サテライトオフィス整備事業についての修正動議

議会最終日、サテライトオフィス整備事業2億6921万1000円を削除する修正動議を提出しました。

提案理由は、自治体の役割は住民福祉の増進。子育て支援、高齢者福祉など優先する事業は他にも沢山あり、町民益とは関係のない事業に多額の税金を投じるべきではない。また高額の事業にもかかわらず、事業性が不明な点が多すぎる。

いつものように、いじわるな質問がたくさん出ると思っていましたが、質問は1名、6つぐらいの質問がありましたが、大きく分けると修正動議を提出したことそのものを批判するような内容と、サテライトオフィス事業を反対することに対する批判の2つだったと思います。

議員必携には予算の修正について以下のことが書かれています。

本来、議会は、住民に金銭や労力の提供を強制的に求める権限(課税権)を持つ権力者(行政権者)に対抗する住民代表の機関として生まれたものである。
そして議会は代表する住民の負担を軽減する、すなわち、住民に負担を課する課税権に制限を加えることを本来の役割、使命とする機関である。
したがって、住民の負担軽減に通ずる予算の減額修正は当然であって…

前回の修正動議でも「反対するなら代替え案を出せ」と言った議員が2名ほどいましたが、予算権も執行権もない議会の一番の役割は議決権です。あちこちで議会改革を行っていますが、まずは議員の役割、議会の役割の認識から始めないといけないと思います。

サテライトオフィス事業そのものについての質問は「今でなく、いつなら良いのか。小林町長以外に誰が実行できるのか。」といった内容でした。
提案理由はちゃんと聞いていただけたのでしょうか?
あまりの”ずれずれ”に答えに窮してしまいました。

この事業は旧落合小学校を予定していましたが、2億円以上もかかるということ、またいきなり50人規模のことを行うには無理があり、まずは空き家を改修したホームオフィスでトライアルをするということでした。そのホームオフィスに関しては去年9月議会で全会一致で可決されています。そのトライアルも始まっていないのに、なぜ今大きな事業を始めるかのほうが説明が必要です。いつなら良いかと聞かれてもねぇ…

いくつか質問されたのですが、答えが難しい質問ばかりでしたので、この事業に対する考えをだらだらと答弁させていただきまいした。当然No原稿ですし、どこまでしゃべったのかも覚えていないので、この際ですから議場での発言だけでなく、ぼくのテレワーク事業の対する考えを書いておきたいと思います。

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現在の人口減少は国の政策でもあります。
1974年、人口は1億1000万人、人口の急激な増加は止まりましたが少しづつ増え続けている状況。食料、エネルギー、環境面から考えると人口が増えすぎていると判断。出生率の目標を0,4%引き下げ、昭和85年(2010年)を境に緩やかに人口が減少していくことを目指しました。このことは’74年の人口白書にも書いてあります。

国は人口減少を目標にしたのにも関わらず、経済成長、人口増加、を前提とした政策をとり続けていたことに問題があります。また東京一極集中の問題はず〜と前からあり、首都機能移転だの道州制など話は20年も30年も前から聞いています。

で、いま都会の人が働けるオフィスを作ったことで本当に都会からの移住が促進するのでしょうか。テレワークなんて新しい言葉を使っていますが、なんだかハコモノ頼りでバブル期の発想のまんまだではないかと思います。
いま自民党が進めている地方創生なんてバラマキにしか見えません。こうやってGDPよりもずっと多くの借金が増えてきたのではないでしょうか。価値観を新たに人口減少に対応した政策が必要だと思います。

人口減少は全国的な問題であり、この現象を受け入れながら、それに見合った自治体運営をしていくことが大事だと思っています。人口減少の中、高度成長期に作られた公共インフラの更新をどのようにしていくのか。核家族化が進む中、子育て支援をどうしていくか、独居老人の問題をどのように解決していくか。やらなければいけないことは山ほどあります。

それに活性化と人口はイコールではありません。
人口が減少しても活力のある富士見町。そんなものを目指すべきではないでしょうか。

同僚議員から木造建築で坪単価94万円は高いのではないかとの指摘がありました。
改修のため高くなったとの説明もありましたが、町長は六本木や赤坂で働く人が満足してもらえるような内装とレストランを整えるとの答弁。
各集落からは除雪機が欲しいとの声をよく聞きます。去年の大雪の影響でしょうか、ボコボコの道もよく見かけます。保護者の皆さんは子どもたちのための公園が欲しいと何年も前から要望が出ています。新規就農者の支援も良いけど、既存の農業をなんとかしてくれ。そんな声もよくあります。

こうしたことを後回しにして都会の人に赤坂・六本木にいるような建物を提供するほど、富士見町は聞き的な状況なのでしょうか。何かおかしいとは思いませんか。
都会の人に迎合し、お洒落な建物を建てるよりも、もっと地域に根ざした事業を展開していくべきだと思います。

新聞報道で御存知の方も多いと思いますが採決結果は

 賛成5 反対5 議長裁決で修正案否決(サテライトオフィス事業可決)

賛成議員は「町の活性化に有効な事業」「いまがチャンス」といった討論でした。
ぼくには妄想としか思えません。

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