Archive for the ‘ゴミのこと’ Category

不用食器リサイクル団体交流会

日曜日, 6月 1st, 2014

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不用食器リサイクル団体交流会に参加してきました。
家にある不用の食器を捨てることなく、美濃焼の産地土岐・多治見市へ搬入しリサイクルにまわす活動です。
この活動は合併前の波田町から始まって、今では松本市、塩尻市、安曇野市、池田町、白馬村、山形村に広まっています。

この取り組みを知ったのは、みどりネット信州の勉強会
そして社会文教常任委員会に提案し、富士見町議会で土岐・多治見市へ視察に行ってきました。

この日は、取り組みをしている自治体の交流会でしたが、特別ぼくにも声がかかったので参加。たいへん興味がある取り組みなので、各地域の実際の活動の話が聞けてとても良かったです。

まだ始めて1、2年のところが多いので、それぞれ模索しながら実施しているようで、食器の持ち込みを一人みかん箱2つとか3つとか、回収時間も朝から1日だったり2時間だけだったりいろいろです。

ポイントはリユースコーナーをつくること。
良さそうな食器はリユースコーナーに置いて、自由にもっていってもらうようにします。塩尻市では2割はリユースにまわったそうです。
リユースコーナーがあることで話も弾み、食器を通してコミュニケーションが生まれるといいます。

松本市は量も多いため、運送費の他に処分費用も負担(他の自治体は運送費のみ)していて、自治体職員の話によると、通常の処理費とトントンだが、最終処分場の延命、ゴミの減量、そして地域の活性化のためには、実施すべき事業とのことでした。

この日の参加者は各自治体とも、行政職員・市民団体・議員の3者での参加。
行政主体ではなく、市民団体主体の方が成功しやすいそうです。

いろいろ大変なこともあるようですが、ボランティアに参加した人たちは、口を揃えて来年もまたやりたいと笑顔で話します。

ゴミの問題というよりは、食器を通しての”まちづくり”の側面が大きいようです。

ごみ関係の来年度予算と生ごみ分別回収

月曜日, 3月 31st, 2014

諏訪南行政事務組合(茅野・原・富士見の燃えるごみ)と南諏衛生施設組合(原・富士見の燃えないごみ)の議会で来年度予算の審議がありました。

諏訪南のごみ処理関係では4530万円、9,6%の増となります。
これは最終処分場が、小諸のフジ・コーポレーションとの契約が終了し、他の業者に委託することによるものだそうです。
フジ・コーポレーションは1t当たり2万4000円で処分できましたが、相場は3万5000円〜4万5000円。今度は県外に運びだすということで運搬費も増加、当然の値上がりです。
年間3000tの処理量のうち、1000tはこれまで通りの草津ウエストパーク。1000tは以前紹介した上野エコセンター(ヤマゼン)との合意に至り近く契約。残りの1000tはリスクを分散させるため、県外3~4業者と協議中との事でした。

3月富士見町議会で諏訪南行政事務組合で最終処分場の設置をする規約改正の議案(茅野・原・富士見の各自治体で審議します)に、

ごみは出たとろで最後まで処理するのが原則。処分場をつくることでごみの減量意識も高まるため規約改正に賛成。

との討論をしました。
場所の選定等、難しい問題もありますが、自前の最終処分場はつくるべきだと思います。

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南衛議会(燃えないごみ)は消費税増税に関わるもの、粗大ごみ処理に関わる設備の経年劣化に伴う修繕で2500万円の増額となっています。設備の修繕はリサイクルセンターの設置も考慮し、延命措置としての修繕を行っているとの事でした。
以前も書きましたが、リサイクルセンターの設置については、どこまでの規模のものを作るかが今後の焦点となってくると思います。
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3月富士見町議会で生ごみの分別回収を実験的に行うための予算約50万円が計上されました。
生ごみの分別回収のことは、ごみ減量等推進審議会でも提言され、現議会の構成メンバーではぼくも含め4人の議員が一般質問で取り上げました。
可燃ごみの4割は生ごみといわれています。ごみ減量化が頭打ちの状況のなかで、有効な手段だと思います。
まずは地区を決め、180世帯ぐらいを対象に3ヶ月間、実験的に実施するそうです。
うまくいってほしいと思います。

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ごみ処理についてお金がかかる事を書いてきました。
処理費を安くしていく事は考えていかなければいけませんが、ごみの処理には環境に配慮した持続可能な方法を選ぶべきだと思います。そのためには多少のコスト高はやむ得ないものとして考えています。

ごみ処理に関わるコスト減は、ごみを無くす事しかないように思います。

最終処分場の視察

土曜日, 11月 16th, 2013

諏訪南行政事務組合議会の視察に行ってきました。
諏訪南行政事務組合議会とは茅野市・原村・富士見町の可燃ごみを処理をする諏訪南衛生センターと、諏訪市を含めた4市町村で構成する火葬場「静香苑」の事務に係る議会です。

