Archive for 10 月, 2008

最後の鶏糞

水曜日, 10 月 29th, 2008

ニンニクを播いたところに鶏糞を播く。
ニンニクは肥料を沢山必要とするので、さすがに無肥料では無理。なんせこの寒いところで、一冬越すんだからね。
さんきゅーさんが使っている鶏糞は、地元で平飼い養鶏をしていた人からいただいている。餌に使っていたのは米糠、トウモロコシ(もちろん遺伝子組み換えではありません)、フィッシュミール、かき殻。ひじょーに安全なのだ。
しかし、3年前にやめてしまい。今日取りにきた鶏糞が最後となった。

この鶏舎もボチボチ解体してしまうそうな。もったいない。
この鶏舎はヤマギシズムに乗っ取ってつくられている。ヤマギシの何が良いかと云えば、養鶏なのである。
左の屋根と右の屋根の境にある段差は天窓。換気と日光の取り入れのためのものだが、1年を通して日光が当たらない所がないように設計されている。しかも左側の屋根の丸みはとても美しい。

以前、自分の畑には自前の肥料を。という考えから養鶏の相談をしたことがある。1町歩(3000坪)の畑に必要な鶏糞は、100羽必要。その場合10坪の鶏舎が必要とのこと。なんか出来そうじゃないか。
そんな話の経緯から、この鶏舎の材料一部、貰えることになっている。ラッキー ♬

将来的には無肥料栽培を目指しているのだが、この鶏舎、残していきたいよね。おいしい卵も食べたいしね。

ニンニク

火曜日, 10 月 28th, 2008


久しぶりの秋晴れ!
雲がとれたら八ヶ岳はまっ白。
もうすぐ10月も終わりだからねぇ。寒いわけだ〜。

なんとかニンニクの播種もおわり。
今年は、すべて自家採種。ちょっと不安だがニンニクの種は高いからね。なんて考えていたら畑に夏、穫り忘れたニンニクの芽が。こんなの見てると百姓の仕事なんて自然の手伝いをしているだけなんてことを、つくづく感じてしまうよ。なんで農薬なんて使うんだろうね。

今年はニンニクが良く売れましたよ。いくら安くても中国産は買いたくないもなぁ。スーパーでも中国産のニンニクを置かなくなったもんね。
食の安全は生産者はもちろん、消費者の意識が変わることが大事なんだろうね。

奇跡のリンゴ

金曜日, 10 月 24th, 2008

晴耕雨読なのだ。
この時期の雨はいいねぇ。農繁期と違って心置きなく本を読んでいられる。
今日読んだのは石川拓治著「奇跡のリンゴ
無農薬でリンゴをつくった木村秋則三の記録。以前NHKのプロフェッショナルに出演。反響が多く、一年の取材を加え出版されたもの。番組は見てないけど知ってますよ。木村さんのことは。この業界では伝説の人だからね。

無農薬でリンゴ栽培は不可能に近い。現在我々が食べているリンゴはより甘いものをつくるため、品種改良に品種改良を重ねたもの。それまでのリンゴはクラブアップルといって、酸味や渋みが強く、全く別のものだ。いまあるリンゴはほとんどすべて、農薬を前提にし、品種改良した品種なのだ。無農薬で野菜を作るのとはレベルが違う。

この記録はまさに死闘とも云える。
小粒であるとか、形が揃わないとか、そんな話ではなく8年間、花が咲かなかったのだ。花が咲かないということは、当然実がつかないということ。
押し寄せる害虫。蔓延する病気、日増しに衰弱していくリンゴの木。木村さんの闘いは涙なくしては読めない。

ある日森に入り、誰も手入れをしていないのに土がフカフカだということに気づく。自然の生態系をなるべく壊さないことで無農薬栽培を成功させる。

”リンゴの木はリンゴの木だけで生きているわけではない。
周りの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。
人間もそうなんだよ。
人間もそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている。”

