メガソーラー反対のチラシ原稿

メガソーラー反対チラシに対し、電話やメールなどたくさんの激励の言葉を頂きました。
ありがとうございます。

チラシの内容ですが、最初の原稿を3分の1ぐらい減らしたものです。
せっかく書いたので元ネタもアップしときます。
わりとわかりやすく書いてあると思うので時間がある方は読んでみてください。

富士見メガソーラー建設計画の問題点Q&A

法律面での不安 〜電力会社が接続を拒否できる!?〜

A 今度の議会でメガソーラーの建設費1億円の補正予算が話し合われるって知ってる?

B それってシャープが9メガやるっていうあれでしょ?

A 違うよ、シャープがくるのは県営団地を借りて発電事業をするというもの。
それとは別に富士見町が3セク作ってメガソーラーで発電事業をやるんだ。
建設費は全部で8億円で、町が出す2億円のうち1億円は10月の臨時議会で議決された。28日の議会では残りの1億円の支出のことが話し合われるんだよ。

B へえ、町が独自で事業をやるってことか。
太陽光発電の売電って42円の高価格、発電したものは全部買ってもらえるし、観光事業と違ってリスクは無さそうだから安心だね。
それに原発はいやだからクリーンな自然エネルギーが出来ることは大賛成だ。

A 実はそんなに簡単なビジネスじゃないんだ。電気を買ってもらえないことだってあるんだよ。
太陽光や風力はあまり質の良い電気じゃないから、大量に電力会社の送電線に流れるといろいろと問題が起きる。だから需要がないときは年間8%(30日)以内まで電力会社は保証なくエネルギーの出力抑制することができるんだ。
要するに年間の1ヶ月分までは買ってもらえないこともあるということ。

B 電気に質の良い悪いがあるの?

A 太陽光発電は晴れているときは良いけど、曇ったり雨が降ったりすると発電量が急激に落ちてしまう。出力変動から電圧や周波数が乱れた電気になってしまうんだ。

B 質の悪い電気が流れるとどういう問題があるの?

A そうだな、精密工場なんかは安定した電気が必要だよね。一般家庭では家電製品の故障なんかも考えられる。
電力会社の仕事は良質な電気を安定的に供給することだから、需要がないのに不安定な電気が大量に流れてくると困ってしまう。
だから電力会社が買取を断ることができる「電力会社が接続を拒否できる場合を具体的に定める等の措置を講ずる省令」という法律ができたんだ。

B 実際需要がなくて買ってもらえない状況なの?

A 今のところは大丈夫じゃないかな。でも将来地域内で太陽光パネルが増えたり、人口減少、工場の閉鎖など社会状況が変わればどうなるかわからないよね。

〜技術面と追加コストの不安 〜これ以上の負担はないってうそ?!〜

B 今あっちこっちで太陽光発電所が出来ているけど、質の悪い電気がいっぱいになるってことだよね。大丈夫なの?

A いまの送電網だと心配だね。
このまま太陽光発電が増えた場合、送電線をもっと強いものするなどの対策が必要になってくる。
この対策にかかる費用は系統増強コストと言われ、営利目的である発電事業者(富士見メガソーラー株式会社)が負担するべきだと話し合われているところだ。

B いくらかかるの?それって町が新たにお金を出すってことかな。

A 以前、電力会社の人に聞いたんだけど、今の段階ではよくわからないが、多分かなりの高額になると思うと言っていた。億ってお金がかかるかも。
当然、系統増強コストは富士見メガソーラー株式会社が出すべきだろうが、お金がなければ町が出すって言うかもね。パノラマの時みたいに。。。

電気のしくみ上の不安 〜逆潮流〜

B 電気の逆潮流って話を聞いたことがあるんだけど、それってなに?

A 電気っていうのは水と同じで高いところから低いところにしか流れない。変電所の区域で需要が減ると、電圧が高くなってメガソーラーの発電した電気が流れなくなるんだ。

B 需要が減るとどうして電圧が上がるの?

A 水道に例えるとわかりやすい、朝夕食事時は水道から出る水の線は細くなるだろ。あれは各家庭が一斉に水を使って水圧が低くなった状態なんだ。
電気も一緒、電気をいっぱい使えば送電線の電圧は低くなって、電気を使わなければ逆に電圧は高くなる。
電圧が高くなると、変電所は一番電圧が高いところだから、そこに繋いでいる富士見メガソーラー株式会社の電気は流れなくなるんだ。

B 富士見メガソーラー株式会社の電圧をもっと高い電圧には出来ないの?

A 富士見メガソーラー株式会社の発電は2メガ、5メガ以内は6600Vの送電線を使うことが法律で決められている。

B 6600Vの電線ってどういうものなの。

A電気というのは電圧が低いと電気が消失される。
だから電気は50万Vや15万Vなどの超高圧線を通って遠くへ飛ばし、だんだん低い送電線に降りてきて、最後に6600Vの送電線でぼくたちの家の近くまで送られてくる。
そして近くの電柱から100Vか200Vの電気が各家庭まで引き込まれるんだ。

B 6600Vって一番低い単位の送電線なんだね。どのくらい消失してしまうの?

