太陽光発電設備の法整備の強化を求める要望書


*5月29日信濃毎日より

町長へ「太陽光発電設備の法整備の強化を求める要望書」を提出してきました。

「考える会」では、これまで4回の勉強会を開催してきました。
この要望書は4回の勉強会に出された意見を集約したものです。

問題の一つは低圧の太陽光発電の乱立です。
大規模のものは、環境アセスや林地開発、環境保全条例などの法規制がありますが(かならずしも問題がある開発を止められるものではありませんが…)、低圧のものは法的拘束力のない「ガイドライン」のみ。住民とのトラブルの解消にはなっていません。
50kW未満のものは事業用にはならず低圧連携となるため、事業を進める上で高圧に比べ非常にハードルが低くなります。電気事業法的でも開発行為を行う上でもやりやすいわけですから、投機目的の事業が無秩序に参入している状況にあります。

家の隣に設置してもらいたくない人が阻止するため土地を買わざる得なくなったり、土地を買って阻止しようとしたら「20年間の儲け分の払え」と請求され結局阻止できなかったりと、町内でもトラブルを多く見かけます。

国もこうしたトラブルは認識していますが、「地域によって事情が違う」との理由から各地域ごとに対応するように。というのが国の考えです。マーケティングに頼りすぎた政策から問題が起きているので、本来は国が対策を考えるべきですがそんなものを待っていたらいつになるかわかりません。町独自で対策を考えていくべきでしょう。

もう一つの問題は、今トラブルを起こしている企業は他地域の投機目的の事業者ということです。はたして20年間、きちんと管理をしてくれるのでしょうか。発電事業は本来、危険も伴うもの。野ざらしでは困ります。また、近年の太陽光発電関連事業の倒産件数の増加も気になるところです。

今回、将来的には太陽光発電事業の規制と適正な管理を求めた条例が必要としながらも、新たな条例づくりはハードルが高いため「環境保全条例」の改正により、小規模の発電事業も地域住民への説明を義務付ける手続きの強化を提案してきました。
これなら然程難しくないのでは。と考えています。

要望書をつくる上で、富士見町民憲章を盛り込んで欲しいとの意見がありました。
「・・この限りなく美しく、厳しい自然の中に住むわたしたちは先人の心を受け継ぎ、自然を愛し、豊かな調和のとれた田園の町の発展を目指して、この町民憲章をかかげます。・・・」
なかなか良い言葉だと思います。

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太陽光発電設備の法整備の強化を求める要望書

平成30年5月28日

富士見町長 名取 重治 殿

              富士見町内の太陽光発電事業を考える会
代表 佐久 祐司

要望の趣旨
 2012年のFIT法により急激な太陽光発電の普及に伴い、地域住民と事業者の間でトラブルが増加してきました。トラブルの多くは他地域の事業者が投機目的のため太陽光発電施設を設置するもので、近隣の同意を得ることなく開発を進め、富士見町民の豊かな住環境を脅かしている状況です。特に50kW以下の小規模の発電事業に関しては法的規制も緩いため無秩序に増えています。富士見町では小規模の太陽光発電を規制するための「富士見町再生可能エネルギー発電施設の設置等に係るガイドライン」がありますが、法的拘束力がないため遵守しない事業者もおり、必ずしもトラブルに対応できている状況ではありません。境小学校前の森林は天然更新の届出によって伐採したにもかかわらず、事業者は太陽光発電事業を計画、投機目的の事業者はコンプライアンス意識が欠けており、将来にわたって安全な発電事業を行うのか心配されます。
 他地域の事業者が投機目的で行われている状況の中、事業終了後は適切に撤収を行うのか、災害時の破損について迅速に対応するのか、農薬の使用など、不安に感じている住民が多くいます。発電事業は、感電や火災の恐れもある事業です。適切な管理が必要です。
再生可能エネルギーの普及は大切なことですが、わたしたちは富士見町民憲章にもあるように、先人たちから受け継いだ美しい自然を愛し、豊かな調和のとれた田園の町の発展を目指していかなければなりません。富士見町内の太陽光発電施設の適切な設置と管理を定めた法整備の強化を強く求めます。
 以上の趣旨に基づき、以下の事項について要望いたします。

要望事項
1、富士見町内の太陽光発電施設の適切な設置と管理を定めた法整備の強化を行うこと。

                                   以上

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