介護職員初任者研修

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介護職員初任者研修を終了しました。
介護職員初任者研修というのは、平成25年の介護資格制度の変更により始まったもので、旧ヘルパー2級にあたります。

介護資格制度のことに関心がある方は、こちら  日本ホームヘルパー協会

8月中旬からやく2ヶ月半で130時間。
夜勤のアルバイトしながら、安保はんたいしたり、メガソーラーはんたいしたりなので、こなすの結構大変でした。

カリキュラムは、介護の基本から老化、認知症、障害と幅広いのですが、根底にある思想は利用者(高齢者)の尊厳と自立というのが印象的でした。

日本の社会福祉は明治7年の恤救規則(じゅっきょうきそく)に始まり、国が救済を行うのは慈恵的に行うというものでした。
その後、井上友一氏の「風化行政」思想が、戦前の福祉の考え方に大きな影響を与えました。
自分のことは自分で。救済よりも貧困防止。そして教化が大事だとの考えから、二宮尊徳を模範とし、勤勉、倹約、貯蓄を推奨。この思想の結果、福祉サービスを受ける人は恥ずかしいというイメージを定着。障害を持っている人への差別や偏見、社会福祉サービスの水準の低劣化を招きました。
最近の自己責任という言葉の使われかたや生活保護に対するバッシングなんかは、この思想を引きずっているのではと考えてしまいます。

戦後はGHQの指導のもと、憲法25条の生存権や13条の幸福追求権の考えのもと福祉行政が始まりましたが、国の制度として、福祉サービスに必要性がある認定した人のみに、福祉サービスを利用するという措置制度が軸となっていました。社会福祉事業法には福祉サービスを受ける人のことを「措置するもの」と書かれており、「困っている人に施しを行ってやっている」的な、なんとなく戦前の思想を受け継いだ雰囲気を残すものでした。

このような考えが変わったのは1990年の法改正で、ノーマライゼーションの考えから「措置するもの」から「福祉サービスをうけるもの」へ、福祉国家の考えから地域福祉の考えかたに変わり、それがより明確になったのは2000年の社会福祉法の改正です。高齢者や障がい者の尊厳や自立、ノーマライゼーションやインクルージョンなどの考えが浸透してきたのは、実はごく最近のことといえます。

初任者研修の講義は、この考えが色濃く出ており、なんでもやってあげるのではなく、自分でできることはなるべくやってもらうこと。自分で選択し決定すること。そのことが結果的に介護度の進行を遅らせ、高齢者や障がい者の方の尊厳・自立を守ることにもなります。また、地域福祉の概念などを肌に感じることもでき、介護の職に就かない人も、この講義をうけることは非常にためになると思います。
ぜひ、おすすめ。

さて、ぼくは介護職に就くために初任者研修を受けていたのではありません。
高齢者福祉の関わるNPOを立ち上げるので、高齢者福祉に関する勉強のため参加しました。

介護保険制度は改正され、要支援1,2の予防給付が保険制度から外れて地域支援事業に移りました。これは身体介護にまでには至らない、掃除や洗濯、家事支援などの部分のことで、これからは保険制度ではなく自治体の責任として行われます。
そして、今まで使われていたお金がそのまま使えれば良いのですが、大幅に削減されることになります。これは市民のボランティアの参加を前提とした法改正で、このボランティアを組織して高齢者の生活支援を担うNPOを準備しています。

このことはぼちぼちお知らせしていきますが、お手伝いしてくれる人大歓迎です。
よろしくお願いします。

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