東北への視察研修

東北へ被災地を巡る視察研修に行ってきました。
朝早く富士見を出て夕方に花巻に到着、その日は花巻に泊まりました。花巻も地震の被害はあったようですが特に形跡は見られません。津波の被害がなかった内陸部はかなり復興が進んでいるようです。ボランティアの人たちも、泊まる所がないため、遠野や花巻に泊まり釜石などに向かったとのことです。

次の日、釜石市役所へ。
考えていた以上に復興は進んでいるように思いました。市長の話ではがれきの処理、建物の解体も進み、残すは公的な建物のみということです。がれきが片付けられているため復興が進んでいるように思えたのかもしれません。
がれきの処理は新設の溶融炉があり、一日に147トン処理能力ができるので、広域処理の必要はないとのことです。

避難者の状況は去年8がつに仮設が作られ、現在仮設入居者が3200、みなし仮設が400、遠野、花巻などにアパートを借りている人が200、4000弱の人が避難を強いられているようです。

復興計画は地区を21に分け、それぞれの集落ごとの土地利用を協議。大きく分けると山を削って高台に住む地区、今まで住んでいた場所をかさ上げして住む地区に分けられる。補助はあっても自費で住宅を建て直すのは、かなりの金額がかかるので公営住宅を希望する人が多いが、課題は土地がないこと。今後も入居希望者は増えると考えられるので、実態調査を重ねながら進めていくそうです。

仮設に入った人は住む場所は確保できたが、今までの人のつながりが途絶え、精神的に満たされた状態ではなく、その人たちのケアをしながら一人一人の復興プランを考えていくことが大切。そのためには雇用の確保、産業振興、産業誘致が必要。そして高齢者の人たちが以前の場所に戻って住めることが望ましいと言います。人と人とのつながりを大切にし、コミュニティの再生、持続可能な町づくりを目指していきたいとのこと。

まだまだ課題は多いようです。

市役所をでたあと、釜石市議のかたに市内を案内してもらいました。

東北に来るのに当たって、いろいろなことを考えました。のこのこ東北に出向く権利はあるのか、多くの人の死と向き合う覚悟があるのか…
今回の旅が”視察”ということだったので余計に考えてしまったのかもしれません、これがボランティアだったり、復興支援だったりしたら違っていたのかもしれません。

がれきが片付けられた宅地あとは雑草が生えていました。それはあたかも震災は過去のものと言っているようです。このあと、大槌町、陸前高田とをバスのなかから被害の有様を見ました。かつてそこにあった町は何もありません、被害の甚大さが伺えます。しかし多くの人の死や哀しみを実感することができませんでした。

きっとそれはそこで生活している人たちと話すことができなかったからだと思います。市長や議員の話を聞いて、バスのなかから被災地を眺めていても何も伝わりません。もちろん議員として市長の話は得るものがありました。でもぼくはもっと違う何かを求めていたように思います。

帰りのバスのなか、外を見ながらぼんやりとそのことを考えてきました。
もしかしたらもう一度東北に行く必要があるかもしれません。

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