最終処分場の視察

諏訪南行政事務組合議会の視察に行ってきました。
諏訪南行政事務組合議会とは茅野市・原村・富士見町の可燃ごみを処理をする諏訪南衛生センターと、諏訪市を含めた4市町村で構成する火葬場「静香苑」の事務に係る議会です。

火葬場やごみ処理センターも見てきましたが、喫緊の課題である最終処分場の視察報告をしたいと思います。

一つは岐阜県多治見市の大畑センター新最終処分場です。

この施設は焼却灰を処理する場所が、壁と屋根で覆われているクローズドシステム。容量は3万5000㎥。総工費18億円

平成9年に最終処分場建設が持ち上がった時は、今の20倍以上もの規模の80万㎥!
これってかなりデカいです。

すぐ近くに団地もあり、中学校もある、環境に対する負荷も大きいということで住民からの反対があり頓挫。老朽化した焼却施設をガス化溶融炉にすることでごみの減量化を図り、現在の大きさで住民の合意が得られ、平成20年に着工、平成22年度に完成しました。
約20年にも渡り住民との話し合いが行なわれたことになります。茅野・原・富士見でもこれから新しい最終処分場をつくらなければいけません。場所の選定には時間がかかりそうです。

このクローズの良いところは雨水が入らないため水処理コストがかからないこと。
最終処分場に水が入ると、そこから出る汚水を浄化するコストがかかります。でも溶融炉のランニングコストは高いのでトータルのコストは決して安い方ではないようです。

溶融炉というのは1200℃ぐらいの高温でごみを燃やす、というより溶かして従来の灰のうちスラグ、メタルなどの物質を冷却により固形化し、アスファルトやコンクリート資材にリサイクルする方法です。

大畑センターでは溶融スラグがJIS認証を得て販売、飛灰のみを処分場に持ち込むことで従来よりも小規模で当初の計画とほぼ同じの20年ぐらいの施設ができました。

ところでこの溶融炉、茅野・原・富士見では高温での使用の危険性、さまざまな物質を溶かしてできた溶融スラグの有害性などさまざまな理由で、住民の反対運動により建設計画が中止となりました。

多治見市でも一部反対の声があったようですが、あまり大きな声にはならなかったようです。当初の規模があまりにも大きすぎて“それよりは”との心理が働いたのでしょうか。それにしても焼却施設の隣が中学校というのはいかがなものかと思います。

溶融炉があって初めて可能な小規模の最終処分場です。茅野・原・富士見では参考になりませんね。

続いては三重県にある上野エコセンターです。
ここは来年度からの契約の候補にもなっています。

今使用している処分場はもうじきいっぱいになるので、すぐ横に新しい処分場を増設していました。
固い岩盤のため掘削作業は大変そうですが、他から水の侵入や滲出が少ないため処分場には適した土地とのことでした。容量は65㎥。民間業者なので契約内容にもよると思いますが15~20年ぐらい持つと思うとのことです。

三重県は放射性物質の受け入れをしない方針とのことで、この施設では基準値を超えたものは受け入れないそうです。
小諸のような問題はおきそうもありませんね。

これまでたくさんの処分場を見てきましたが、どこも広大な土地なのに15~20年でいっぱいになり、また新しく処分場を増設しています。
このままいくと将来すべての人はごみの上で暮らし、ごみの上でたべものを作るようになるのではと思ってしまいます。
処分場の問題と平行にごみの減量化を取り組まなければいけないでしょう。

わたしたちはごみゼロの社会を目指さなければいけません。

*ブログ作成のソフト、ワードプレスのバージョンが新しくなってから、なぜか写真の投稿ができなくなりました。
とりあえず処理場の写真はFBページにあげときます。

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