荒野へ

木曜日, 10 月 23rd, 2008

ショーン・ペンが良い映画を撮ったらしい。「IN TO THE WILD」
”恵まれた境遇にあった青年クリスが、突然すべてを捨て、ヒッチハイクでアメリカを縦断し、最後は徒歩でアラスカの荒野へと分け入り、その4ヵ月後に餓死した死体となって発見される。”

ん?なんか聞いたことがある話だぞ。家の本棚を探しましたらありましたよ、ジョン・クラカワー著「荒野へ」ずいぶん昔に買って本棚で眠っておりました。さっそく読んでみることに。
当時、アメリカでかなりセンセーショナルな事件だったようだ。向こう見ずで夢想家、傲慢と愚行に寄って命を落とした愚か者。特にアラスカ現地の人々の批判は凄まじかったようだ。
しかし登山家である作者にとって、彼の精神は理解できないものではない。荒野の魅力、死と隣り合わせの危険な行為の魅力を知っているからだ。残された日記、メモ、彼と出会った人々のインタヴューによってクリスの身に何がおこったかを検証するノンフィクション。

クリスの愛読書はトルストイ、ソロー、ロンドン、パステルナーク、かなりの理想主義者だったようだ。気持ちはわかる。
豊かな特権階級を捨て貧民に身を置いたトルストイにかなり心酔していたようだ。繊細な感受性が今の現代社会にとけ込むことが出来なかったのではないだろうか。その思いが荒野へかき立てられたのだろう。

死の直前、日記にパステルナークの言葉が抜粋されている「幸福は分かち合えたものだけが、本物である」
長い孤独の中で何かがクリスを変えて行ったのかもしれない。
きっとクリスは生きて帰り、社会に復帰するつもりだったのではないか。そう思うと胸が熱くなるのだ。

田舎には来ないだろうな、この映画。見たいんだけどなぁ。

学校給食

水曜日, 10 月 22nd, 2008

秋になり、ようやく不耕起で良い野菜が穫れ始めたぞ。
見てくれ!この青々とした小松菜を!
まぁ 秋の方が雑草も虫も少ないから作りやすいんだけどね。でも無肥料でここまで立派に出来たんだから たいしたものでしょ。

おかげで春以来、学校給食にもだせることになりました。
さんきゅーさんは地元の学校に野菜をだすグループに入っているのだ。
昨日は南中学校、明日は境小学校、あさっては高原中学、養護学校と、多くのの学校でこの小松菜を食べてもらう。
一生懸命つくった野菜が子供たちに食べてもらうのは、とてもうれしい。
その土地で穫れた旬のものを食べるというのは、とても良いことだと思う。まず栄養が全然違う。
そして地場のものを食べることで自然に対して感謝の気持ちが生じればいいな。食べるということは「命をいただく」ということです。そのことに少しでも気づいてくれたらと思います。今の社会問題も食をおろそかにしたが原因の一つではないでしょうか。

これからも、こういった活動を積極的に参加して行きます。

マルメロの陽光

月曜日, 10 月 20th, 2008

3年前、ハウスの横に植えたマルメロが今年も実がなった。
今年は3っつ。
なぜマルメロなんか植えたかというと大好きな映画「マルメロの陽光」の影響だ。

9月の終わり、画家アントニオ・ロペスはアトリエの庭に植えたマルメロの木を描き始める。果実を照らす陽光をその変化とともに一枚の絵にしようと試みる。キャンパスを作り、視点を定め、足下に目印をつけ、中心を定めるために鉛をたらし、後の壁に印を付ける。枝のたわみによってできる実の高さの変化まで捉えようとしているからだ。
映画はマルメロの木を描く過程と、訪ねてくる妻や友人、中国人の美術教師などの会話で静かに進められる。

美術教師との会話 「木といることが楽しい。結果としての作品より大事だ。」
その自然に対する真摯なまなざしや敬慕はすばらしい。ロペスのような人生をおくれたらなぁ。なんて思ったものだよ。

