藤内遺跡出土品展

高原ミュージアムで開催している藤内遺跡展にいってきました。
この日は井戸尻考古館の樋口館長のギャラリートークです。

藤内遺跡の出土品というのは12月議会で可決、購入することが決まったものです。

八ヶ岳山麓のの縄文土器は立体的で豪放華麗。
他の地の土器とは一線を画すものだそうです。
一般的に縄文土器は縄目がころがっている土器といわれています。しかし八ヶ岳山麓のものは、ごつごつとして縄目がころがっているというものでもなく、他とはちょっと違うのだ。

どこが違うかというと蛙だったり、蛇だったり、人とも蛙ともつかないような像、神の像?あと水中の動物だとしかわかってない山椒魚文といわれる文様があります。

ただ装飾が派手なものばかりではなく、文様が少ないのっぺりした土器もあります。その違いは何かというと、祭事に使われていたものと実際に調理に使っていたもののちがいだそうです。

この頃何を食べていたかというとアワ、アワ、キビなどの雑穀を栽培して食していました。打製の斧や石包丁、調整製粉石臼などが見つかっているため、わかったようです。

煮炊きすると考えた場合、底が狭く高さがあるのは非効率ではないかと会場からの質問に。

土器はどんな形でも温まりにくいが冷め難く、一度沸騰するといつまでもグツグツいっているということが前提に、当時は住居の真ん中に火を焚く場所があり、家を助成と考え、土器を男性のシンボルに例えると生殖の意味で生命の誕生を表していたのではないか。という回答。

以前、梅原猛がなんかの本でストーンサークルのついて同じようなことを言っていました。
食と生命の誕生とを関連して考えることは、何となく納得です。

さて樋口館長が豪放で華麗と言ったこの文様の意味は、時間がなくさわりだけ話して頂きました。月の満ち欠けやヒキガエルやヘビ。縄文人の死生観が現れているようです。
このことは「甦る高原の縄文王国」に詳しい。

実はこういった縄文人の精神世界まで捉えようとしている井戸尻考古館は学会では異端。

でも人間はある日突然文明を手に入れたのではなく、自然の中で生活するために様々なことを考えるなかで、いろいろな技術を考えだしてきました。
スティーヴン・ミズンの「心の先史時代」によると石器を作ることで脳が発達し、心も進化していったといいます。

4,5000年前の人達が何を考えていたかを考えるのは、なんだかたのしい。
もしかしたら自然との関わりは、今よりもずっと賢かったかもしれないね。

ヒエやアワなど雑穀や豆を栽培してたなんてのも異端だ。
諏訪が誇る考古学者藤森栄一さんがはじめた縄文農耕説は最近は認められはじめたけど、やっぱり異端。

井戸尻考古館の面白さはこんなところにあるのだ。

藤内遺跡出土品展は12日(金)まで。
ブログ書くのモタモタしてたらあと2日になってしまいました。

でも大丈夫。
4月16日から5月31日まで井戸尻考古館で全品みることができます。

樋口館長の面白い話聞けるかもよ。

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