火葬場やごみ処理センターも見てきましたが、喫緊の課題である最終処分場の視察報告をしたいと思います。

一つは岐阜県多治見市の大畑センター新最終処分場です。

この施設は焼却灰を処理する場所が、壁と屋根で覆われているクローズドシステム。容量は3万5000㎥。総工費18億円

平成9年に最終処分場建設が持ち上がった時は、今の20倍以上もの規模の80万㎥!
これってかなりデカいです。

すぐ近くに団地もあり、中学校もある、環境に対する負荷も大きいということで住民からの反対があり頓挫。老朽化した焼却施設をガス化溶融炉にすることでごみの減量化を図り、現在の大きさで住民の合意が得られ、平成20年に着工、平成22年度に完成しました。
約20年にも渡り住民との話し合いが行なわれたことになります。茅野・原・富士見でもこれから新しい最終処分場をつくらなければいけません。場所の選定には時間がかかりそうです。

このクローズの良いところは雨水が入らないため水処理コストがかからないこと。
最終処分場に水が入ると、そこから出る汚水を浄化するコストがかかります。でも溶融炉のランニングコストは高いのでトータルのコストは決して安い方ではないようです。

溶融炉というのは1200℃ぐらいの高温でごみを燃やす、というより溶かして従来の灰のうちスラグ、メタルなどの物質を冷却により固形化し、アスファルトやコンクリート資材にリサイクルする方法です。

大畑センターでは溶融スラグがJIS認証を得て販売、飛灰のみを処分場に持ち込むことで従来よりも小規模で当初の計画とほぼ同じの20年ぐらいの施設ができました。

ところでこの溶融炉、茅野・原・富士見では高温での使用の危険性、さまざまな物質を溶かしてできた溶融スラグの有害性などさまざまな理由で、住民の反対運動により建設計画が中止となりました。

多治見市でも一部反対の声があったようですが、あまり大きな声にはならなかったようです。当初の規模があまりにも大きすぎて“それよりは”との心理が働いたのでしょうか。それにしても焼却施設の隣が中学校というのはいかがなものかと思います。

溶融炉があって初めて可能な小規模の最終処分場です。茅野・原・富士見では参考になりませんね。

続いては三重県にある上野エコセンターです。
ここは来年度からの契約の候補にもなっています。

今使用している処分場はもうじきいっぱいになるので、すぐ横に新しい処分場を増設していました。
固い岩盤のため掘削作業は大変そうですが、他から水の侵入や滲出が少ないため処分場には適した土地とのことでした。容量は65㎥。民間業者なので契約内容にもよると思いますが15~20年ぐらい持つと思うとのことです。

三重県は放射性物質の受け入れをしない方針とのことで、この施設では基準値を超えたものは受け入れないそうです。
小諸のような問題はおきそうもありませんね。

これまでたくさんの処分場を見てきましたが、どこも広大な土地なのに15~20年でいっぱいになり、また新しく処分場を増設しています。
このままいくと将来すべての人はごみの上で暮らし、ごみの上でたべものを作るようになるのではと思ってしまいます。
処分場の問題と平行にごみの減量化を取り組まなければいけないでしょう。

わたしたちはごみゼロの社会を目指さなければいけません。

*ブログ作成のソフト、ワードプレスのバージョンが新しくなってから、なぜか写真の投稿ができなくなりました。
とりあえず処理場の写真はFBページにあげときます。

木曽広域連合の生ごみ回収

水曜日, 11月 13th, 2013

社会文教常任委員会視察2カ所目は木曽広域連合の生ゴミ回収です。 

木曽広域連合では、ごみ処理施設の老朽化や最終処分場問題に伴い、ごみのなかの約4割を占める生ゴミの分別回収を行い堆肥としてリサイクル。可燃ごみの減量化に取り組んでいます。

平成17年に400世帯をモデル地区に指定して開始、段階的に対象地区を増やし現在では木曽郡内5/6の町村11,340世帯が参加しています。

方法は専用の生ごみ指定袋に入れた生ゴミを、ごみステーションにあるポリバケツに入れておくと、収集車が回収していきます。
この回収に使うパッカー車は午前に生ゴミ、午後に可燃ごみを回収することで、専用のパッカー車を用意することなく回収が可能となっています。

生ゴミ回収のポイントは、生ゴミ指定袋にあります。
10枚で200円なので1枚20円です。改良に改良を重ね現在使用しているものになりました。じつは原価は21円かかっているため、売れれば売れるほど赤字になりますが、ごみの減量化のため必要経費と思っているようです。

この指定袋は生分解性プラスチックでできていて微生物により分解されるため、ゴミ袋のまま堆肥化できます。農業で使う生分解性マルチと同じですね。ぼくも以前使ったことありますが、春先に使用したものが秋頃にはすき込まなくてもぼろぼろになった記憶があります。

