子どもの権利とは

子どもの権利条約フォーラム2017in信州実行委員会で、子どもの権利についての勉強会を開催しました。
講師は山梨学院大学法科学院の荒牧重人教授(子どもの権利条約ネットワーク副代表)です。
さまざまな問題を、子どもの権利の視点からお話していただきました。

たとえば「子どもの貧困」の問題です。
この問題は経済面だけではなく、子どもの権利が奪われている状態であると考えなくてはいけないとのこと。健康、医療、学び、遊びなど、そういった権利が奪われている状態で、子どもの貧困の問題は、そういった権利を保障することが大事であるそうです。
平成25年に「子どもの貧困対策の推進に関する法律」もできたこともあり、現在、多くの自治体は対策に乗りだしました。貧困対策という形はとらず、居場所、学習支援、子ども食堂に対する支援など、総合的な権利保障という観点からの取り組みで意味のあることだと語っていました。

いじめの問題では、国では、人間として許されない行為として指導していますが、これではいじめる側、傍観する側が出発になってしまいます。その場合、いじめられる側にも問題があるという言い訳が生まれてきます。そうではなく、いじめられているということは権利侵害である。いじめの問題はいじめられている側から考えるべきとのことです。

また、子どもの権利というのは子どもだけの権利ではなく、親、保育士、教師など、子どもに関わる人の権利も保障していかなければならない。出生率の向上で成功しているところは女性の権利にとても熱心で、子どもの参画、女性の権利、子育て支援は、3点セットで考えていくべきとも話されました。

しかし、子どもの権利というと、わがままになる、とか、権利を乱用されては困るといった意見も聞きます。この意見の分かれ目は、子どもを信頼しているかどうかで決まってくるそうです。子どもの力を信じられないから、権利を認めるとわがままになると考えてしまうわけですね。
権利を保障するということは、お互いの権利を尊重するということ。わがままとは違います。
みんながわがままになれば、この社会は自由ではなくなります。お互いの権利を尊重しあうから自由でいられます。

子どもには本来、解決する能力があり、ぼくたちはその力を信じ育ちを支えることが大切だと思います。そうすることで自己肯定感も高まるのではないでしょうか。

子どもたちは、東洋大学の林先生(子ども権利条約ネットワーク事務局長)による、ゲームをつかった子どもの権利の学習会です。
子どもの権利を保障するということは、それぞれの個性を認め一人一人の存在を大切にすること。子どもたちも自分のことを肯定的に捉え、のびのびと育って欲しいと思います。

子どもの権利条約フォーラムin信州実行委員会では、これからも様々な切り口から、子どもたちの権利について考え、子どもたちの「最善の利益」について考えていきます。
一緒にフォーラムを盛り上げてくれる仲間を募集中。
詳しくは、ホームページをご覧ください。

HP http://kodomo-forum2017.chu.jp/

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