A ちょっと計算方法が難しいけど、50万Vを1とした場合、6600Vの損失率は5739といわれている。

B え、そんなに違うの。

A 富士見メガソーラー株式会社がつなぐ原の茶屋発電所までの距離は6、5㌔もあるから、かなり消失されるだろうね。
変電所の電圧が高くなった場合には、発電した電気が流れていかない可能性はでかい。ただこれも今すぐの問題ではないけど、将来電気の需要の変化でどうなるかわからない。
超高圧電線につなぐ20メガや30メガみたいな大きな発電所は供給範囲も広く、こういったリスクは少ないけど1メガ、2メガのような6600Vの一番低い送電線を使う場合、今後大きな問題になるんじゃないかな。

B でも全量買取制度って法律があるんだから、買ってくれなきゃおかしいじゃないか。

A これは電気の仕組みの問題だからね、しょうがない話だ。
みんな再エネ法で全量買取が42円に決まったってはしゃいでいるけど、正式には「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」というんだ。あくまでも特別措置法。
それよりも上位の法律である電気事業法や各電力会社の電力約款に組み込まれたわけではない。この先高価格で不安定な太陽光発電の増え過ぎによる不具合が生じた場合、上位法との整合性を保つため、様々な省令があとから出てザル法になることも考えられる。
再エネ法が出る直前に「電力会社が接続を拒否できる場合を具体的に定める等の措置を講ずる省令」が出たことはその一例かもしれないね。

B ところで6、5㌔の距離で消失されたら売電量も減るの?収入が減っちゃうね。

A 売電のメーターは入り口の変電所でなく、出口の発電所に置くから、消失量は売電収入には問題がない。

B じゃ、電力会社が損しちゃうね。

A そうじゃない。この高い買取料金は消費者の電気代に転嫁される。ぼくたちが負担するんだよ。

B 消失してるかもしれない分までぼくたちが払うの?なんか変な話だ。
でもメガソーラーができると、ぼくたちの生活はクリーンなエネルギーになるし、災害が起こったときには安心だね。

A たしかにクリーンなエネルギーにはなる。でも災害のときには役に立たない。電力会社の変電所につなぐのだから、電力会社の電気が止まれば当然富士見メガソーラー株式会社の電気も流れなくなる。

B でも原発はいやだからメガソーラーには賛成だな。

A 太陽光と風力は夜とか風がない時発電しないから、その分を補うためにバックアップ電源が必要になる。
そのエネルギーはすぐに対応できる火力が考えられているが、太陽光発電が増えすぎれば、火力発電所も増やさなければいけないという技術者や研究者もいる。
太陽光発電が原発の代替えエネルギーになるとは一概にいえないようだ。脱原発とは切り離して考えるべきじゃないかな。

自治体がとるべき自然エネルギーの活用方法

B じゃ、太陽光発電ってダメな発電方法なの?

A そんなことはない。
たとえば公共施設に蓄電池といっしょに設置して、電力会社に繋がない独立したエネルギーの供給体制をつくれば、いつだってそこはクリーンなエネルギーだし、災害時の避難場所のエネルギー確保にもなる。
蓄電池は高いから発電規模はずっと落ちるけど、その方が住民にとって利益があるんじゃないかな。
太陽光発電は蓄電池と組み合わせれば、とても良い発電になる。

B なるほど、太陽光発電も使い方で大きく変わるんだね。

A 太陽光発電だけじゃない。風力、小水力、地熱にバイオマス。自然のものを使うのだから、それぞれ利点も欠点もある。
自治体がやるべきことは目先の売電利益ではなく、地域、立地に適した自然エネルギーを活用して、どのようにしたら効率よくクリーンなエネルギーが供給されるか、どのようにしたら災害に強いまちづくりができるか考えるべきじゃないかな。

3セクの問題 〜失敗した場合の責任は誰がとる?〜

B なんだか話を聞いていたら心配になってきた。
接続契約の拒否事由、逆潮流、系統増強コスト、将来を考えると問題がいっぱいだね。この事業が失敗したら誰が責任を取るの?