ですからあまり長く指定袋に生ゴミを入れておくと分解して底に穴が抜けてしまうため、水切り容器に一時保管をしてから、直前に指定袋に入れごみステーションに出すことを進めています。
ごみを入れず、そのままでも分解していくとのことで、袋に使用期限が書かれています。だいたい1年ぐらいのようです。

試しに24時間水を切った生ゴミを、頂いた指定袋に入れてほってあります。入れてから5日ぐらい経ちますが、まだ分解は始まってないようです。水さえきれば意外と丈夫かも…

そもそも生ゴミの回収には水を切っておくことが大事です。堆肥化する時に余分な水分があると悪臭を放ちあまり良い堆肥にならないからです。
生ごみ回収をする上では、異物混入と水切りの徹底を住民の方に周知することが必要になります。この事業を始めるにあたっては各集落で住民説明会・意見交換会を開催してきたようです。

効果は10年間で6,728tの堆肥化。可燃ごみは38%の減少。
生ごみの回収以上に可燃ごみが減っていますが、これは今まで生ごみに含まれた水が減ったためではないかと考えているようです。いずれにしても効果は大きいようです。

この木曽広域連合の生ごみ回収のことは、富士見町一般廃棄物減量等推進審議会の方たちから、非常に良い活動で富士見町でもぜひやりたいとの話を聞き、この視察に提案しました。

生ごみの分別回収については以前一般質問で取り上げました。町長はあまりごみの減量には関心がないようですが、町民、議員、町職員がこの取り組みに前向きに考えています。

あとは町長の決断かと。

食器リサイクル

月曜日, 11月 11th, 2013

先週、社会文教常任委員会で視察研修に行ってきました。

今回のテーマはごみの減量です。
富士見町はごみの減量化に取り組んでいますがこの数年は頭打ち、また最終処分場の問題もあり、大きな課題といえます。

今回視察に行ったのは2つ。不用食器リサイクルと生ゴミの分別回収です。
まずは食器リサイクルについて紹介します。

もう使っていないのだが捨てるのはもったいない食器。引き出物等での貰い物もあり、食器棚の食器はどんどん増えていく。新しい食器も欲しいのだが、棚にいっぱい。

そこで松本市消波田地区の消費者の会のみなさまは、不用食器を回収して美濃焼の産地に送ることで3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進に努めています。消費者の会のみなさんのことは以前も紹介しましたので、興味がある方はこちら

消費者の会のみなさんのお話を伺った後は、食器の引取先、美濃焼の産地の多治見市と土岐市に行ってきました。
不用食器を集めて粉砕する会社。粉砕した粉砕した粉を製土する会社。そして製土から食器をつくる3社の見学です。

美濃焼の産地ではこういった食器の製造に関わる企業約30社、行政、研究機関が集まり、1997年にグリーンライフ21プロジェクト(GL21)を立ち上げ食器のリサイクルに取り組んでいます。

集めているのは陶磁器製の食器に限定。
食器と決めてしまった方が、分別が簡単であること。また食器は食品衛生法で有害物質が制限されて、原料として安全という理由だからだそうです。

じつは陶磁器といってもいろいろあるようで、焼く温度で磁器、炻器、陶器、土器の4種類に分けられ、土器というには植木鉢とかに使われているアレです。釉薬が塗られていないので、いろいろな成分がしみ込んでいて、食器のリサイクルには使えないとのこと。
あと、よくパンの景品なんかでついてくるお皿は、強化ガラスで陶磁器ではないそうです。

回収するに慣れが必要なようで、多治見市がごみ捨て場にならないように、回収する団体への教育もおこなっているとのことでした。

集めた食器は現状の作業固定のままつくることができるので原料の20%を混ぜています。50%混ぜるとCo2の削減にもなるとのことですが、それには釉薬の開発が必要で今後の課題だそうです。

廃掃法ではお金を出して買うものを有価物で、それ以外は廃棄物となっています。
じつはリサイクル活動の半分はグレーゾーンで実施しているが、GL21は平成19年 日量5t未満の粉砕器を導入することで解消。
行政から20円/kgもらって粉砕し、粉砕したものを0,8円/kgで購入ということで、自治体から委託契約というかたちをとり、合法的なリサイクルとなっています。

現在回収を行なっている自治体は、当初はごみの減量という切り口でスタートしましたが、市民団体が対面回収することで地域での交流が生まれることが、大きな効果として取り組んでいるとのことでした。

たしかにごみの減量という意味では劇的な数字は得られませんが、この活動によりごみの減量への意識は高まるし、地域のコミュニケーションにとっても良い効果が現れそうです。

この不用食器回収の活動は長野県内で急速に広がりを見せています。
須坂市、中野市、松本市、塩尻市、池田町、山形村、白馬村が実施。消費者の会のかたにお礼の電話をしたおり、安曇野市も来年から?の動きがあるとの。

富士見町でも実施できたらと思います。