半田滋氏講演「日本は戦争をするのか」

戦争をさせない1000人委員会の設立総会に参加、記念講演の東京新聞論説委員半田滋氏の「日本は戦争をするのか」がなかなか面白かったので紹介します。

7月1日に集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定が行われました。
安倍首相が記者会見で話したことはウソが満載で、首相が言うような限定容認論、全部じゃなくてちょっとだったら良いだろうというようなところが、実は大きな戦争に巻き込まれるきっかけになる。そんな話でした。

2014-07-04-houjinyusou

このパネルは安倍首相が記者会見で使用したものです。
朝鮮半島で紛争が勃発、逃げ後れた小さい子どもを抱えたお母さんや、老夫婦などを運ぶアメリカの軍艦が狙われても、今の憲法では自衛隊が助けにいくことができない。
どうしよー。そんなロジックです。

アメリカが紛争による邦人輸送をしたのは1度だけ、2011年のリビアの内戦の時のことです。
日本人だけではなく、他の国の人たちも輸送したのですが、そのとき使用したのはアメリカ軍の船ではなく、民間の船をチャーターして使用したとのことです。
アメリカは中東、バーレーンに第5艦隊があるのにも関わらず、なぜ民間の船を使ったかというと、軍の船をしようすれば間違いなく攻撃されるからです。
このようなとき、軍の船を使うことはまずありません。

戦争になる前に外務省は「危なくなるから帰ってきなさい」と退避勧告を出します。
赤ちゃんを抱えたお母さんは、この第一次勧告で帰ってくるのが普通で、アメリカ軍の船に載ってくることはあり得ない。

日米ガイドラインの「非戦闘員を退避させるための活動」に”日米両政府は、自国の国民の退避及び現地当局との関係について各々責任を有する」とあり、中谷日米防衛協力指針委員が有事の際の邦人輸送をお願いしたところ「最終的にアメリカに断られた」との発言があります。

要するに安倍さんが示したパネルのようなことが起こることありえず、集団的自衛権の必要性を説明するためにでっちあげたシチュエーションといえます。

o-RIGHTOFCOLLECTIVESELFDEFENSE-570-1

高遠菜穂子さんに「安倍さんが駆けつけ警護をやると言っているけれどあのとき自衛隊が助けにきたらどうなったと思いますか」と質問したところ「私たちは多分殺されていたと思う」と答えたそうです。拉致された場所は砂漠のなかの一軒家で見通しが利くため、駆けつけてくれた自衛官も犠牲者が出たかもしれないと語ったそうです。

そして「私たちがそうだったように、このような状況になった場合、軍事力ではなく交渉力で解決する以外にない」と語ったそうです。

現在海外で活躍しているボランティアなどが拉致された場合、軍事力で解決しようとしている国はなく、自衛官を派遣することでいたずらに犠牲者を出すだけではないでしょうか。

最後にヒトラーの腹心ゲーリングの発言を紹介してくれました。

「もちろん、平凡な国民は、戦争を望まないだろう。ロシアでも英国でも米国でも、同様にドイツでもだ。このことは明白だ。しかし、最終的に政策を決定するのは一国の指導者であり、…国民を一緒に参加させるように仕向けることはいつでも簡単だ」

「国民はいつも指導者の命令に従うように仕向けられてしまう。それはとても簡単なことだ。国民が攻撃されると言い、平和主義者は愛国主義が不足し、国を危険にさらしていると非難すればいい。ほかにやる必要なことはない」

.
.

安倍さんは、必要以上に不安を煽っているように思えます。
僕たちは、集団的自衛権について正しく理解し、冷静に判断しなければいけません。

Leave a Reply