モノづくりをしているすべての人に見てもらいたい映画だ。でも有機農業をやってる人にはなぜか評判が悪い。クラフトの人には評判良いのにね。ざんねんだ。

ノーベル文学賞にル・クレジオ

金曜日, 10 月 17th, 2008

うれしいじゃないですか、クレジオがノーベル賞だなんて。
何年か前にむさぼるように読みましたよ。
クレジオはヌーヴォーロマンの 作家として位置づけられている。ヌーヴォーロマンとは伝統的小説と違い、プロットの一貫性や心理描写が抜け落ちた、ある種の実験的な小説。ようするによくわからない小説という事だ。
一番好きな「調書」もよくわからなかったなぁ。軍隊から出てきたのか、精神病院からなのかよくわかっていなかった男アダムの道行きを淡々と描く、ロードノベル。ストーリーらしいものも無く、なんだか良くわからないのだ。でも読んでいてたのしい。この感覚はゴダールの映画と通じるところがあるな。
「海を見たことがなかった少年」あたりから前衛的なものがだいぶ薄れ、だいぶ読みやすくなった。少年や少女を主人公にした孤独や繊細さを描いたものが多い。「海を見たことがなかった少年」はモンドという名で映画にもなっている。未見だがきっときれいな映画になっているんじゃないかな。なぜってクレジオの自然描写はとても美しいからだ。

現在、クレジオの本は入手困難なものが多い。この機会に再販を望む。

自家採種

木曜日, 10 月 16th, 2008

どうやらしばらく晴れの日が続くようだ。やっと秋らしくなってきた。
ようやくやりたい事が出来るわけだ。
写真は、なんとコスレタス。
あのま〜るいレタスの真ん中からとうだちし、花が咲き、カラカラに乾燥したもの。
春播いて種取り用に放置していたものが、いい感じになってきた。
晴天が続く日に収穫し、さらに一週間ほど乾燥させる。


コスレタス、リーフレタスは交配種が少なく自家採種しやすいのだ。
やりやすいものから自家採していこうかな。

とりあえずアマランサスの隣で天日乾燥。
一週間後に採種予定。

手前は、紫菜豆とモロッコインゲン。

アマランサス

水曜日, 10 月 15th, 2008

春先に育苗しようと思ってハウスに播いたアマランサス。
こんなんなってしまいました。
不耕起で直播きした場合、雑草にまぎれて管理が大変と思い育苗に。
しか〜し、定植するヒマも無くほったらかし。
雑草にまみれ刈るに刈れず今日まで来た。
でもちゃんと実がついてるじゃないか。

とりあえず収穫。


なんとか来年の種と自家用ぐらいにはなりそうだ。
雑穀って本当につよいんだなぁ。何にも世話してないんだよ〜。水だってあげなかったんだから。
ちゃんと作ればいっぱい穫れそうだ。来年は直播きでいこう。

この後、一週間天日干し、脱穀、選別をします。

秋だね〜

日曜日, 10 月 12th, 2008

や〜 すっかり秋らしくなりましたねぇ。
富士見高原も紅葉が始まりましたよ。
写真は3年前に菌を打ち込んだキノコ。左はシイタケ、右はナメタケ。
いつもほったらかしで、気がつけば生えてる。ありがたいねぇ〜。シイタケなんか15cmもあったよ。ちょっとデカ過ぎだけどバターと醤油で炒めたら、ジューシーでとてもおいしかった。
今年はキノコがあまり採れないらしい。夏の雨が少なかったからだ。秋になってじめじめしているが、それだけじゃ駄目なのだ。やはり、日本特有の春夏秋冬、はっきりした気候が良いんだな。今日も朝は気持ちの良い天気だったのに、昼頃から雲が多くなり急に寒くなった。今年は秋晴れってヤツが少ない気がする。百姓としては、だんだんヤリズラくなっていくような気がするよ。みんな、もっと地球を大事にしようね!