「共謀罪」法案について


*4月3日信濃毎日新聞

市民有志の「希望ネット・長野」が主催する「市民と政党とのつどい」に参加してきました。
今回のテーマは「共謀罪」です。

この問題は、未然防止と市民の権利と自由の範囲の問題だと思ってます。
銃刀法で武器使用が限られている現状のなか、殺人予備罪などの現行法で対応できるため、必要以上に市民の権利と自由を拘束する法律には反対という考えです。
安倍政権になって、国民の権利を弱め国家を強くしていこうとする意図は見え見えです。
自民党の改憲草案では、一番大事な13条で認められている、生命、自由と幸福を追求する権利にこ「公益」という制限をつけようとしています。そして秘密保護法案に、今回のテロ等犯罪準備罪です。
個を埋没させ、国家を強くするということを「全体主義」といいます。

会場から「テロはできなくなるのか」との問いに米山弁護士は、たぶんできなくなるだろうとの回答。
座り込みや国会を取り囲むなんてことは威力業務妨害になるだろうし、この法案の怖いところは頭で考えただけで犯罪になってしまうこと。たとえば、国会の外で、首相に謝罪を求めたり、退陣を迫ることも「強要罪」に当たる可能性があるそうです。
この法案は国家に絶大な権限を与えることになるだろうとのことでした。

この会の冒頭で観た「横浜事件」のドキュメンタリーは重い映画でした。
1枚のスナップ写真から「共産党再結成の謀議」が疑われ、芋づる式に60名もの人が逮捕され、4名の獄死者もだしました。治安維持法のことというと必ず取り上げられる事件です。関係者たちの発言は、何年たっても消えない傷の深さを物語っていました。

ぼくが共謀罪で想像してしまうのは幸徳秋水など24名が死刑となった大逆事件です。
天皇暗殺計画が発覚し、幸徳秋水を始め、まったく計画に関係のない人たちが逮捕され死刑となった事件です。
維新を経て坂の上の雲を目指してきた明治という国家がこの事件を境に、治安維持法が成立、挙国一致の戦時体制にという暗黒の時代へと突入していきました。

大逆事件のころ、朝日新聞に勤めていた石川啄木は、次のような句を残しています。

つね日頃 好みて言いし革命の 語をつつしみて 秋に入りける

この法案の一番の問題は、対象者と対象となる犯罪があいまいだということです。このことは国民を萎縮させ、息苦しい世の中になるでしょう。そんな世の中は絶対ごめんです。
この法案は絶対阻止しなければいけないと思います。

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