麻績村の条例

富士見町議会が主催で麻績村長の講演がありました。
麻績村は太陽光発電施設の規制を含めた条例を制定しました。100㎡以上の施設の開発は原則同意しないという厳しい条例を施行したことで注目を集めています。
富士見町長の議会での「規制を含めた条例について、調査・研究をしていく」という発言を受け、議会でも勉強をしていこうということになったようです。

麻績村は松本・安曇野の北に位置し南に向かってなだらかな斜面となっていることもあり太陽光発電の適地となっています。ぼくも以前麻績村に宿泊したこともあるのですが、自然豊かな美しい村です。

適地ということもあり急激な普及、環境破壊や災害の問題、住民と事業者のトラブル、住民同士のトラブルが発生し条例をつくり対応することにしたとのこと。
農地等への設置相談が急増し、太陽光パネル設置による土砂流出に対する苦情、議会でも一般質問があり、同時期に村を代表する絶景地への設置計画を察知したことで、臨時議会で条例案を議決、条例制定作業から20日間の迅速な対応で条例制定となりました。

ポイントが高いのは戸井洋行発電施設用地への宅地並みの課税です。1000㎡で約32000円になるということで、抑制力になっているそうです。

弱点もあります。
憲法第29条の財産権の不可侵に抵触する可能性です。このことは「公共の福祉」優先で対処するということです。
そして「強制力がない」ということです。この部分は地権者や住民力に頼るというものです。法的な強制力がなくても、地域の住民が自分たちの美しい村を守っていくという意識の高さで防ぐことができるといいます。
そして、「罰則がない」ということ、罰則がなければ無視される恐れもありますが違反したものは、HP等で公表することで抑制していきます。企業は信用が大事なので違反者として「公表」」されることは企業イメージにダメージを与えます。

さて、条例を作ったその後ですが、問い合わせは多いものの開発行為の申請までに至ったものは2件しかないということです。1件は100㎡を超えないもの(もともとは屋根の上に載せる予定だったもの)は同意。1件は地域住民の反対で同意にはならず太陽光発電施設が設置されることはありませんでした。

法的はテクニカルな問題はいろいろあると思いますが、まずは条例をつくることで住民や事業者に村の姿勢が伝わり抑止力につながるのだと思います。

条例まで20日でのスピード制定は、麻績村長の強力なリーダーシップによるもののようです。調査・研究も良いのですが、太陽光発電の問題が顕在化した今、富士見町でも一日も早く条例制定をすべきではないかと思います。

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