容の請願が出され採択されたことにより今回の受け入れ中止にいたっとのことです。

いまよりも放射能に対し基準を厳しくするということは、受け入れた焼却灰を今よりも多くのコンクリートで固めてから埋める必要があり、その分、加速度的に処分場はいっぱいになるということになり、富士見町の焼却灰まで受け入れられない状況になったということのようです。

ネットで調べたところ「小諸市議会として、民間の最終処分場の かさ上げについて、慎重な対応を県に求 めていただきたい旨の請願書」という請願書のようで、フジコーポレーションが処分場の増設を計画していて、それに対するもののようです。

で、いまの諏訪南行政の焼却灰の状況はというと年間2500tの排出があり、茅野市と南諏衛生事務組合(富士見・原の不燃ごみ処理施設)の不燃残さ400tを合わせた2900tを排出しています。

新草津ウェストパークの契約拡大はあり得るかの質問に、ちょっと難しいとの回答。
他の受け入れ先を探しているようです。

このような状況は他でも考えられるため、受け入れの相場は変動しているかの質問に、草津も来年度の更新は可能だが、値上げを考えていることでした。

受け入れ価格は平成22年度までは㌧当たり2万9400円でしたが、平成23年度からは契約更改ということで新たに入札を行い、小諸は㌧当たり2万4150円、草津は㌧当たり2万3940円となっています。
新規の契約となると今よりは高くなってしまうことは覚悟しなければいけないようです。

諏訪南行政事務組合ではリサイクルセンターの設置について計画を立て、それと平行して最終処分場の建設も考えていく予定でしたが、最終処分場の建設も急がなければいけなくなりました。

そもそもごみは出たところで処分するのが原則です。
自前の最終処分場はつくるべきでしょう。

とはいっても最終処分場の場所については、地域のコンセンサスが必要で環境アセスなど時間がかかってしまいます。当面の受け入れ先の確保は急務です。

富士見町の処分場の受け入れ可能は9000㎥。委託先がなければ7、8年でいっぱいになる計算です。
最終処分場の確保は急務ですが、それに伴いごみの減量化を進めなければいけません。

不用食器回収活動

金曜日, 5月 31st, 2013

今月のみどりネット信州の政策研究会は不用食器のリサイクルの取組をしている松本市消費者の会副会長の織田ふじ子さんのお話を伺いました。

この取組は6年前、まだ合併前の波田町で不用な食器を美濃焼の産地で引き取ってくれるらしいという話を聞いて動きました。
食器棚の食器はどんどん増えていくけどなかなか捨てづらい、ゴミとしての陶器や磁器の処理方法は処分場に埋めてしまうだけ。それでは”もったいない”との思いから、美濃焼の産地との交流ができないか、行政に相談に行きスタート。

全国で食器のごみの量は年間15万t。ほとんどが処分場に捨てられています。
ごみの量全体の5%にしかすぎませんが、最終処分場はどこの自治体でもいっぱいで、延命策を考えていかなければいけません。

美濃焼の産地では長年土を掘り起こしてきたため、掘った場所に水がたまる、陥没するなどの環境問題が発生。また中国からの安い食器の輸入品の影響から地場産業が衰退、新しい発想が必要となり、古くなった食器を再生産する技術を確立してきました。
今では古くなった食器から強化磁器なども生産、学校給食などにも使われています。

こうした消費者と生産者との思いが一つとなりネットワークが誕生。生産者側の窓口はグリーンライフ21・プロジェクトが担当。消費者側は波田町消費者の会が核になり、行政、企業、学校、飲食店などがネットワークを作り生産者側との連携が開始しました。

 食器の回収・波田町消費者の会
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    広報・まちの負担
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 美濃焼産地まで輸送・コストは産廃業者のCSR
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 グリーンライフ21・プロジェクト
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 リサイクルされた食器は学校などで使用。

回収は年1回、2日間にわたって行われ平均4tから5t回収され、6年間で40t近く資源化に成功。
回収した食器の中には柄が良かったり数が揃っているものもあり、そういったものは自由に持って帰ることができるコーナーを設置、地域の交流の場にもなっているそうです。

この動きは県内各地に広がりつつあり、白馬のほか、今年度から池田町が予算化、塩尻も秋に回収だけ実施するようです。

富士見町の最終処分場はは可燃ゴミの焼却灰を他に持っていっているので、いまは年間約260tの埋立量になります。このペースだと最終処分場は約35年間でいっぱいになります。
もし可燃ゴミの焼却灰が外部搬入できなくなった場合、約660tが加算され10年間しかもちません。

リデュース・リユース・リサイクルの3Rを進め、ゴミの減量に取り組まなければいけません。