電力自由化のなかでの太陽光発電

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*12月1日信濃毎日新聞

先日の北杜市の事例による勉強会の後半は、江戸川大名誉教授の帆足興次先生に「太陽光発電導入の光と影〜電力自由化の流れの中で〜」と題して講演をしていただきました。
この日の勉強会は前半も後半も内容が濃いため、2回に分けて報告します。

来年4月から電力自由化になり電力会社は現在の10社から90社に増えるそうです。電力自由化になるにあっって、不安定な太陽光発電が増えていることを帆足先生は危惧していました。

電気はすぐに作ることはできないし、余った電気を捨てることができない。常に需要に対して供給を同時同量にしなければならないため、30分前に需要量を計算しどの電力を活用するか決めているそうです。

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*中部電力HPより

電力には、それぞれの特徴があり原子力は電力の増減はできないため常にコンスタントに動かし、水力発電は5分で対応、石炭火力は、すぐに対応するためには常にアイドリング状態にして動かしていなければいけません。

太陽光発電は上記のグラフの上位に当たり、不安定にもかかわらず電力ピーク時を食ってしまった場合、安定的な電力の供給に多大な影響があるどろうとのことです。

また、不安定な太陽光発電が増えることで、いろんな発電システムを常にアイドリングしていなければならないわけですが、そのコストを回避可能費用として消費者が負担しています。
このことは2年前に富士見町が運営するメガソーラーに反対した時に、キャパシティコストとして将来発電事業者にかかるビジネスリスクの一つに挙げましたが、どうやら負担は消費者にかかってくるようですね。
2030年には、この回避可能費用は3兆円になると試算されており、国民一人一人にかかってくるわけですが、このことも考慮すべきこととして話していました。

不安定な太陽光発電ですが、日本のエネルギー自給率は6%しかなく、毎日100億円、毎年3兆6000億円の国費が流出しており、自然エネルギーをうまく活用していくことも必要となってきています。

必要なのはバランスのとれたエネルギーミックス。

しかし北杜市に進出している電力会社のホームページを見ると、老後の蓄えなど長期不労所得型資産運用のことばかりで、エネルギーの供給についてはまったく書かれていません。いまこそ、僕たちの生活に即したエネルギーについて考えていく必要があると思います。

さて、北杜市から二人の講師を招いて勉強会を行いましたが、エネルギーは僕たちの生活にとってとても大切なものであり、特に自然エネルギーは地産地消・地位の活性化などまちづくりの視点で考えていかなければならないということを、改めてそう感じました。

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