子どもの権利条約フォーラムin信州・キックオフ
2017年の子どもの権利条約フォーラムは諏訪地域で開催。
きょうはキックオフとして東洋大学社会学部助教の林大介先生をお招きして「子どもの権利条約」について学びました。
子どもの権利条約とは、子どもの最善の利益とは何かという基本的な考えのもと、子どもたちの基本的人権を守り、子どもを一人の人間として尊重し、子どもたちのもともと持っている力を引き出してあげることで、子どもたちの育ちを支えることを基本理念としています。
1989年の国連総会にて全会一致で採択されました。
子どもの権利条約には4つの主な柱があります。
1,生きる権利
2,育つ権利
3,守られる権利
4,参加する権利
いじめ、虐待、不登校、貧困、環境、社会参加。
子どもたちの問題、課題は多岐にわたっていますが、縦割りで課題解決が行われている現状。「子どもの権利条約」を横串のように貫くと子どもとどう向き合うかという子ども感が統一され多くの団体が連携できるのではないかと林先生は言います。
いじめ対策防止法や、いま県議会で話し合われている淫行処罰条例も、何か表面的な解決に思えてなりません。子どもたちへの施策はその場その場の対処療法ではなく、子どもの権利を根底に考える必要があるでしょう。
日本は1994年、158番めに批准、先進国ではかなり遅い方での参加です。
非自民である細川内閣での批准でした。
日本では、権利と利己主義を混同している人が多く、「権利」とか「人権」などという言葉を聞くと拒否反応をしてしまう人が多くいます。
子どもに権利なんか渡したら、わがままになって困ると考える人が多くいるわけで、日本の批准が遅れたのもそういった意見が多数あったからだと思われます。人権についての誤ったイメージを直し、正しい知識を持つ人が多くなるようにしなければいけません。
今後、来年に行われる「子どもの権利条約フォーラムin信州」に向け、子どもの権利条約について考える場を提供しながら盛り上げていく予定です。
8月にはプレ・フォーラムを開催予定。
多くの人に参加してもらい、みなさんと一緒に子どもの最善の利益とは何か考えていきたいと思います。
6月 26th, 2016 at 11:33 PM
また落ち着いたら勉強会お願いします。
6月 27th, 2016 at 8:03 AM
了解しました。