ゴルゴ13 縄文の火編

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ゴルゴ13で縄文土器の修復問題が取り上げられたというので読んでみました。
ビックコミック3月10日号と3月25日号掲載です。

内容はというと。

若い研究者藤山と恩師の但馬教授は土器の修復についての考えで対立しています。
藤山は最近行われている欠損部分を境目もなく結合し、アクリルできれいに塗装してしまう過度の修復を問題と思っています。
出土した状態のままの方が年月を思えて良いし、また、ごつごつと素朴だった表面がツルツルに磨き上げられ、一つだった突起物が新たに足され二つになった修復もあり、これでは学問ではなく創作だとの意見です。

一方、但馬教授は修復によって生き生きとよみがえらせることで縄文文化の良さがわかるとし、突起物が増えたことは研究の成果であリ、創作ではなく学問だという考えです。

やがて藤山は、過度の修復は修復業社との癒着や背景にある海外の美術コレクターの存在を疑い始めます。
だんだんと藤山の存在が邪魔になってきて…

と、まあこんな感じです。
尖り石遺跡の縄文のビーナスも紹介されてます。

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縄文土器の修復に関わる問題は、去年の3月議会で一般質問に取り上げました。
過度の修復は、税金の無駄使いであり井戸尻の研究を壊すものだという内容です。
  以前のブログ 藤内遺跡出土品の修復についての一般質問

その後、縄文土器の修復は「研究者の告発」としてサンデー毎日に掲載され、全国的な問題となりました。
文化庁が、重文指定のおり求めてくる修復方法は過度なものであり、行政上、学問上、問題があるというものです。
  以前のブログ 縄文土器修復問題のスクープ

これまでの石膏とセメダインでの修復は数千円。今の修復は30万〜数100万円もかかるので、修復業社との癒着や海外コレクターを登場させたくなるのもわからないでもないですね。そうしないとゴルゴ13の出番もないわけですし…
このゴルゴ13では、過度な土器の修復側を悪者とて描いているのが面白いです。

癒着かどうかはわかりませんが、この土器の修復問題は、文化庁、学会ともにしっかり議論をして答えを出していただきたいと思います。修復にかかるお金は僕たちの税金ですし、土器や土偶は次世代に残すべき大切なものだからです。

さて、富士見町の土器や土偶はというと。

文化庁指定の修復方法には明文化されたものはなく、法的根拠はありません。文化庁は修復が重文指定の交換条件ではないとしながらも、サンデー毎日の取材に「修理を含め、信頼関係がないままでは辛いので、冷却期間を置かせて欲しい」として2,3年は富士見町の重文追加指定に向けた調査を行わない「棚上げ方針」を明言した。(H.27.7.19サンデー毎日より抜粋)

平成28年度の富士見町の予算書に、修復費用は載っていません。
しばらく、土器の修復は「棚上げ」のようです。

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