入笠植栽の記事について訂正および謝罪

先月に書いた入笠植栽に関する記事で誤りがありました。
写真のウツボグサを園芸種を植えた例として批判の文章を書いたのですが、町に植栽した一覧を見せてもらったところ、ウツボグサを植栽した記録はありませんでした。担当課に聞いたところウツボグサは何処にでもあるため、あえて植えたりはしないとのことです。
確かに…

ではなぜ園芸種があそこにあるのだろう?担当課の説明では、もしかしたら町ではなく、公社が独自で植えた可能性もある。でも本当に園芸種なんですか?と聞かれ、ちょっと考えてしまいました。入笠湿原にも同じような花を咲かせたウツボグサがあります。湿原は県の管理区域なので植栽はしていません。もしかしたら一緒に行った先生が間違えた可能性もあり、もしかしたら他の植栽したもののポットに種が混入していた可能性もあり、今の時点ではよくわかりませんが町が植栽したものではないことは事実なわけで、訂正と謝罪をしたいと思います。

間違った情報を書いてしまい申し訳ございませんでした。
関係者含めご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

自分の発言は影響があるものと認識し、以後間違いの無いように務めたいと思います。

さて、このまま謝罪で終るのはバツが悪すぎるので、この前読んだ本の紹介でもしとこうかな。

新田次郎原作の「霧の子孫たち」は昭和40年代、車山から霧ヶ峰、美ヶ原につづくビーナスラインが計画されたとき、地元有志が反対運動をして路線変更を実現、文化遺産である旧御射山遺跡(もとみさやまいせき)と七島八島の高層湿原地帯を守った時の話。リーダーの一人は諏訪が誇る考古学者藤森栄一先生。

この作品で考えさせられるのは自然と人間との関わりだ。自然は人が入ることで既に破壊が始まる。微妙な栄養バランスで成り立っている湿原にとって、人間の排泄物は栄養過多になってしまうのだ。また移動するはずのハシブトカラスは、人間の捨てた食べ物で移動の必要がなくなり定住し、知能指数の高さから習癖が変わり凶暴化、希少な小鳥や小動物を食べるようになってしまったという。

これを新田は”人間によって演出された、自然による自然破壊”という。

なんだか人間が関われば関わるほどろくにならないことが見えてくる。
この頃は高度経済成長まっしぐら、観光のための乱開発が問題になった。そして今の農業、田舎、農村ブーム。そこに関わることでエコになった気分で満足してしまってはいないだろうか。いまこそ自然とどのように関わっていくのか考えていくべきだ。

さて、入笠の植栽事業。植えたものを引っこ抜いて元に戻せとはいわない。実は花が増え、チョウの種類が増えたという利点もある。しかし下界で栽培したものは1800mの厳しい環境に耐えず、無くなってしまうものもあるだろう。そんなとき安易に補植で補うのではなく、今後どういう自然を残していくか考えながら進むべきだと思います。

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