チャイルドライン

子どもの権利条約を考える人たちとのつながりから、チャイルドラインの受け手養成講座を受けてきました。

チャイルドラインは80年代イギリスのBBC放送が児童虐待を特集したことで始まったといわれていて、日本では98年に世田谷で誕生、今では全国70カ所以上で活動されています。
長野県内は長野と上田、諏訪の3カ所。
今回の講座はチャイルドラインすわの事務局NPO法人すわ子ども文化ステーション主催でおこなわれました。

諏訪の活動は2005年からスタート、今では子どもたちにも認知されてきたようで、子どもの育ちを支える委員会が実施したアンケートでは

「次のような子どもの相談を受けているところを知っていますか(複数回答)」
 1.チャイルドライン     72.5%
 2.児童相談所        30.3
 3.保健所          18.6
 4.子ども人権110番     16.5
 5.24時間いじめ相談電話   15.9

「次の中で、何処なら相談したいですか(複数回答)」
 1.チャイルドライン     39.9%
 2.どこにも相談したくない  33.1
 3.児童相談所        13.8
 4.24時間いじめ相談室     9.8
 5.子ども人権110番      8.1

「次の方法で、どの方法で相談したいですか(複数回答)」
 1.無料電話         53.1%
 2.手紙           21.3
 3.メール          18.0
 4.直接会う         15.2
 5.インターネット掲示板    6.4

信州型事業仕分けでも多くの事業が削減される中、チャイルドライン事業は現状維持とのこと。社会的にも認知され、必要とされているようです。

ではどのような事での電話が多いかというと、1位は「人間関係(いじめ以外)」2位「雑談」3位「性への興味・関心」と続く。
2位の「雑談」は、本当は身近な人に話すことなのだが、忙しさのあまり話を聞いてあげられない大人が多いということかもしれません。

チャイルドラインは電話相談室ではないため、相談に限らず話したいことがあったら、何でも電話をしてきていいことになっています。だから指導とか注意とか、説教はしません。子どもたちと一緒に考えて、その答を大事にする。子どもたちの声に耳をかたむけて自分自身で考え自分自身で解決することを心がけているそうです。

そのためチャイルドラインには4つの約束があります。

 ・ひみつはまもるよ
 ・どんなことでも、いっしょに考える
 ・名前は言わなくてもいい
 ・切りたいときには、切っていい

コミュニケーションに必要なもの、会話の中の重要度を研究したメラビアンの法則というのがあります。
会話のときの仕草だったり、表情など目から入る情報が58%、しゃべり方や声の早さなど耳から入る情報が38%、話の内容が7%というものです。電話での会話は58%の目からの情報がありません。そのなかで子どもたちとコミュニケーションをとっていくのは大変なこと、相手のことを思いやる気持ち、そして場数を踏むことが大事なんでしょうね。

この講座を通して感じたことは、ぼくたちの時代と今の子どもたちの事情はだいぶ違うということです。ぼくが子どもの頃経験をしたことをそのまま当てはめてはいけないようです。

以前は校内暴力のように外に向けられたエネルギーも、今の社会では外に向けることもできない。行き場のない感情が内側に働きリストカットや”いじめ”に現れるようになったとの説明もありました。
貧困の問題もあります。子どもの貧困率は15.7% 6人に一人が貧困ということになります。

社会構造の変化、社会の仕組みが変わることで、一番影響を受けているのは子どもたちかもしれません。未来を担う子どもたちを通して、社会のことを考えていかなければいけないと思います。

日頃のことを話すことで気持ちを解放したり、考えをまとめたり、感情を整理したり、自分の感情を確認したりすることができる。誰かに話すことで良かったという、経験の蓄積を作っていくことが目的だといいます。

いま子どもたちに必要なのは、安心できる居場所なのかもしれません。

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