富士見バレイにおける「たおやか見守り24H」調査事業

12月議会の本会議最終日は火災の翌日という事もあり欠席、採決に参加できなかったこと申し訳なく思っております。

この12月議会で気になった議案があります。
本会議前に急遽全協での概要説明があり、会期中の全協で説明、本会議最終日に追加議案として出されたもので、事業名は

富士見バレイにおける「たおやか見守り24H」調査事業

独居老人や老老介護世帯を対象に、ITを活用して医療・生活の見守り体制をつくるための調査です。
電気代の急激な減少や、人の動きに感知するセンサー、血圧の変化を知らせるシステムなどですが、全協での説明ではどこまでやるかも調査結果次第という事で、全体像がいまひとつわかりません。

全協で

・実際の事業ではいくらぐらいかかるのか?
・できたシステムを維持運営するためのコストは?
・サービスを受ける人の負担はあるのか?あるとしたらいくらぐらいか?

との質問をしてみましたが、これから調査なのでまだわからないとの回答です。
ん〜、うちの町長はこういった答弁が多すぎるのですが、住民の福祉を担う自治体運営としてはいかがなものかと思います。

では疑問に思う点をいくつかあげてみたいと思います。

1,まずは年間いくらかかるのかはわかりませんが、そのお金を使ってシルバーさんやNPO、市民団体に見守りをお願いする事はできないだろうか。
富士見町の高齢者率(65歳以上)は30%を超えています。それに引き換え生産人口は減っているのが現状で、ぼくは高齢者は高齢者が支える仕組みづくりが必要だと常日頃考えています。

高齢者というと、なにか弱い存在といったイメージですが、病弱な人も入れば元気な人もいます。(富士見のお年寄りは特に強い!)お金に困っている人も入れば、裕福な人もいます。
年金も年々削られているなか、見守りを請け負う事で雇用というところまでいかなくても、ちょっとした小遣い稼ぎにはなるのではないでしょうか。もしかしたらお金に余裕がある高齢者が社会貢献としてボランティアで見守りに参加してくれるかもしれません。

実は高齢者の相対的貧困率は年々上昇しています。
内閣府の男女共同参画局のデータを見てほしいと思います。高齢者のみの家庭は男女とも貧困率は2割にのぼり、単身世帯に限ってしまうと更に高い数字となってます。
富士見町の現状は、ここまで悪いとは思えないが高齢者にもお金が回る仕組みをいまから構築していくべきではないでしょうか。

NPOや市民団体(若い世代)はこういった人たちを取りまとめ役を担います。これが僕も活動に参加している協働社会についての考え方です。
行政や民生委員さん、そしてNPOや市民団体と連携をとることで、地域のなかで人と人とのつながりや、お金の循環も生じます。
見守られる方もICTより、人に見守られた方が良いのでは…

2,それから優先順位の問題があります。
いま、本当にこの事業は必要なのでしょうか。

本格的な高齢者社会に突入したいま、社会保障費は右肩上がりに増えていく事が予想されています。
しかしその反面、交付税・税収は頭打ち状態です。
ぼくたち議員も右肩上がりの経済成長のときは、住民サービスの向上だけを訴えてきましたが、これからは限られたパイのなかで必要な事業を選んでいく事が必要になってきます。
高いサービスを求めれば高い負担(税金)を強いられますし、中ぐらいのサービスでよければ中ぐらいの負担となります。
このことは皆さんも頭に入れておいてくださいね。

そう考えると、今このICT事業は本当に必要なのでしょうか。
もしかしたらその分、年々あがる国保に繰り入れて保険料の上昇を抑えるとか、買い物弱者のためのデマンドバスを補助して運行を増やす事にお金を使った方が喜ぶ高齢者は多いかもしれません。
1800人の利用を見込む。とありますが、その辺のニーズ調査はきちんとするのでしょうか?

3,こういった事業は農村である富士見より都市の方が必要に迫れていると思います。

だとしたら都市に先に開発させ、この先必要が生じたときに導入した方がコストも押さえられるのではないでしょうか。何事も先に始めるという事はお金がかかるというものです。

4,このサービスを受ける人はどのくらい負担しなければいけないかがわかっていません。

調査だけでも1500万円もするのですから、あまり手頃なお値段ではないのでは。と思ってしまいます。裕福な方しか利用できないサービスなら自治体が行う事業ではないと思います。

5,9月議会で土地公を解散することによる三セク債の発行するが決まりました

13億円の起債は富士見の財政規模から考えるととても大きなもので、一気に財政指標は悪化します。その際「これからは身の丈にあった自治体運営に心がけるべき」との討論をしましたが、議事録には残ったけど町長の耳には届かなかったようです。テレワークタウン構想にしろ、このICT見守り事業にしろお金がかかりそうな事業ばかり提案してきます。
財調(貯金)は減り、小学校の建て替えも考えていかなければいけないなか、このお金の使い方は大丈夫なのかとても心配です。

以上疑問に思っている事をいくつかあげましたが、だからダメと言っているのではありません。いつもこういったことを議論する間もなく、補助金がとれたからとか時間がないなどの理由で決まってしまいます。

自治体運営にスピードは必要?

災害ならわかりますが、人口形態の大きな変動があるなか、これからの高齢者福祉についてはもっと議論が必要なのでは…
住民不在のまま事業が決まっていく事に憤りを感じています。

先月の終わりのサステナ会議での説明で参加された多くの人が、この事業に疑問を感じたようです。参加された地域医療に係る方がブログにコメントを寄せて頂きました。とても参考になる意見なのでぜひ読んでください。

議会だよりの作成のため、本会議最終日の録音を聞きましたが何の討論も無く全員一致で可決されました。

いいのかな? それで…

全額国庫補助の調査事業という事だからと思いますが、なんだか残念に思いました。反対はしなくても一言意見を言って欲しかったと思います。

3月議会は来年度の予算を決める議会です。
テレワークタウンや見守り事業はどのような形で出てくるのでしょうか。
いまからドキドキしています。

Leave a Reply