A いま全国に赤字経営に陥っている第3セクターというのはたくさんある。
このことを問題にした総務省は「第3セクター等の抜本的改革等に関する指針」の中で今ある3セクに対し「善管注意義務に関わる損害賠償の請求の是非も検討」とある。
今まで話した問題に対して、町長に何度も質問したのだが明確な回答は得られていない。しかも議会側が見積明細等の資料を請求したが「企業秘密」ということで提示されなかった。
本当は専門性のある第三者に事業性を評価してもらう必要があると思う。素人だけで決めるのには発電ビジネスは複雑で難しい。
このような状況のなか計画が進められ、将来問題が起きたとき、町長、議会は損害賠償請求の対象になる可能性があるんじゃないかな。

B パノラマや土地公の失敗は活かされないのかな。

A パノラマスキー場もリゾート開発全盛期に着手した事業、今回もメガソーラーブームに乗っての事業。こういうときほど慎重に考えていかなければいけない。
自治体の役割はビジネスをやるのではなく、「住民の福祉の増進を努めるとともに、最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」(自治法第2条)なのだ。

気づいたときに止める勇気をもとう!

B でも、もう1億円は決まっちゃったんでしょ

A 1億円は予算化されてはいるが、まだ大きな支出はしていない。
1月28日の臨時議会で残り1億円の補正予算が否決されれば、まだ富士見メガソーラー建設計画を止めることができる。

B ぼくたちは何ができるのかな。

A 1月28日の臨時議会に行って、どんなことが話されているか聞いてみよう。議員はみんなの代表として賛成か反対か決断する重い責任を負っている。
もっと町民が関心を持たないといけないと思うんだ。

2 Responses to “メガソーラー反対のチラシ原稿”

  1. 下川 潤 Says:

    話せば長くなりますが、今の様子だと、町民の理解は、恐らく、推進側、反対側、ともに得られず、ずるずると進み、3つ目の不良債権が用意されることとなるのじゃないでしょうか。町民に分かりやすいところは、何と言っても、今回の計画が、あまりにもうますぎる、まずその点を突くべきだと思います。2億円の投資で、20年間に7億円強を得る、と言うのは、単純計算でも、年間10数%の利回りになりますよね。今の定期預金の金利は1%はおろか、0.1%ほどでしょう。投資詐欺ならいざ知らず、町民はびっくりし、そんなことは有り得ないと思うでしょう。そのほかに当初4億円を借り(借り入れ金利の高いこと!)、それも返すのですから、これだけでもびっくりする年利10%ほどになります。世の中には、うまいだけの話はありえません。経済学ですと、リスクの裏に利益があると教えます。その次には、私企業がこれをやるとしましょう。その場合、この事業に危険を感じる株主は、持ち株を売ればよいのです。それでおしまいです。しかし今、富士見町がやろうとしているのは、これですから、町民はどうすればよいのでしょう。株なんかありませんから、この町から出て行くほかないのです。そんなことは許されないことです。第3セクターというのは、いずれにせよ、自治体が(リスクを覚悟でー表向きはリスクはないと言うのでしょうが)儲けよう、そして、市町村を繁栄させようと思って、「善意で」、作ります。うまくいけばそれでよいのですが、うまくいかなかったらどうするのでしょう?後の人々が、簡単に言えば、増税という手段で穴埋めをするしかないのです。増税は人気が落ちますからなかなかやらず、ずるずると「自分の任期中はごまかして、あとの人にやってもらおう」と考えておしまいになります。次の人もおなじことで、せいぜい、住民サービスを減らして経費を浮かせ、それで長い間に埋めていくのかもしれません。サービスを減らされる住民こそいい面の皮です。つまり、自治体は、リスクを取って利益を得ようとしてはいけないのです。失敗した場合に、住民の他には誰も責任が取れないからです。この他に、こっちで儲けるなら、向こう(電力会社)が損するのでしょう。ずるがしこい霞ヶ関の官僚が(経済産業省の、電力会社と一体だと揶揄されるほどの人たちが)、そんなことを考えるとは思えません。4・5年は反原発の意見を抑えるために、仕方なくこの制度を続けるでしょうが、その先は分かりません。うまいことを考え出すに決まっています。などなど、他にもいろいろありますが、皆さんが混乱しないように、話は分かりやすいところに絞り、皆さんを動かそうではありませんか。

  2. さんきゅー Says:

    まだ多くの人が県営団地に入るシャープのことと、富士見町が三セクを作って自らが発電事業をすることが区別できていません。また脱原発の流れで自然エネルギーは良いものという風潮が出来ています。このような状況の中、わかりやすく説明するのは難しいですね。あまり簡単にしてしまうと単なるデマゴギーになってしまう可能性もあります。根拠を示さなければ皆さんはついてこないでしょう。過去の三セクの失敗も、今回の三セクはタイプの違うものだから大丈夫だと思っている人も多いですね。
    さて、住民はそれで仕方がないと思いますが、住民の代表である議員はもう少し勉強をして欲しいですね。三セクについて、電気事業法、再エネ法、ぼくたち議員は法や、国の方針などを根拠に判断すべきだと思います。今の議会の審議内容はお粗末すぎます。
    今回のチラシは住民に向けてのものですが、議員にプレッシャーを与える目的もありました。まったく役には立ちませんでしたが。。
    行政のすべきことはなにか、町長も議会、そして町民の皆さんもそこから勉強していかないと行けないようです。

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