藤内遺跡 土器・石器購入

今定例会で、個人所有の藤内遺跡出土の土器・石器231点を1500万円で購入することが議題に上がりました。

八ヶ岳山麓にある富士見町は、井戸尻、曽利、藤内など多数の縄文時代の遺跡があり、これらをまとめて井戸尻文化と呼んでいます。
ぼくのfacebookページのカバー写真は井戸尻遺跡。井戸尻遺跡の目と鼻の先にある井戸尻考古館は曽利遺跡だそうな。
素人にはよくわからないけど、すぐ近くにあっても遺跡の名称はは細分化されているようです。

藤内遺跡というのは烏帽子地区を中心とし、昭和28年頃から発掘が始まり、有名な考古学者藤森栄一さんの講演をきっかけに、近隣の住民が自分たちの手で発掘し保存管理して来た歴史がある。
このことは井戸尻遺跡の発見にも繋がり、井戸尻考古館ができるきっかけにもなった。
いま、あちこちで縄文ブームだが、富士見町は何年も前から住民の手で縄文文化を守ってきたことになる。アカデミックな立ち位置ではなく、住民の手で自分たちの歴史を守って来た事は非常に大きな事だと思う。

このような状況だったので当時、遺跡発掘に熱心だった個人が土器・石器を所有している事は不思議な事ではありません。今では法律で土器や石器を見つけても個人の所有物にはなりませんが、今回購入するんものは、それ以前の物です。

購入に当たり、文化財なのだから購入ではなく、寄付させるべきだ。という声があったようです。

それについて担当課は

”当時は土器や石器に今のような価値もなく、個人が発掘し、今まで大切に保管して頂いた事は感謝に値する。”

今回購入する土器・石器を鑑定に出したところ、いずれも3000万円を超す金額を提示しました。1500万円で売ってくれるというのは良心的なことで、藤内遺跡の貴重な文化遺産を散逸させず、富士見で保管できる事は、これから研究を進めていくためにも必要な事だと思います。

以下の賛成討論をしました。

井戸尻文化は富士見の誇るべき文化遺産。
また富士見町の総合計画には、町の目指すべき姿として
「世界に開かれた高原の文化都市」とある。
町として購入し、大切に保管。
さらなる研究に活用して頂きたい。

全員一致賛成で可決されました。

どんなに大変なときでも、こうゆう事にお金をきちっとかける事が大切ではないでしょうか。

今回購入を決めた土器には国宝級の物が多数あり、なかでも「双眼五重深鉢」は息を飲むものがあります。
現在考古館にて展示中。

藤内から発掘された土器は、数ある縄文土器の中でも異彩を放っていることで有名。
月の満ち欠けだったり、蛇や蛙、考古館ではその文様に隠された思想を研究しています。考古館に行くと喜んで説明してくれますよ。

ぜひ一度足を運んでみましょう。

Leave a Reply